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(2.4.15) 人類衰亡史序説 スゥエーデン その1 人類史上最大の実験 すべての人が感染したら・・・・・

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 全世界的にコロナウイルスが蔓延しすでに感染者数は200万人、死亡者は13万人にのぼっているが、ヨーロッパのほとんどの国がロックダウンを実施しているのに対し、スゥエーデンだけは、ほとんど何もせず自然に任せている。

この人口1000万人の公衆衛生を指導しているのは、アンデシュ・タグネル氏だが、氏は1995年のザイールでのエボラ出血熱の対策の責任者で、その時の功績が大きく評価されている人だ。

 そのタグネル氏が率いる公衆衛生局の方針は「スゥエーデン国民の57%が抗体を持つようになれば、インフルエンザと同様の恐れる感染症でなくなり、後は重傷者のみの対応で済むはずだ」というもので、基本的には街の活動については何ら制限を設けない方針になっている。
実際街には人があふれ、人々はマスクをせず、カフェやバーはいつもの賑わいになっている。
現在感染者数は約11、000人で死亡者は約1000人だが、これは隣国のノルゥエーやフィンランドに比べれば特に死者で多いが、一方感染爆発をしているイタリアやスペインやイギリス比較すれば感染者数も死者数も圧倒的に少ない。

 現在までのところこのスゥエーデン方式に対する各国の評価は賛否両論であり、一方スゥエーデン国民は概してタグネル氏率いる公衆衛生局を支持している。
どうせかかるなら全員がコロナウイルスに感染して抗体を持つ方が合理的だとの判断で、重症患者が発生した時医療崩壊が起こらずに重傷者の治療ができればそれなりの説得力を持つ方式といえる。
幸いにスゥエーデンの医療福祉体制は世界最高水準で、今のところ医療崩壊も起こらずに推移している。
この方式はスゥエーデン独自でどこの国も採用しておらずまさに世界史的実験だが、その帰趨が注目されている。

 一方で厳重なロックダウンをしてきたスペインやイタリアやフランスやドイツといった国々は、経済に対する悪影響が大きすぎて悲鳴を上げだした。仕事はテレワーク以外を認めず、公共交通機関はすべて運休し、空いている店は食料品店と薬局だけだと、それ以外の職業に従事していた特に日給の貧しい労働者の生活が成り立たなくなってきた
これならコロナで死ぬのと、飢えて死ぬのとさして変わりがないではないか・・・・・・
約8割の経済活動がなされていない状況になってしまい、GDPは一体どこまで落ち込むのかわからなくなっている。
ここにきてスペインもイタリアも建設業者等の一部の業務の再開を始めたが、そうでもしないと社会が完全に窒息してしまい、人々がパンすら手に入らなくなりそうになったからだ。

 一方ロックダウン方式とスゥエーデン方式のちょうど中間あたりにあるのが我が国のコロナ対策になっている。非常事態宣言が出され遊興関連の店や施設は営業を自粛し、学校は小学校から大学まで休止しているが、その他の小売りやスーパーやホームセンターは開いているので、生活に特に支障が出ることはない。
ここ千葉でもまだマクドナルド店すら開いていて、私が個人的に困ったのは一部の本屋が営業を自粛していることぐらいだ。

 この中間をとった日本方式は感染者数の増大を抑えるのにはやや力不足の感はあるが、一方で経済をできる限り通常状態にとどめて経済的パニックを起こさないという点ではそれなりの効果がある。
この方式がうまくいくかはこれも世界史的実験で、ロックダウンを実施している国のメディアからは「感染爆発をとどめることはできない」と手厳しく指摘されているが、一方でスゥエーデン方式といった何もしない国もあるのだからそれなりの実験と言っていい。

 ポイントは死者数を増加させないことで、致死率が2%程度を維持できたならば、医療崩壊を起こさずうまく処理しているということになりそうだ。安倍首相の世紀の実験が好結果をもたらすことを望むが、今のところどうなるかの結論を出すのは早すぎる。

 

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