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(2.4.21) 人類衰亡史序説 アメリカ その7 原油価格がマイナスなんて!!

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 さすがにこれには驚いた。アメリカの原油価格WTIの5月物の価格がバーレル当たり一時マイナス40ドルになってしまった(終値はマイナス37ドル)。
価格がマイナスなのはかなり特殊要因があって現在オクラホマにある貯蔵タンクがいっぱいになり、一方原油生産は従来のままだから貯蔵する場所がなくなりつつあるのが原因だ。そのため5月の期近物についてWTI価格が急落してしまったのだが、6月以降の価格については現状20ドル前後になっている。

 したがってこれだけを見て原油価格が今後マイナスになると即断することはできないが、一方今のままの生産が継続し、コロナウイルスによる需要低迷が続けば6月物についても同様の価格がつくことも想定される。
WTIだろうが北海ブレンドだろうが、過去にマイナスの価格がついたことはないのだからこれは明らかに一大事件だ。
現在世界で必要とされる原油需要は一日当たり10000万バーレルといわれているが、コロナによる需要減で現在は3割減の7000万バーレルと推定されている。
OPECプラスは先に5月より970万バーレルの減産に同意したが、この程度では原油が市場にだぶついてしまう。

 6月以降のWTI価格はほぼ20ドル程度だが、これでもほとんどのアメリカのシェールオイル会社やロシアの石油会社は赤字で倒産してしまいそうなのに、マイナスになってしまえば生産をしないのがベストの戦略になる。
アラブの原価はサウジアラビアが約5ドルといわれており、赤字になることはないがサウジは現在イエメンでイランが支援するフーシ派と激戦を展開しており、予算をバーレル当たり90ドルに設定している。赤字分は資産の切り崩しだからこれではサウジの蓄えられた資金が底をつくのも時間の問題だ。

 コロナ禍は今やどうにもならない水準まで世界経済をむしばんでおり、リーマンショックどころではなく大恐慌並みの津波が押し寄せている。アメリカをはじめドイツやイタリアやスペインもコロナ対策よりは生産再開を目指しているのは、このままではコロナで死亡する国民より餓死で死亡する国民のほうが多くなりそうだからだ。
アメリカの失業保険申請者はすでに1000万人を越えこのままいくと2000万人にも及ぶ可能性がある。
アメリカ以外の国も似たりよったりで、失業者が街にあふれだしており、チャップリンが描いたモダン・タイムスの世界に近づいた。

 これほど原油に対する需要が落ち込んだのは史上初めての経験だが、空には飛行機が飛ばず、海にはクルーズ船なく、陸上では新幹線や自動車が走る必要がなくなり、工場は閉鎖され、国民はみな家に閉じこもっているのだから原油需要がなくなるのは当然だ。最もおかげで一時的ではあろうが温室効果ガスが世界の空からほとんど消え去ってしまったのは喜ばしいことだ。

 

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