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(2.3.8)  人類衰亡史序説 アメリカ その2

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 アメリカが本腰を入れてコロナ対策に乗り出した。緊急に約9000億円の予算措置をして、ワクチンの開発、マスクの購入、企業への支援を行うという。つい数日前までトランプ大統領は「アメリカはいたって健康体」と言っていたのに、この変わりようは尋常でない。
なぜアメリカはこのような緊急措置をとることにしたのかは、実際のコロナ感染者数が公表の200名程度ではなく、実際は相当数いるのではないかと危ぶまれ始めたからだ。

 アメリカでは例年インフルエンザ患者が多発するのだが、本年度も患者数2600万人、死亡者は1万4千人CDC疾病対策センター)から発表されている。ところがこのインフルエンザの患者の中にコロナウイルス患者が多数含まれている可能性が出てきた。アメリカにはコロナウイルスを検出する検査キットがほとんど用意されておらず、その結果風邪や肺炎症状の患者はすべてインフルエンザと認定されている。
CDCは慌てて検査キットを多量に用意する準備にかかったが、現場での対応は遅々として進まない。
日本でも一日当たりの検査キャパシティーが1000人程度で、これを何とか4000人にあげようと努力しているが、アメリカではコロナが発生していないとの前提に立っていたため、全く検査対応が遅れている。

 市場はこの状態を見抜いていて今後アメリカにコロナウイルスが蔓延するとの前提で、ニューヨークダウはピーク時より3000ドルも低下した。さらに都合の悪いことにグランド・プリンセスというクルーズ船でコロナウイルスの患者が発生し死亡した。

クルーズ船は急ぎカルフォルニアに引き返してきたが、カルフォルニア知事はクルーズ船の入港を認めない。
クルーズ船は仕方なく乗客を船室に閉じ込める措置をとったが、横浜に入港したダイヤモンド・プリンセス号と全く同じ状態になってしまった。
ダイヤモンド・プリンセスでは神戸大学の感染症内科の岩田教授が「安全地区と危険地区の区分がなく乗務員が自由に行き来している」と警鐘を鳴らしたが、このグランド・プリンセスも全く同じ状態になっている。

 日本のクルーズ船対応については、岩田教授の警鐘を受けてニューヨークタイムズ等が「日本政府のクルーズ船対応は失敗で船内でパンデミックを引き起こした」と非難のキャンペーンをしていたが、いざアメリカで発生するとクルーズ船内は日本と全く同様の対応しかとれない。
ニューヨークタイムズ等は「日本の失敗を繰り返さないため乗員を全員陸上の隔離施設で隔離せよ」と叫んでいるが、実際はそんな隔離場所はどこにもない。カリフォルニア州知事は「船内隔離以外に手立てはない。これが最善だ」とこれも日本政府と同様の措置をとっている。

実際3500名の乗員を一人一人隔離できる病院や施設などないのが当たり前で、どのように考えても船内隔離以外はないのだ。


 トランプ大統領の楽観的見通しがすっかり狂い、今は嵐の前の静けさになっている。検査が進めば次々に感染者が出てくることは確実で、日本の比ではなくなりそうだ。
中国はコロナウイルスで工場は稼働できず人民は土地を離れることもできなくなっているが、その悪夢がアメリカで始まろうとしている。
世界の経済大国アメリカと中国がコロナに汚染されて身動きが取れなければ、世界経済は失速する。
コロナウイルスは2008年のリーマンショック並みの影響を世界経済に及ぼしそうだ。

 

 

 

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