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(2.3.19)  人類衰亡史序説 サウジアラビア その1 原油大暴落

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 世界はコロナウイルス一色だが、同時に世界経済を揺るがす大事件が起こっている。3月5日から6日にかけてのOPECプラス会議で、減産を主張するサウジの提案をロシアがけったため会議は決裂し、サウジのムハンマド皇太子は「それなら、ロシアの石油産業をつぶすまでだ」とロシアとの経済戦争に打って出た。

それまでサウジは日産970万バーレルの原油生産を行っていたが、4月までに日産1300万バーレルまで増産するとアナウンスメントしたため世界中が腰を抜かすほど驚いてしまった。


 何しろ現在コロナ騒ぎで、多くの国や地域が国境を閉ざし政府は国民に外出禁止令を出している。飛行機も鉄道もバスもクルーズ船もタクシーも自家用車も一斉に止まってしまい、さらに自動車産業を中心とする大企業が生産をストップしている。そうなるとガソリンも重油も不要になり、北京の空は信じられないような青空になっている。中国だけでも一日当たり400万バーレルは不要になっているのにサウジが大増産すれば市場に原油がだぶついてしまう。

 OPECプラス会議が決裂する前は1バーレル50ドル前後だった価格が、あれよあれよという間に低下し、ブログ記載時点でWTIは22.88ドルになっている。この価格は2003年以来だそうだから17年ぶりだ。
サウジのムハンマド皇太子がなぜこのような増産を指示したかというと、ロシアにお仕置きを与え2度とサウジに逆らえないようにするというのが一般的見方だ。

何しろロシアの原油コストは50ドル前後と推定されており、一方のサウジは約5ドルだから価格競争をしたら絶対にサウジが勝つ。ロシアは「10年間は価格競争に耐えて見せる」と虚勢をはっているが、23ドルではロシア企業がネを上げるのは時間の問題だ。


 しかし問題はそれだけにとどまらない。アメリカのシェール産業のコストも約50ドルといわれており、23ドルではとても経営が成り立たない。しかもシェール産業は数百億ドルといわれている社債を発行しており、その大半がジャンク債といわれている。そしてそのジャンク債がCLO(ローン担保債権)に大量に組み込まれているので、次々にシェール産業が倒産すると2008年のサブプライムローンと同じ構造になる。
トランプ政権は慌てて100兆円を超す金融措置を発表し、その中に業績不良企業が発行するCPの購入を加えた。
シェール産業大手の倒産を未然に防ぎ、原油価格が再び50ドル前後に戻るまで持ちこたえさえようということだ。

 コロナウイルスによって世界の交通と生産がストップし、原油需要が大幅に減少した中でサウジとロシアおよびアメリカのシェール産業とのデスマッチが始まっている。シェール産業が倒産すればアメリカの金融界にリーマンショック級の激震が走る。

再びリーマンショックを世界経済が経験するのか、それともそれを水際で撃退できるのか、金融市場ではコロナウイルス以上に厄介な問題に固唾を飲んでいる。




 

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