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(2.2.16)  人類衰亡史序説 北朝鮮 その2

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 最近になって北朝鮮のコロナウイルスの感染状況が徐々に明らかになってきた。北朝鮮当局の発表では国内に感染者は一名もいないことになっており、その証拠は中国とロシアの国境を完全に封鎖し、鉄道輸送も航空機輸送もストップしているのでウイルスが入り込めないのだという。
しかし北朝鮮の秘密主義は中国以上であり、実際のところは全く分からないというのが実態だ。
したがって北朝鮮のこれまでの対応から推測するしかないのだが、まず国境を完全に封鎖したことが怪しい。
日本やその他の国の対応を見ていればわかるが、人的往来を完全封鎖した国は少数で、日本のように感染地帯からの旅行者を排除している国のほうが多い。また輸出入に伴う物資の移動は特に制限を加えている国はなく、もっぱら人的対応なのに対し、北朝鮮はその物資まで止めてしまった。
北朝鮮の命綱は中国との貿易なのにそれすら止めるとは信じられないような対応だ。

 これは北朝鮮当局の慌てふためきぶりがわかる対応で、実際は感染者はかなりの数で急増しそして死者の数も相応にいると想定するのが自然だ。
考えても見てほしい。北朝鮮は韓国よりもまた日本よりも中国との人的交流が濃密で、中国国境の町丹東は北朝鮮の運び屋であふれている。
その国が全くコロナウイルスの感染から免れているはずはなく、医療器具や設備がアフリカの低開発国並みの北朝鮮では国境を閉ざす以外に適切な対応がないというところだろう。

 かつてといっても1990年代の後半のことだが、北朝鮮は毎年のように飢饉に襲われた。当初は輝ける人民の国北朝鮮には飢餓など全くないと虚勢を張っていたが、飢餓者が300万人を超え、うえた人民が鴨緑江を超えて中国の遼寧省に逃げ込んで朝鮮族に支援を求めたため実態が明らかになってしまった。ばれてしまえば致し方ないと今度は幼稚園児の飢えの状況をテレビで大々的に放映し国連の人道援助を求める戦略に変更した。
今回のコロナウイルスの対応も全く同じようになる可能性が高い。

 NKNEWSという北朝鮮専門のウォッチャーによると、新義州の病院でコロナウイルスの感染により5名の死者が出たが、当局より情報は完全に隠蔽されたという。完全に隠蔽されたなら死者の数がわかるはずはないのだが、そうしたうわさが飛びまわっている。
やはり北朝鮮のコロナ感染状況は推測で述べるしかない。
北朝鮮と中国の間の人的往来は国境の町では非常に激しいこと、北朝鮮には人民がかかれる医療体制が全くなく、飢えて死ぬのもコロナウイルスで死ぬのとさして変わりがないこと、さらにここ2か月間北朝鮮の動静がやけに静かであり、昨年末にアメリカの回答がなければ相応の報復をするといっていたが、一向に動く気配がないこと、等を考慮すると現在北朝鮮はコロナウイルスの対応で精一杯で国内にはかなりの数の感染者がいそうだと推定される。

 キム・ジョンウン氏にとって最大の心配事は人民のことではなく、110万人といわれる北朝鮮人民軍の健康状態だろう。軍には相応の医療体制はあるが、コロナウイルス対応はどこの国でも手探りで、マスクや医療器具が慢性的に不足している北朝鮮で、軍人がコロナウイルスから無傷であるとは考えにくい。
実際は栄光ある北朝鮮人民軍の兵士がコロナウイルスでバッタバッタと倒れてしまい、キム・ジョンウン氏といえどもミサイルや核兵器開発の実験ばかりしていられないという可能性が高い。

 いずれにしてももう少し立てば北朝鮮当局も世界、特に韓国に人道支援を要求するだろうからその段階で実情が明らかになるだろう。

 

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