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(1.10.29) デジタル通貨(仮想通貨)の時代というけれど・・・・・

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 世界の通貨当局がフェイスブックが発行を予定している仮想通貨リブラに戦々恐々としている。今まで仮想通貨としてビットコインをはじめ様々な仮想通貨が発行されてきたが、今までの仮想通貨とリブラは全く異なる。簡単に言えばリブラ以前の仮想通貨は単なる投機の対象であり、ドルや円といった国際通貨を脅かす存在ではなかった。しかしリブラに関してはフェイスブックという大国に伍する堂々たる企業が発行するため、国際通貨の競争相手としての資格があるからだ。


 「通貨とは何か」という問いに正確に答えられる人はあまりいないが、「通貨とは信用である」というのが本質的な部分で、さらにそれが広く決済手段等で使用されるためには使い勝手の良さが必要になる。
太平洋の島では重い1t近くの石が通貨になっているが、これは通貨たり得ない。流通するにはあまりに重たすぎるのだ。そのためながく通貨とは金や銀だったが、20世紀の大恐慌のあと通貨は管理通貨になった。管理通貨とは政府の信用を背景に日銀券等の紙切れを印刷する通貨のことである。

 現在はどこもかしこも管理通貨の時代だから、政府や中央銀行は思いのままに通貨を発行している。ただしその裏付けは政府の信用であるから信用のないアルゼンチンのような通貨は発行のたびに暴落する。
日本では政府が国債を発行しそれを日銀が買い取るスタイルで通貨供給をしており、幸いにも政府の信用は厚いため思いのままの国債発行ができている。「借金が返せないではないか」とまじめな人は危惧しているが、もともと返済などするつもりはないのでますます国債発行は増大する。しかし現在自由気ままに国債を発行し通貨供給ができている国家や組織はアメリカとEUと日本ぐらいで中国などはかなり怪しく韓国などは全くできない。信用のない国家が通貨を増刷をするとたちまち国内でインフレーションが高進する。
しかしアメリカやEUや日本は、資金不足になれば国債を発行すればいいのだから実に気楽に国家経営ができる。

 そこにフェイスブックがリブラという仮想通貨を武器に殴り込みをかけようとしているので、各国が色めきだった。リブラ以上に信用のある通貨はドル、ユーロ、円ぐらいになりそうなので弱小国家は自国通貨がリブラに追い落とされる悪夢にうなされそうになった。
絶対にリブラはだめだ」発行条件に20か国蔵相と中央銀行会議でいちゃもんを付けたため、当面発行を見合わせるとフェイスブックが下りた。

 その間隙をぬって今度は中国がデジタル通貨(仮想通貨)を発行する準備を進めていると聞いて笑ってしまった。どの国家もリブラに戦々恐々としているのに中国は自らデジタル通貨を発行するという。なぜ中国がデジタル通貨に熱心かというと、中国元の紙幣は偽札が横行し通貨当局でさえどの程度偽札が出回っているか把握できないほどだからだ。
紙幣による通貨管理が崩壊してしまっているので、それをデジタル通貨に替えて国家管理を確実にするのが目的だ。

 ところがここにきてデジタル通貨の基礎を脅かす恐ろしく速いコンピュータが出現してきた。グーグルが開発に成功した量子コンピュータは現在のスーパーコンピュータがほぼ1万年かかってやっと解ける問題を4分弱で解いてしまったという。これは暗号で守られたデジタル通貨がどんな暗号を駆使してもたちどころに量子コンピュータによって解読されてしまうことを意味する。
この発表を聴いて仮想通貨の相場が約10%程度低下した。
こうしてみると仮想通貨の運命も量子コンピュータが一般化するまでの短い期間だったということになりそうだし、中国のデジタル通貨革命も足元が怪しくなってきた。
結局は日銀券が一番よ。偽札もないし・・・」なんてことになりそうなので笑ってしまった。



 

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コメント

電子通貨は、銀行から預金が出ない要するにするために行っているとのことです。


投稿: えのじ | 2019年11月 8日 (金) 12時53分

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