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(31.2.15) このままでは子供の命は守れない

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  私はこうしたブログを書くのは本当はつらいのだ。できれば避けてしまいたい衝動に駆られるが、そうすることもできない。
栗原心愛ちゃん10歳)が、父親からひどい暴行を受け虐待死をした事件のことである。

 

 報道によれば父親の勇一郎容疑者はマゾヒストと思えるほど心愛ちゃんを虐待し続けていた。
特に昨年暮れごろには暴行を繰り返し心愛ちゃんに骨折を負わし、病院に連れていくと虐待がばれるため、家の中にほぼ1か月にわたって軟禁していた。
しかもねる場所は廊下に限定し、寒さに震えて泣けばまた虐待するというひどさだ。
そして虐待動画を妻に撮影させそれを楽しんでいたらしい。
これでは少女が死ぬのは当然で、勇一郎容疑者は明白に心愛ちゃんに対し殺意をもっていたといえるだろう。

 私は思わず慟哭してしまったが、それは私も幼児期に母親からひどい虐待を受けており、その記憶が蘇るからだ。
母親は子供に対しては何をしても許されるのだと虐待をしながらいつも言っていた。
私は小学校低学年のころまでは、いつも手足を縛られて押し入れに入れられ「少年院に入れる」と脅されていた。少年院がどのようなものか知らなかったため、私はひどくおびえ泣き叫んで「許して母ちゃん」というのが常だった。
特にひどいことをしたわけではないが母親の命令に素直に従わなかったのが虐待の理由だったと思う。

 

 妹も母からひどくいじめられ頭の髪の毛を引っ張られ畳の部屋を引き釣り回されていた。妹は私と異なり気の強いところがあったので、母親をきっと睨み返したがこのことが母をさらに逆上させ、いつまでたっても妹を引きずり回すのをやめなかった。それは祖母が見かねて止めるまで続いた。
我が家では母が暴君であり、父も母には何も言えず口答えをすればちゃぶ台をひっくり返され、箸や茶碗を投げつけられていた。こぼれたご飯を黙って拾っていた父親の姿を今も思い出す。

 小学年高学年になると私のほうが母より体力が上回ってきたので、私の手足を縛ることはできなくなったが、その代わりに包丁をもって私を追い回した。
お前を殺して私も死ぬ」というのが口癖で、母が逆上して台所に飛び込むと私はすぐさま家を飛び出して逃げたものだ。最も冬は戸が閉まっていて外には逃げられないため、座布団で応戦した。母は歌舞伎のチャンバラのように包丁を振りかざしたが、それを座布団でよけるのだ。実は人を殺す方法は包丁を振り回すのではなく、体ごとぶつけて突き殺すのだということを母は知らなかったため、私は簡単に包丁を避けることができた。
そして母を反対に羽交い絞めにして身動きできないようにしたが、そうされると母はさらに逆上し足をじたばたさせながら「お前たち、母さんを助けろ、何をしている。次郎をやっつけろ」と叫んだが、妹も弟もそして父も黙ってみているだけだった。
その後母は私を包丁をもって追いかけるのをやめた。再び羽交い絞めにされて醜態を演じることに懲りたのだ。

 私の経験から言えば虐待は一度始めると反撃を受けるまでやめないものだとわかる。
人間には弱いものを嗜虐する本能のようなものがあり、弱いと思ったらどこまでも嗜虐を繰り返す。
私は母からの虐待だけでなく学校でも常にいじめられていたが、小学校5年生の時いつもいじめられていたガキ大将と取っ組み合いのけんかをし、このガキ大将を羽交い絞めにして地面に押し倒してから、だれも私をいじめなくなった。
以来「弱ければいじめられる」というのが私の経験則になっている。

 だが今回の心愛ちゃんについていえば、どうにも対処のしようがなかっただろう。心愛ちゃんは女の子であり、一方虐待の相手は父親で体力的にはかなう相手ではない。母親は父親におびえて心愛ちゃんの虐待の手助けをするようになっていて、これでは救いようがない。虐待者は虐待を受けるものから反撃されない限り、虐待をエスカレートしていく。
しかも父親には「しつけ」という大義名分もある。
勇一郎容疑者が特に悪人だというよりも、虐待を止めるものがいないためとめどもなく虐待をエスカレートさせたというのが実情だろう。
弱い人間をいじめることは快感なのだ。

 心愛ちゃんのような絶対的に弱い人間を救う方法は一つしかない。虐待が少しでも疑われた場合は子供を虐待者から強制的に引き離すことだ。そのためには児童相談所ではなく警察という権力構造の介在が必要になる。それしか弱い幼児の生命を守る方法はないのだから躊躇すべきことではない。
幼児虐待は最も重い犯罪の一つと認識すべきなのだ。

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コメント

こうした事案には、学校でも児童相談所でもなく、仰る通り警察力の介入しかないと思います。
周囲が皆で顔色を見合わせているうちに、明確に助けを求めていた子供が殺されてしまいました。社会的ネグレクトですね。
やりきれない話です。

投稿: バイオマスおやじ | 2019年2月17日 (日) 10時21分

山崎さんにも そんな時があったのですか!

虐めてる本人って言うのは 虐められてる人の気持ちに 全く気付いてないと言う 恐ろしい側面があります

こんな事をしたら 可哀そうだな! 痛いだろうな! 辛いだろうな! 等々の感情の欠乏した人達の行動だから

虐めてる人から 反発されて怖い思いでもしない限り 止めないんですよね!

私も 最近まで 良い様に利用して来る人が居て その内気付いて止めるだろうと 考えていたのですが
そんな事は 思いも付かない様な 超阿呆で 少し優しくすると 益々調子に乗って 利用して来るので

何かの度に 「このバカが!!」と 一喝する様にしています!

そうしないと また忘れて 利用しようとするんです!

唯 態度だけは 立派で 然程交流の無い人達は 信用しちゃう!
大方側に居て 寧ろ色々仕事をして協力してる自分自身が 何時も悪者扱いでした!
その人 無知で 失敗も多かったから 尻拭いもしてあげたというのに 困ったものです

段々理解者が出てきたので ホッとしてますが
ヒトラーが 政権取ったのも こういう人を見てると理解出来ます

人とは 思わず 覚えの悪い猫以下と考えています!

投稿: kuwankahn | 2019年3月 2日 (土) 22時17分

お邪魔します。
 未成年の子供を一人前の社会人にする責任は「親」にあります。流石に「子の罪で親が刑務所」はありませんが、子供が万引きなりいじめなりをやらかした時に被害者に謝罪したり弁償したりするのは「親」です。児童虐待でも「どうやって親子関係を再構築するか。それができない場合には誰に『子供を一人前の社会人にする責任』を負わせるのか。」という問題がある事が、警察や児童相談所といった「公」が及び腰になる一因ではないかと思われますので、そのあたりの法や体制の整備が必要なのではないかと思われます。特別養子縁組の(子供の)年齢引き上げが検討されているようですが、虐待親や無責任親の「やり得」を許さないためにも、「虐待親や無責任親からの養育費の徴収」とかも必要ではないかと思ったりもします。

投稿: ブロガー(志望) | 2019年6月 9日 (日) 23時33分

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