« (31.1.23) 韓国文政権の錯乱 日本の哨戒機を打ち落とせ!! | トップページ | (31.1.30) ネットワークは無線の時代 »

(31.1.25) メイ首相の深い憂鬱 一体どうしたらいいの!!

Dscf5817_2 

 英国がどうにもならない袋小路に追い込まれている。メイ首相がやっとのことで取りまとめたEUとの離脱合意案はイギリス議会から手ひどい反発を受け否決された。
離脱合意案は北アイルランドとアイルランドの国境問題をそっと棚上げしたまま、EUとの離脱を行うというものだから、離脱賛成派も離脱反対派も目をむいた。

 北アイルランドはイギリスにとって特別な場所だ。簡単に言えばアイルランドにおけるイギリス植民地といったところで、そのために何年にもわたって北アイルランドは民族紛争の火種になっていた。
その紛争が収まったのが1998年の和平合意で、その後北アイルランドの住民はイギリス国籍、アイルランド国籍、その両方の国籍取得の選択の自由が認められた。一種の中立地帯となったわけだ。
さらにイギリスのEU関税同盟加入によって北アイルランドとアイルランド間の国境がなくなり、北アイルランドはEUの市民となって北アイルランド問題は氷解したと思われていた。

 その亡霊を呼び覚ましたのが今回のイギリスのEU 離脱問題で、再び北アイルランドに国境ができ、北アイルランドが明確にイギリス領になってしまうことだ。
これにアイルランドがかみついた。
北アイルランドはイギリス領ではなく、EU領でありしたがってここの市民はEU市民である。国境など設定するのは許されないし、もし国境を作るならアイルランドはイギリスのEU 離脱案に拒否権を発動する

 メイ首相はこのアイルランドの強硬姿勢にあって身動きが取れなくなってしまった。国境を作らなければ離脱した意味がないし、国境を作ればアイルランド系市民による悪夢のベルファストになってしまう。
メイ首相は国境問題を何とか棚上げしてあいまいなままに離脱を図ろうとしたが、離脱派も反離脱派もこれでは収まらない。
議会に諮った案は離脱派と反離脱派の反対にあって歴史的大差で否決されてしまった。
なら、どうしたらいいの。 代案があるなら示しなさい
メイ首相の目の下のクマはパンダのようになり、半分泣きそうになってしまった。

 簡単に言えばこの問題はどうにもならないのだ。スコットランドと北アイルランドは離脱反対派が多数を占め、一方イングランドは離脱賛成派の牙城だ。
どちらに転んでも半分は反対なのだからどうしようもない。国論は二分された。
今は合意なき離脱に突き進んでいるが、合意がないということは何でもありということで、再びスコットランドと北アイルランドの独立問題が火を噴きそうだ。
結局EUからの離脱はイングランドだけになって、大英帝国からスコットランドと北アイルランドが独立し1707年以前の状態に戻ってしまうのだろう。
大英帝国は21世紀をかけて再びイングランドに回帰しようとしている。

 

|

« (31.1.23) 韓国文政権の錯乱 日本の哨戒機を打ち落とせ!! | トップページ | (31.1.30) ネットワークは無線の時代 »

評論 世界経済 イギリス経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (31.1.23) 韓国文政権の錯乱 日本の哨戒機を打ち落とせ!! | トップページ | (31.1.30) ネットワークは無線の時代 »