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(30.11.8) 予測がひどく外れた。 アメリカ中間選挙

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予測がひどく外れてしまった。アメリカの中間選挙のことである。
私は共和党が上院でも下院でも余裕で勝利すると思っていたが、勝利したのは上院だけで下院は民主党が奪還した。
事前の選挙予測の結果通りになったのだが、前回の大統領選挙が予測とは全く異なってトランプ氏が大統領になったのと大違いだ。

 今回は投票率が大幅に上昇し47%前回対比+10%)となり、その上昇部分は主として女性とヒスパニックのようなマイノリティが占めたようだ。
前回の大統領選挙では物言わぬ白人が大量に投票したことがトランプ氏の勝因だったが、今回はそうした人々の動員より、トランプ政権に怒った女性の大量投票の勝利といえる。

 
 これによってトランプ氏の一国アメリカ主義はかなり手足を奪われることになりそうだ。
議会の権限として法律の制定と予算案の提出権があって、大統領は自身で法律も制定できなければ予算案の提出もできない。あるのはそれに不満のときの拒否権だけである。
最も民主党が過半数を超えたのは下院だけであり、下院と上院はほぼ同等の権限を持っているので、議会を民主党が掌握したことにはならない。
このため議会としては下院と上院がしばしば敵対して動きが取れなくなることも想定される。

 私は当初アメリカ議会は上下両院とも共和党が過半数を占め、従来通りトランプ大統領は好き勝手に大統領令(主として外交と通商という対外的な権限)を発動すると思っていたが、その動きがセーブされるようになるだろう。
議会に足を引っ張られるからだが、少なくとも議会との何らかの妥協なしには勝手に大統領令を発動するわけにはいかず、特に下院との妥協を探るだろう。

 問題はオバマケアの維持は確実でこれは民主党が絶対に譲れないところだが、通商問題についての保護主義はもともと民主党の一枚看板だったのだから保護主義そのものは強化されるかもしれない。
一方難民問題はトランプ氏が譲れないところだからこれも強硬姿勢が維持されるだろう。
女性の権利やマイノリティの権利については民主党が強く求めるはずだから、今までのような女性蔑視発言は控えざる得ない。

 ロシアンゲートにかかる大統領弾劾についてはあり得ない。弾劾の提出権は下院の過半数でできるが、弾劾裁判は上院で行われ3分の2の多数がなければ大統領は弾劾されない。上院は共和党が過半数を占めているからとても3分の2の確保は難しい。

 結局この選挙結果を受けて大幅に変わるのはトランプ氏が目指したオバマケアの廃止は不可能になり、また女性議員の増加によって女性の立場が強化されることぐらいだ。
通商問題と外交問題はさして変化がないというのが実際だと思われる。
それにしても山崎氏の予測は女性票を中心とする投票率の上昇を見誤ったものだが、今回は大失敗だ。

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