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(30.3.25) 世界経済の転換点 自由貿易の時代が終わり世界は保護貿易の時代に入ってくる。

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 ついに貿易戦争が始まった。トランプ政権は中国の鉄鋼とアルミニウム製品に25%の報復関税をかすという。前回の貿易戦争は世界恐慌を回避するために主要国がブロック経済に走った、今からおよそ90年前のことだ。
日本は対抗上満州国を植民地化したが、歴史の教科書ではイギリス、フランスのブロック経済に対抗してドイツとイタリアと日本がファシズムに走ったことになっている。

 一方今回の貿易戦争は第二次世界大戦後世界の自由貿易を推進してきたアメリカが、「もうばかばかしくて自由貿易など知ったことではない」とけつをまくったので世界中が驚愕している。
オバマ大統領まではTPPの推進等世界のリーダを自任していたのに、この変わりようはまさに驚天動地ともいえる。

 しかし歴史を静かに検証していけば、今回のアメリカによる保護主義への回帰はある意味で必然であったともいえる。
なぜならリーマンショックで世界の経済は実質的にはピークを打ってしまい、後は金融資本主義という紙幣の印刷経済で成長を糊塗していただけだからだ。
金を印刷してばらまけば経済は好転するといったのはFRBのバーナンキ元議長だが、実際世界の中央銀行が行ってきたのはその印刷経済で、アメリカ、EU、日本、そして中国がこの印刷経済に走っていた。
リーマンショックにより実質的な経済成長の時代は終わり、不動産や株式や仮想通貨といった投機財にのみ資金が集中し、必要財のパイは増大していないのだから、世界経済拡大のための自由貿易など不要になった。

 日本の場合を考えてみれば経済拡大がもはや不要で、貿易の拡大も必要ないことがわかる。
人口は毎年のように減少し、増えるのは年寄りだけで消費意欲などほとんどない。金があっても使い道はもはやないのが老人で、使うのは孫のために学用品を買ってあげることぐらいだ。
もはや物は溢れかえり住宅など田舎に言えば空き家だらけだし、衣類なども箪笥に入りきれないほどある。食事も年寄りになればお茶づけ以外は受け付けない。

 これは日本だけの現象でなく、実はアメリカもヨーロッパも同様で、アメリカなど一見人口が増加しているように見えるが、合法非合法の移民がアメリカに押し寄せて子供をアメリカで生むからで、アメリカで生まれた子供は自動的にアメリカ人になるからだ。
ヨーロッパでもほぼ同様でアフリカや中東からの合法非合法の移民がおし寄せては子供を産んでくれるので、一時の人口停滞期を脱したように見えるだけだ。

 だが実際はアメリカの白人やヨーロッパの白人は少数派に追いやられつつあり、これがトランプ旋風やヨーロッパの極右政党の躍進につながり、移民排斥運動が広がりつつある。
そうしてこの排斥が進めば進むほど見せかけの人口増がはがれるので、実際に人口が減少すれば経済成長などする理由がなくなる。
なんで今までで十分なのに誰のためにこれ以上成長しなくてはならないの????」

 トランプ氏にとってはその支持基盤で失業者が多いプアホワイトを救うのが使命で、世界貿易の拡大などどうでもいいことだ。
いまだに経済成長を必要としている中国やインドといった国があるのは確かだが、トランプ氏はそうした国のために自国市場を明け渡して自国民を失業者にするのにはあきあきしている。
経済成長などどうでもいい。白人系アメリカ人の生活が安定する職場さえあればいいんだ
こうして先進国は一応に成長より安定の時代に入ってしまった。
外国人を締め出し中国製品を締め出せば確かにプアホワイトの仕事は確保できて、アメリカ国内は安定する。一方で成長は止まるが、人口が増加せず年寄りばかりになれば成長などくそくらえなのだ。

 かくしてトランプ氏によって世界貿易の拡大は急ストップさせられ、保護貿易の時代に入ってきた。世界が一つになるという幻想は崩壊し、小さなブロックごとに静かに衰退していくのが21世紀の世界のトレンドになることが明らかになった。

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コメント

お邪魔します。
 移行の前に「隠れ借金で好景気を演出し続けたツケ」を払う破目になるでしょう。そのためには国民に途方もない理不尽を押し付けなければいけませんから、民主主義も「終了」するかも知れません。たとえ「形骸」は残っても、その「内実」は失われるでしょう。その後に「昨日と変わらぬ明日、より良い未来は来世か神の国にしか無い」時代が来るのでは。

投稿: ブロガー(志望) | 2018年3月31日 (土) 23時19分

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