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(29.9.18) 貴乃花親方のクーデタ 日馬富士事件を最大限に利用せよ!!

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 横綱日馬富士による貴ノ岩に対する暴行事件の真相は、当初伝えられたようなビール瓶で殴って頭蓋骨が骨折し、さらに髄液が漏洩したというような重症とは程遠い軽症であったことが分かってきた。
日馬富士が貴ノ岩に対しモンゴル力士が集まった酒の席で日頃の行動について注意したが、貴ノ岩はスマホを操作して注意を無視したために「日馬富士が激高し最初はビール瓶をつかんだがそれはすっぽ抜け、後は素手で殴打した」というのが真相だと居合わせた白鵬が証言している。

 貴ノ岩は暴行を受けた翌日10月26日)から29日までの地方巡業に参加して特別に体調不良であったような様子はなかったという。
それが一転して重症説になったのは29日に師匠の貴乃花親方が暴行の被害届を鳥取県警に提出し、11月5日から9日まで福岡県下の病院に入院してからである。

 福岡県の医師の診断は「脳震とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭がい低骨折の疑い、髄液漏洩の疑い」全治2週間10月25日から11月9日)という診断で、退院する11月9日には全快していたという。簡単に言えば軽症だったのだ。
それが日馬富士暴行事件としてスポーツニッポンにリークされ、大々的な報道になったのが11月14日のことである。

 リーク報道は貴ノ岩重体説頭がい骨骨折、髄液漏洩だから報道を見た誰もが驚いた。
だがこれはひどいがせねたで上記のように貴ノ岩は元気で巡業をこなし、診断した医師も「頭蓋骨骨折のあとはあったが、それが今回つけられたものとは断定できず、また髄液が漏れたことはなかった」と当惑気に証言していると毎日新聞が報道した。

 このように本来なら軽く見過ごされてきた殴打事件がこれほどまでに大ごとになっているのは、今回の日馬富士暴行事件をことさらに拡大して問題を大きくしようとしているものがいるからだ。勿論問題の拡大を狙っているのは貴乃花親方で、この事件を契機に相撲協会の古い体質を一気に覆し、八角理事長を責任問題で引き釣り落とし貴乃花が理事長になるというシナリオである。
貴乃花親方は現理事会では反主流派であり10人いる理事の派閥の内訳は八角理事長派7名、貴乃花親方派3名で、国会のイメージでいえば野党である。

 貴乃花親方はいままでも挑戦者だったが、理事に立候補して当選したのも従来の部屋割りで理事を出すという慣行を破って初めてガチンコで勝負した結果であり、その後の相撲八百長問題でも執行部の対応を常に批判してきた。そして10年には八角親方と理事長選挙を戦い敗北している。
だから今回の日馬富士暴行事件をことさら拡大し、八角理事長の責任追及の道具にしようとしている可能性が高い。
安倍首相の「もりかけ問題」と同様に本来なら大したことがない問題なのだが、執行部の足を引っ張るための道具として最大限使用している。

 私も現在の相撲協会の在り方、特に力士のけが対策を全く無視して相撲をとらせていることに憤りを感じているから、貴乃花親方の執行部に対する不満も十分に理解できるのだが、日馬富士をイケニエにして執行部を追い詰める方策には賛成しかねる。
貴ノ岩は実際はリークと異なり軽症で「脳震とう、左前頭部裂傷」程度が実際の病状で、いつでも相撲をとれるのだが貴乃花親方が意図的に休場させているのだろう。

注)私が相撲協会に激怒している内容については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/pppppp-3.html

 また今回の日馬富士の暴行事件は情状酌量の余地がある。
日馬富士が、スマホの操作に夢中になって日馬富士の苦言をことさら無視した貴ノ岩に激高した気持ちもよくわかるからだ。
私も子供に勉強を教えているが、勉強中ある子供がスマホにメールがくるたびに勉強そっちのけでメールの返事をすることに激高し「もう帰れ。ここで勉強する意思がないなら来るな」と怒鳴り散らした経験がある。
こちらが真剣な時にスマホの操作に夢中になって完全に無視されることほど腹立たしいことはない。

 貴乃花親方は今回の事件で一気にクーデタを成功させたいつもりのようだが、臨席した白鵬の証言から見てどう見ても貴乃花親方が事件を朝日新聞がよくするように「悪辣な事件」に仕立て上げていることがわかる。
スポーツニッポンにリークしたのも貴乃花親方だろう。
日馬富士のいけにえの上に相撲協会の改革を図るという貴乃花親方の戦略は、日馬富士の激高を十分理解できるだけに賛成することはできない。

 

 

 

 

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