(29.5.28) AIソフトの時代 AIソフトが人類を凌駕し始めた!!
人間とはなにかを真剣に考えなければならない時代に入ってきた。人間を人間たらしめている最大の要素はその知能といわれてきたが、今やあらゆる分野でその知能がコンピュータによって脅かされている。
しばらく前まではコンピュータは単に高度な計算能力を有する機械と思われていたが、今や偉大な頭脳にまで進化してしまった。
チェスや将棋の世界ではコンピュータが次々と世界最高峰のプロをうちまかしていたが、ついに人類最後の砦といわれた囲碁の世界でも世界最高峰のプロが束になってもコンピュータにかなわなくなった。
中国のNO1で世界でもトップといわれるカ・ケツ氏がグーグルが開発した人工知能(AI)のグーグル碁との3番勝負で全敗して負けてしまった。
さらに中国囲碁界のトップ5人が集団(集団碁)でグーグル碁に挑戦したがこちらもあっさりと負けてしまった。
もはやゲームの世界でコンピュータを負かすことはできなくなった。
しかもこれはゲームの世界だけでなく高度の判断と経験が必要とされる部門でも同じで、東大が開発したAIソフトは難しいがん診断をやすやすとやってのけるし、私が現役時代行っていた金融機関の融資診断も個人融資をAIに任せるとみずほ銀行が発表している。
AIそのものは人間の持つ最高の判断力をコンピュータに教え込んで判断させる技術だが、最近までそれが一般化しなかったのはコンピュータの能力が低かったためである。
「頭はいいようだがウスノロ」というのが実態でとても人間に及ばなかったが、その演算機能が格段に進歩した結果人間をはるかに凌駕するスピードで判断をし始めた。
これでは人間がコンピュータにかなうわけがない。
鉄腕アトムの時代が今目先に出現しつつあリ、AIソフトと人間の共存が真剣に考慮の対象になりつつある。
簡単に言えばAIソフトに人権をあたえるか否かの問題だが、AIソフトのほうが人間より頭がいいのだからいつまでもAIソフトを奴隷扱いにするわけにはいかないだろう。
人類そのものは特に先進諸国で出生率の低下に悩まされ、日本などは50年後は8000万人になると想定されているが、その間隙を埋めるのがAIソフトでAIに人格権をあたえれば人口低下に悩むことはなくなりそうだ。
人口調査も男性、女性、AIソフトということになり、はるかにAIソフトのほうが収入が高いから税金も主としてAIソフトから徴収することになる。
私は老人で余命幾ばくも無く、AIの人格権に悩まされることはないだろうが、次の世代の人類にとってAIソフトを人類と認めるか否かは真剣に討論される時代になる。
「人間とは頭脳を持つ者」と定義すれば人間とAIソフトを差別する理由はなくなり、しかもAIソフトのほうが明らかに頭脳明晰だから最終的には人類は消えてAIソフトだけの時代になってしまうとも予想される。
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