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(29.5.3) ビットコイン狂騒曲 素人は必ず負けるから近づかないほうがいい!!

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 狂騒曲がまた始まっている。今度は仮想通貨ビットコインの狂騒曲だ。世界市場ではしばらく前までブームだった資源投資がすっかり下火になってしまい、オーストラリアの鉱山が閉鎖され、そのあおりで日本郵政が買収した鉄鉱石や石炭の運送会社が赤字経営になって4000億円の損失を計上している。
もう資源がだめだが他に儲け話がないものか」人の欲望はきりがないから、そこにさっそうと登場したのが仮想通貨だ。

 仮想通貨などといわれてもたいていの人はさっぱりなのだが、信じられないことにこれへの投資をすれば年に4倍の価格上昇があると聞いて、欲望が舞い上がってしまった。
理由はわからないけれど絶対もうかるのだそうだ。今投資をしなければ大損だ
どこもかしこも仮想通貨への投資相談会が満員になっている。

 仮想通貨の中で最も知られているビットコインが登場した2009年時の価格は1ビットコインが500円程度だったのだが、昨年の4月には4万円になり、今年の4月では15万円の価格がついている。
「何かさっぱりわからんが大儲けじゃ・・・・・・・・」猫も杓子もビットコインという名を叫びまわっている。
ビットコインの取引はすべてインターネットで行われるため取引所といっても仮想空間にあって何とも理解しずらい。
大きな取引所でないと売買が成立しないからだんだんと大手に集約されて行っていて、確かに大手の取引所では株の売買のような感覚で売買が成立している。

 現在最も頻繁に売買されている仮想通貨はビットコインで全体の約7割を占めている。
仮想通貨自体はいくらでもあって700種類ぐらいあるのだが、誰でも簡単に仮想通貨を作ることはできる。
例えば私が次郎コインを作って売り出して、「絶対年に4倍は値上がりします」といって信用する人がいれば次郎コインが生まれることになる。担保は信用だけだ。

 実際は信用をつけるのが大変で自己取引で値段を釣り上げて信用させる等の方法は日常茶飯事だし、取引所で売買できるといっても信用のない仮想通貨は買い手がいないから、実際に売却することができない。
ほとんどのトラブルは「元本保証で売買自由」という言葉を信じて購入したが、価格は上がっていても(自己取引でたいていの場合は価格を上げたそぶりをしている)、本当の購入者はいないのだから売れないという事例だ。
売り抜けたいのにあんたの取引所ではなんで買ってくれないの。市場価格でいつでも購入する約束ではないか」などという怒号が響き渡っている。

 そうした中でビットコインだけは順調に価格が上昇してきたがこの最大の理由は保有者の約8割程度が中国人だという実態からきている。
中国は為替の自由化がされていないから、個人は自由に海外に送金ができない。国内に置いていると習近平の査察部隊に踏み込まれて全財産を没収されてしまうから、何としても海外に送金したいのだが、表の道はすべて閉ざされている
そこで登場するのがこのビットコインで、これは銀行を通した送金でないため当局の手が及ばない。しかも海外でそこの通貨と交換できるから、中国でビットコインを購入してアメリカ等に送ってしまえば勝ちだ。

 中国人が主要な購入者だということはすべて資産隠しのための手段だということを意味している。習近平の査察部隊は最近はビットコインの業者を摘発しているが、雨後の筍のように新たな業者ができるからざるで水をすくっているような状況になっている。
最も中国が為替の自由化をしてしまえばビットコインを購入する必要はなくなるのでその段階でビットコインは暴落する。簡単に言えばビットコインは中国政府の為替政策で価格が上昇したり下落する。

 すべての投機がそうだが、ある一定のスパンをとれば投機はゼロサムゲームになっていて利益と損失はイーブンになる。だから常に儲かるなどということは絶対にない。価格上昇期には儲かるが下降期には損失が発生するだけだ。
投機は損失を極小化できる人が勝って、利益を極大化しようとする人は負ける。
欲望だけある素人が負け続けるのはこのためだ。


 言っても無駄だろうけれどどうせもうからないのだからこうした狂騒曲に巻き込まれないのが最も懸命な生き方だ。

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