(29.5.12) 何も決められない都知事がようやく決めた500億。だが運営費1100億円は未解決
権力欲だけが旺盛で自身では何も決めることができない政治家の典型が東京都の小池知事だ。豊洲への移転を先延ばしにしている間に築地市場がシアンやベンゼンで汚染されていることが明らかになり、行き場がなくなった。
「知事どうしましょう、築地の汚染も豊洲並みで食の安全が守れません」
「築地は厚いコンクリートでおおわれているから安心よ」
「それなら豊洲も同じですが」
「馬鹿ね、あんた、あすこは石原がやったから危険なの。石原シアンは特に危険だと中国の研究所が発表しているじゃない」
トランプ氏並みの詭弁で都民を欺くより仕方がなくなった。
もう一つの決断のなさは五輪経費の分担問題をどうしても決断することができず、特に都以外で行う競技について3月末までに結論を出すと言った県知事に対する約束をほごにした(最初は正月あけにするといっていた)。
埼玉、千葉、神奈川の知事が思い余って安倍首相に直談判し、首相は丸川五輪担当相に「小池は何もできないからあんたが調整してこい」と指示した。
小池氏は慌てふためき首相に面会して、都外での仮設設備の建設費用500億円を全額都が負担するという提案をして決断しない知事の面目を何とか保った。
「くやしいじゃない。あたしって追い詰められないと何も決断できないことを安倍は知っているんだわ・・・・・・・」
ようやく都外の仮設施設については都が負担することになったが、それでも収まらないのが神奈川県知事だ。
「神奈川でのヨットレースは海を使用するのだからさして仮設施設はいらない。それより漁業補償だの運営費などこちらの方が大変なんだ。都外の競技の運営費1100億円の分担はどうしてくれるんだ」
実際運営費のほうが仮設設備の建設費より多いのだが、分担がほとんど決まっていない。
警備費は国が見ることが明らかだが、それ以外の費用が不明確なのだ。
小池氏としては国に出させたいが、小池氏と国は犬猿の仲だ。特に組織委員会の森喜朗会長をコケにした付けがここにきて回ってきた。
「わしゃしらんね。小池が勝手にやるんだろう。自分で国に頼めばいい」
費用分担問題で最後は国にかぶってもらうために森喜朗氏を会長にしたのだが、森氏は自身が決めてきた会場の変更を迫られたり(実際は元のままになった)、公開の席でアホ扱いされたのですっかりつむじを曲げてしまった。
その結果小池知事自身で問題を解決しなければならなくなり、まったく調整機能を持たないことを露見し始めた。
ただ権力欲だけがあり、他人の足を引っ張ることにかけては天才的な能力は持っているが、決断力は皆無だということが明白になりつつある。
「あたし決断するの嫌なの。何か決めると必ず問題が出るでしょ。そうすると東京都知事みたいな人物がすぐ足を引っ張るのよ。だから結論は先延ばしにするのが一番なの」
いまだに小池氏の人気は高いが小池氏は歴代最低の知事になると山崎所長が予言していた。ケチなだけが取り柄だった舛添氏よりひどいというのだ。
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