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(29.5.4) 「ふるさとは情けの島」が消えるという。NHKにっぽん紀行

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 昨日の朝何気なくNHKの総合放送を見ていたら「にっぽん紀行」の「ふるさとは情けの島」というドキュメンタリー番組をしていた。
何とも不思議な名前の島があるものだなと思いながら見ていたら、どんどんこの番組に引き込まれてしまった。

 この島は人口80名程度の老人ばかりが住む瀬戸内海の小島だが、信じられないことに15名程度の小中学生が暮らしていた。
島で生まれたの子供は10年以上前にいなくなり、この子供たちは両親がいなかったり様々な理由でここの小中学校に寄宿しながら暮らしていた島外の子供たちだ。

 この小中学校はもともとは戦災孤児を対象にした寄宿舎と学校を兼ねた施設だったが、過去600名近い児童が巣立っていったのだという。
しかしこの小中学校が施設の老朽化を理由に今年の4月に閉鎖されることになってしまった。
NHKはほぼ閉鎖が決まった1年以上前からルナちゃんという小学校3年生の少女をおいつづけていた。
ルナちゃんは両親がおらずかなり前からこの施設に預けられたのだそうで、最初は誰にもなつかず心を閉ざしていたそうだが、この学校で暮らすうちに最も活発な少女になってきたという。

 映像はこの番組の制作者とルナちゃんの会話を中心に進められており、製作者は画面に出ておらず声だけが聞こえる。ルナちゃんとの信頼関係が十分確立していて会話もいたって自然だった。
ルナちゃんとこの島の老人とのふれあいや、寮での生活はとても楽しそうだったが、今年の4月にこの小中学校は閉鎖されることが児童にも告げられそれからの心の動きをつぶさに追っていた。

 閉鎖を前に新しく設立される岩国市にできる学校を15人全員で見学する場面があったが、そこはこの施設の15人以外の生徒だけでなく、両親のいる普通の児童も通う学校だった。
宿舎の棟上げ式で子供たちにお餅やお菓子をふるまう儀式が施工されたが、両親のいる子供たちが大はしゃぎであったのに対しルナちゃんはおびえたようなそぶりでその儀式には参加せず立ちすくんでいた。そして島に帰ると養母さんにひたすら甘えるこの島に来たばかりと同じ精神的に不安定な少女に先祖返りしていた。

 私はその少女のおびえた姿を見て思わず泣いてしまった。その少女の気持ちが痛いほどわかったからだ。島の生活では子供たちはみな同じ境遇の親のない子で周りの大人たちは老人でことのほか子供たちに優しい。
この島の名前通りの「情けの島」から岩国市の中心の都市で今までとは全く違った両親のいる普通の子供たちと生活しなければならないが、そうした生活はしたことがない。
立ちすくんで心を閉ざす以外に対処のしようがないからだ。

 この情けの島の小中学校が閉鎖された表の理由は校舎の老朽化だがほんとは岩国市としてこうした施設を維持することができなくなって学校の統合を図ったのだろう。日本中から過疎の学校が閉鎖されているがその一環に見えた。
岩国市としては止むおえない措置だったのだろうが、ルナちゃんという小学校3年の両親のいない子供が、島民の優しい心に包まれて、もうすこしこの穏やかで安心した生活を続けさせたいと思わざる得なかった。

 心の弱い子供にはその心をささえる環境と施設が必要だ。私がもし資産家であったならこのルナちゃんたちのためにその施設を維持する資金提供を申し出たいが、情けないことに私は年金生活の貧乏人だ。
私は普段自分が貧乏であることを苦にすることはほとんどないが、今回の場合のようにお金がなければ解決できない問題に遭遇すると自分が貧乏人であることが心から悔やまれる。

 この番組の制作者の優しい心づかいは十分感じられたが、それでもどうにもならない現実というものがあることを身に沁みさせられた番組だった。

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