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(29.3.22) 安倍首相の懸命な行脚 メルケル首相との連携にかける

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 アメリカのトランプ政権が保護主義に急激に傾斜している中で、安倍首相の懸命な自由貿易擁護の行脚が続いている。20日以降ドイツ、フランス、ベルギー、イタリアの4か国を次々に訪問しているが、その中の目玉はドイツ・メルケル首相との自由貿易擁護のための連携協議だ。

 戦後後70年自由貿易はアメリカによって推進されたがそのアメリカがすっかり自由貿易に嫌気がさして、高関税を振りかざす保護貿易主義に転換した。
突然の転換に世界中が驚愕しているが驚愕ばかりしてはいられず、残った自由貿易連合を糾合して何とか自由貿易を守ろうというのが安倍首相のヨーロッパ訪問の目的だ。

 特にメルケル首相はトランプ大統領とは犬猿の仲になっており、3月17日の会談では両者とも握手さえしなかった。
メルケル氏が自由貿易の擁護を説いたのに対し、トランプ氏はNATOの軍事費の分担金増額を要請して対立したからだ。
安倍首相がトランプ氏の駐留経費の増額要請に前向きに対処すると答えたので厚遇されたのと好対照になった。

 メルケル首相は実質的にEUの大統領であって、EUの経済規模もアメリカに匹敵しており簡単にはアメリカの言いなりにならない。アメリカに対抗できる極を作るのがEUの目的だった。
特にドイツの工業生産力は抜きんでており自由貿易の恩恵を最も得ているのはドイツになっている。
シリア難民にたいしてメルケル氏が最も好意的なのも(本人の人道主義的立場もあるが)ドイツ経済が絶好調で難民をいくら受け入れても職場の確保に困らないからだ。

 もっともこれはドイツだけの現象であってフランスやスペインやイタリアといった国々は経済の低迷が続いており国内には失業者が増大し移民受け入れには反対する極右勢力の台頭が著しく声高に保護主義を叫んでいる
EU内で本当の意味で自由貿易を擁護しているのはドイツだけになっている。

 日本には極右政党というものがなく、また野党はただ政権の足を引っ張ることだけしか能力がなく政権担当能力がないから自民党政権は安泰で自由貿易に反対する勢力はいない。
結果的にドイツと日本だけが自由貿易を守る最後のアンカーになってしまった。

メルケル君、この自由貿易幕府を守るのは君と私しかいない
安倍君、トランプ薩摩がアメリカン尊王攘夷を振りかざして幕府を揺さぶっているが、君と私がいれば何とか幕府は持ちこたえられる。先日トランプ薩摩にあったときは私と握手さえしなかったが安倍君とはこうして固い握手を取り交わせる
メルケル君、信頼できるのは君だけだ

(音楽)強く跳ねて 互いに手を取り合い目を見つめあう二人。
「語り」 こうして自由貿易幕府の運命は二人の肩に重くのしかかるのだった。

 



 

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評論 日本の政治 安倍内閣 外交政策」カテゴリの記事

コメント

あはは、最後に思いもかけない展開で、笑いました。
新境地ですね。

投稿: バイオマスおやじ | 2017年3月22日 (水) 07時46分

>特にドイツの工業生産力は抜きんでており自由貿易の恩恵を最も得ているのはドイツになっている。
>シリア難民にたいしてメルケル氏が最も好意的なのもドイツ経済が絶好調で難民をいくら受け入れても職場の確保に困らないからだ。

 独逸は、近隣諸国の製造業を単一通貨ユーロの利を使って潰すことで、自国の企業によるガリバー寡占を作ってしまいました。
 そして、潰した企業の熟練従業員を自国に移民として取り込んで買い叩くという外道な行為を行っています。
「恩恵を得ている」と言いますか、独逸はEU加盟諸国を食い物にしていると言う方が正解かと。

 そもそも、「日本製造業の研究投資に国際的な枷を嵌めろ」などと暴言するメルケル首相を、自由貿易体制の守護者として扱うなど馬鹿げています。
(「日本製造業を野放しにしていたら世界経済が壊れてしまうから、日本には法的な枷を嵌めるべきである」との言葉を述べています。
 日本の研究力に対して、対抗して研究投資に力を注ぐのではなく足を引っ張って引き摺り下ろさんとする、とんでもない愚劣な論です)
 自分は、独逸のメルケル首相は韓国の朴大統領と同レベルの愚劣政治家であると断定しています。この人は独逸を決定的に破壊してしまうでしょう。

 また、経済移民がフリーライダーと化して移民先の経済を食いつぶしたり、移民先の方や習慣を尊重しない事に因る社会的摩擦も重大です。
 今のEUは、移民のもたらした社会問題で火の車と化しています。EU各国は、やがて移民を排斥するか国家を乗っ取られるかの二択を迫られるでしょう。

投稿: 「ど」の字 | 2017年3月22日 (水) 09時00分

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