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(29.2.7) NHKスペシャル「巨竜中国 大気汚染 超大国の苦闘」 生き残るには賄賂だけ!!

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 私は長い間中国人はスモッグが好きなのだと思っていた。
国連の地球温暖化会議COP)を何度開催しても中国は議定書に同意せず、「中国は低開発国だから経済優先政策をとる」と居直ってきたからだ。
世界の温室効果ガスの25%は中国が輩出しており、これではヨーロッパや日本がいくら温暖化対策を実施しても焼け石に水だった。

 ようやく昨年のパリ会議で議定書には参加することになったが、この議定書は各国が勝手に温暖化対策をするという罰則なしのゆるふんの議定書だったからだ。
やはり中国人がスモッグで死に絶えるまで温暖化対策は無理か!!」私はあきらめていた。

 中国の工場は公害対策を一切無視して鉄鋼やアルミといった素材生産を行っているので日本のような厳格な汚染対策をしている工場に比較して製品価格は格段に安く国際競争力も強い。
中国は意図的に人民の健康を犠牲に経済発展を遂げており「貧しければ家を掃除するよりまず食物をさがすのが先だろう」と居直っていた。

 中国は今では世界第二位の経済大国だが、成長を遂げた今も相変わらず汚染物質を垂れ流している。
一般に先進国ではこうした状態になると住民が立ち上がり裁判闘争を繰り広げて住民の健康被害の救済と、工場に対する操業差し止め措置等を勝ち取る。
そして国も座視できず環境保護法等を制定して環境の改善措置をとってきた。
日本ではこうして水俣病四日市ぜんそくも克服されてきた。

 私が知っている例では、私が学生だった頃の多摩川は汚濁に満ちており糞尿は川に垂れ流しで悪臭を放っており、中央線の電車の窓から見えた多摩川の水は洗剤の泡で風船ができていた。
今ではアユが遡上し川で泳いでもよいほど水は浄化され、日本の河川は世界に誇れるほど清流によみがえっている。
汚水処理場が流域に整備されて汚水が流れ込まなくなったからだ。

 私は中国でも同様な住民運動が起こり、法律も整備されて環境問題が解決に向かうと思っていたが、どっこい中国の場合はそうはならない。
先日NHKの「巨竜中国 大気汚染 超大国の苦闘」という番組を見たが、中国では住民運動を地方政府がことごとく握りつぶしている実情を放映していた。

 武漢市といえば1000万の人口で東京並みだが、ここのごみ処理施設から出る粉塵で周りの住民にがんが多発し、また呼吸器疾患を訴える患者が激増していた。
この工場の操業取りやめを求めて子供が死亡したり呼吸器不全に陥ってた家庭の主婦がたちあがっていたが、これを公安警察が実力で取り締まっていた。

 中国では権力が共産党に集中していて地方政府、工場、裁判所、公安警察はすべて共産党の指揮下にあり、共産党組織が集団で住民運動をつぶす構図になっていた。
北京の党中央は世界との接触があるから意外とまともで、環境対策に熱心なのだが通達が地方に降りてくるとことごとく骨抜きにされてしまう。
上有政策、下有対策」(上に政策あれば下に対策あり)で、地方の共産党幹部が裁判の訴えの受理を意図的にサボタージュし、さらに中央政府がすべての訴えを受理するように通達を出すと、今度は受理はするが内容に不備があるとの理由で審査の対象から外してしまう。

 主婦が李 克強首相が提唱する環境改善の指示の言葉を工場近くの壁に張り出すと、秩序を乱すものとの理由で逮捕してしまう。
地方政府は汚染物質をばらまく工場を擁護して、その見返りとして工場から多額のわいろをせしめている。
中国の役人から「ワイロ」を取るとあとには何も残らなく、実態を住民が訴えると公安警察を動員して圧殺する。
もともと一党独裁で権力を集中すればどこもこうした状況になるのだが、中国共産党は腐敗したままでさらに肥え太っていくのだから、賄賂を払えない貧しい人民は犠牲を強いられるだけだ。

 悲しいほどつらい人民の生活が分かったが共産党組織というグロテスクな集団が「ワイロ」で結びついている実態がよくわかる番組だった。


 

 

 

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コメント

お邪魔します。
 PM2.5は日本にも飛んできています。中国は巨大なブラックホールと化して、日本を含む周辺国を次々と飲み込んでいくのでしょう。その後はヨーロッパ他を飲み込んだイスラム圏との最終戦争になるのでは。

投稿: ブロガー(志望) | 2017年2月 8日 (水) 23時04分

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