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(29.2.16) 金北朝鮮王朝の骨肉の争い 敵対者は暗殺せよ!!!

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 金北朝鮮王朝
の骨肉の争いが白日の下にさらされた。キム・ジョンウン委員長の異母兄で中国で逃亡生活を続けていた金正男氏がマレーシアのクアラルンプールの空港で北朝鮮の工作員によって毒殺された。
正男氏はキム・ジョンウン氏が後継者に決まった5年前から中国に亡命していたが、これは本人の意思か周りの勧めかどうかわからない。
中国とすればキム・ジョンウン氏が中国のしもべとならず核とミサイルの開発を継続し続けた場合は、正男氏を担いでクーデターを起こし、キム・ジョンウン氏を排除する計画だった。

 約3年前に叔父で当時もっとも権力があった張成沢氏が解任され銃殺刑になったが、これは張成沢氏が中国の意向を受けて正男氏と図ってクーデターを起こそうとしたか、あるいはそうキム・ジョンウン氏が判断して張氏を殺害したのだといわれている。
正男氏は故金正日氏の長男だから本来は朝鮮王朝の後継者になるはずだったが、ひどい遊び人で2001年に東京ディズニーランドで世界最高の遊戯に乗ろうとして成田空港にやってきた時、関税当局で偽の旅券が見破られ国外退去にさせられている。

 故正日氏としたら正男氏を後継者にしようとしていたが、あまりの放蕩に愛想をつかし異母弟のジョンウン氏を後継者に指名した経緯がある。
然し正男氏としては不満やるかたない。「ジョンウンなんかより俺のほうが後継者にふさわしい張成沢氏といった中国ロビーを通じて権力奪取を狙っていた。

 だが、本当に存在する陰謀もまた空想上の陰謀も見破ることにかけてはジョンウン氏は天才的嗅覚があり、張成沢氏銃殺の後も軍や政権のトップを次々に銃殺してきた。
理由は「ジョンウン氏の演説に拍手がなおざりだった」というような理由だが、拍手の仕方で陰謀を見破るのだからジョンウン氏の嗅覚は相当なものだ。

 金王朝にはまだ正哲氏というジョンウン氏の兄がいるのだが、性格が弱くジョンウン氏に逆らうことはないと思われているらしい。現在北朝鮮内で完全監視のもとに置かれて逼塞しているが、正哲氏が少しでも中国との接触をはかるような兆候が見られれば即座に暗殺されるのは確実だ。

 ジュンウン氏にとって最大の脅威は中国で、中国が金王朝の血筋を担いで金王朝内の軍人や高級官僚にクーデターを画策させることを恐れて中国ロビーをことごとく排除してきた。
オバマ大統領は6か国協議で中国の北朝鮮に対する影響力を期待していたが、実際は張成沢氏をはじめとする中国ロビーはすべて銃殺刑に処せられて影響を及ぼすどころではなかったことがわかる。

 遊び人の正男氏は中国官憲のボディーガードもつけず今回もマレーシアに遊びに行っていたのだが、そこを北朝鮮の諜報員に狙われた。
中国としては大失敗でこれで中国が切れるカードが完全になくなり、中国の北朝鮮に対する影響力がまた一つそがれたことになる。
キム・ジョンウン氏は北朝鮮内では旧ソ連のスターリンのような位置にあり、敵対者をことごとく粛清しているから内部からの反乱は完全に押さえつけている。

 このお坊ちゃんは今アメリカに届くICBMと核弾頭の開発に血眼になっているので、トランプ政権の最大の脅威になりつつある。
中国の影響力を期待しても無駄で、ひたすら「ニューヨークとワシントンを火の海にする」と叫んでいるお坊ちゃんを黙らせるには直接の軍事行動しかないことがますます明らかになってきた。


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コメント

お邪魔します。
 日本は「遠くの親戚よりも近くの他人」ですが、儒教文化圏では「遠くても親戚は親戚、近くでも他人は他人」ですので、米朝が衝突した時には「同盟国である米と共に戦う」という大方の予想を裏切って米に牙を剥くのではないかと思ったりします。その時には「(朝鮮戦争他の)仇をなした身内のために我が身を犠牲にしたその"崇高さ"は我々の及ぶところではない。」と敬意を以て身を引くべきではないかと。

投稿: ブロガー(志望) | 2017年2月18日 (土) 22時29分

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