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(29.1.26) トランプ大統領が吠え、自動車貿易が縮小する。「すべてはアメリカで生産せよ」

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 日米貿易摩擦
の再来が始まりそうだ。トランプ大統領が「日米の貿易は不公平であり、特に日本の自動車輸出に問題がある」と吠えたからだ。
現在日本とアメリカの貿易は15年度の統計で輸出が約15兆円、輸入が8兆円で差し引き7兆円の黒字になっている。アメリカは日本の最大の貿易相手国であり、最大の黒字国だ。
そして輸出の中で最大のウェイトを占めているのが、自動車で約5兆円だ。
トランプ氏はこの自動車輸出について吠えているのだが、現在日本メーカーのアメリカ内での生産は約400万台、日本からの輸出は約160万台なので、実際はほとんどアメリカで生産しているようなものだ。

 だがトランプ氏は吠えまくっている。
アメリカで自動車を売りたければアメリカで生産しろ
トヨタ自動車はメキシコに建設中の工場を名指しで非難されたため、慌てて向こう5年間で約1兆円の投資を表明した。とりあえずは680億円でアメリカ国内に工場を建設する。
もはやトランプ氏に何を言っても効果がなく、ただひたすら対米投資を行うより他に手段がなくなりつつある。

 トランプ氏が現れるまでは世界の潮流は自由貿易であり、オバマ大統領はTPPの批准に積極的だった。
然しトランプ氏が大統領になってからはアメリカン・ファーストと吠えまくっており、その真意は製造業をアメリカに呼び戻し貧困化したプア・ホワイトに職場を確保することにある。
アメリカの白人の平均的な職場は製造業であり、一部の大学院卒のエり-トだけがウォール街で稼ぎまくっている。

 だがアメリカが保護貿易に戻れば世界はそれに引っ張られて保護貿易の時代に入っていく。
もはや貿易は必要最低限のものに限って行われ、ちょうど江戸時代の長崎貿易のような状況に近づくだろう。

 NAFTAが停止されればメキシコに工場を建設した意味は全くなくなるから、再び資本はメキシコからアメリカに戻っていく以外選択の余地はない。
また対アメリカ貿易では中国が圧倒的で、黒字も37兆円と日本の約5倍だから最大のターゲットはこの中国貿易になる。
だがかなりの製品がアメリカのIT企業のOEMだから、トランプ氏としたら「OEMは相成らん。製品を売りたければアメリカで生産しろ」と言い始めるはずだ。
アップルもグーグルもマイクロソフトも中国でのOEM生産をあきらめるだろう。

 近い将来貿易金額は加速度的に縮小していき、各国は自国の製品は自国で生産するようになり、まさに江戸時代のような鎖国体制に向かっていきそうだ。
21世紀は新しい中世に入ると何度もこのブログで記載してきたが、それが今加速度的に推し進められている。
中世がアメリカから始まるとは予想していなかったが、資本主義文明の旗手が降りて、自由貿易こそがその命だった資本主義に黄昏が訪れている。

 

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