« (29.1.19) 韓国人と理解しあえることは永遠にない。 竹島の従軍慰安婦像建設計画 | トップページ | (29.1.21) 文部科学省のへまで天下りの実態が明らかになる。「早稲田よ、お前もか!!」 »

(29.1.20)  悲しい東芝の崩壊 粉飾と原子力産業への傾斜が命取り

Dscf5302 

 私が大学を卒業した約50年ほど前は、東芝といえば実に隆々たる企業で未来はバラ色に見え、理科系の学生だったらだれでも入社したくなる会社だった。
その後も企業業績は安定しており他の家電メーカーが韓国の追い上げで四苦八苦しているときも一定の利益を計上し続ける優良会社に見えた。
東芝にはフラッシュメモリという他社がまねできないオンリーワン技術があるから」というのがこの安定した企業業績の説明だったが、実際は中国のGDPであったことがのちに判明した。
どこの部門も業績のかさ上げ競争を行い、優良会社に見せていただけだ。

 この事実が判明した16年3月期4600億円の赤字を計上したが、まだそれでも債務超過にはならず、「まあ、この程度なら東芝も復活できるだろう」と一般には思われていた。
しかしこの想定が全くの間違いだったことが昨年の12月に判明したが、それは東芝が原子力事業にのめりこんでいたことだった。
アメリカのウェスチングハウスWH)を買収し、アメリカの原子力事業で事業拡大を図ろうとしたが、原子力は福島原発事故の後完全な斜陽産業になっている。

注)WHで巨額の赤字を計上した経緯の詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/ppppp-11.html

 原発推進論者は原発のランニングコストが他の火力発電等と比較して安価であることと、クリーンエネルギーであることを強調して「石油から原子力へ」の転換を図ろうとしていたが、安価であることもクリーンであることも虚構であることが福島原発事故で判明してしまった。
福島第一原発の建設費用はたったの1兆円だったが、それを解体する費用は8兆円もかかり、さらに除染費用等を加算すると全体で21兆円もの巨費がかかることが判明している。

 これはアメリカでも同様でアメリカの原発産業も事故防止策等を次々に要請され、とても利益を上げるどころではなく、WHが買収したメンテ会社に約7000億円の含み損があることが判明した。
東芝はその7000億円を17年3期の決算で償却しなければならないが、東芝の自己資本は約3500億円だからその段階で債務超過に陥ってしまう。簡単に言えば倒産だ。

 さすがに東芝のような大会社を倒産させては社会的影響が大きすぎるので経済産業省は政策投資銀行を通じて東芝に資本投入を行い債務超過だけは避けようとしているが、東芝が原子力部門に拘泥する限り未来はない。

 21世紀は20世紀と異なり資本主義文明が衰退する世紀で、GDPは年を追って減少していく。
IMFは来年の世界の成長率は3%程度になると公表しているが、これは中国のGDPが6.5%程度は伸びるとの前提で計算しており、この数字が東芝の決算と同じであることは今では世界周知の事実だ。

 現在のGDPの増加は中国の粉飾決算と先進国の紙幣の印刷だけで維持されているが、こうした化けの皮がはがれるのは時間の問題で、世界が東芝の経営と同様になるのも時間の問題だ。
悲しいことに東芝は21世紀を象徴するような企業体で、粉飾と原子力産業への傾斜で崩壊していった企業として歴史には記載されるだろう。

 





 

|

« (29.1.19) 韓国人と理解しあえることは永遠にない。 竹島の従軍慰安婦像建設計画 | トップページ | (29.1.21) 文部科学省のへまで天下りの実態が明らかになる。「早稲田よ、お前もか!!」 »

評論 日本の経済 東芝」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (29.1.19) 韓国人と理解しあえることは永遠にない。 竹島の従軍慰安婦像建設計画 | トップページ | (29.1.21) 文部科学省のへまで天下りの実態が明らかになる。「早稲田よ、お前もか!!」 »