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(29.1.9) 鴻海とシャープの奇妙な決断 中国広州市に1兆円の大型液晶工場建設

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 「中国に今大型投資をするのは悪霊に投資をするようなものだ」とドストエフスキーが笑っていたが、鴻海とシャープは共同で中国の広州市に大型ディスプレーの工場を約1兆円かけて設立するという。
広州市も出資(報道では半額出資)をして8k対応の大型液晶パネルを生産する計画だそうだ。
この分野ではサムスン電子が液晶パネルから有機ELパネルに生産をシフトしており、サムスン電子の液晶パネルの生産量が減少しているためその間隙をぬっての投資だという。
実際の契約は鴻海が50%以上の株式を取得した堺のシャープのかつての主力工場SDP(堺ディスプレー・プロダクト)が広州市と契約するのだそうだ。

 しかしこの1兆円規模の大型投資に関してはいくつもの疑問がある。なぜ今このような投資を中国にするのはわからないのだ。
一つ目はパネル生産が液晶から有機ELにシフトしているときになぜ液晶にこだわるのかということ(ただし本当に有機ELが液晶より優れた技術かどうかは不明
二つ目は中国への投資は当初は歓迎されるが中国が技術を修得したと判断した段階で陰湿に追い出されること、
三つめは8K対応の液晶パネルを使用した大型スクリーンの需要は主としてアメリカ向けだが、トランプ政権の下で中国との貿易戦争が予想されること等である。

注)鴻海が中国に所有する工場から追い出されつつある現状は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/ppp-9.html

 今回の決定にはシャープは実質的には関与しておらず、SDPを子会社化した鴻海の郭台銘氏が決定したのだが、郭台銘氏のこの決定は何とも胡散臭い感じがする。
特に広州市が共同で出資するということは、主要な役員に中国共産党の幹部を送り込み、生産が順調になった段階で難癖をつけてこの工場の乗っ取りを図る計画であることは明白だ。
ここにシャープの最新技術を投入するということはシャープの技術が中国に筒抜けになり、結果的に日本の高度な技術がぬすまれることとおなじだ。

 中国の国有企業は鉄鋼、石炭、アルミといった一世代前の産業ばかりでしかも過剰生産により赤字経営に陥っているため、産業の高度化を図る必要に迫られている。
広州市としたら8K対応の液晶工場と言うよだれをたらしたくなるようなIT産業の誘致だから熱心になるのは当然だ。

 だが鴻海の他の工場がそうであるように中国はその技術習得ができたと判断した段階であらゆる手段でいちゃもんをつけて工場の追い出しを図るのはいつものことで、鴻海もそれに泣かされてきたはずだ。
それがなぜ学習効果もなく再び中国なのだろうか、不思議でならない。

 またトランプ新政権ができた後は中国とアメリカの貿易戦争は必須で中国製品にトランプ氏が35%の高率関税をちらつかせるのは目に見えている。
8kテレビのような細密度のテレビはアメリカ等の先進国で需要があっても、中国では富裕層を除けば全く用もないものだ。
私が使用しているテレビは1kだが、まったく不自由などしておらず、4kだとか8kといわれても「それが何なの」という気持ちだ。

 そうした特殊な需要を対象にしている以上工場は中国でなくアメリカに設立するのが最も合理的なのだが中国にこだわる理由がわからない。
今回の鴻海とシャープの決定は何とも時代の流れに逆行した誤った判断としか私には見えないが、なぜか郭台銘氏は中国への投資にこだわっており、正常な判断とはとても思われない。

 

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