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(29.1.17) 走らないバスに乗り遅れることがあるのだろうか。 AIIBの一年

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 走らないバスに乗り遅れることはあるのだろうか。
ほぼ1年前にAIIB(アジアインフラ投資銀行)が設立して業務を開始したが、それから1年、まったくと言っていいほど業務が拡大しない。
ここ1年間の融資案件は9件で約2000億円だが、日本が主導しているADB(アジア開発銀行)の1年間の融資額約3兆円の15分の1程度だ。

 「アジアのインフラ需要は無限大だが融資する金はほとんどない。どうしたらいいんだ!!!」AIIBの金総裁が嘆いている。
出資金の目標は1000億ドルだが実際の出資金の集まりは約50%で、うち30%は中国の出資だから中国だけが頑張っている構図になっている。
習近平氏の当初の目論見はアメリカと日本を巻き込み、この2か国の信用で債券を発行して市場から資金を無限に調達する計画だったが、日本とアメリカが参加しなかったのですっかり目論見が外れた。
中国だけの国際銀行では各付けもつけられませんな」欧米系の各付け会社からそっぽを向かれたため市場からの調達をあきらめもっぱら出資国に奉加帳を回しているが、参加国は出資金にさらに債券購入と踏んだり蹴ったりの様相だ。

バスがさっぱり出発しないが、いったいどうしたんだ
もともと中国一国で国際金融機関を運営するのには無理があったのだが、中国には融資という概念がない。国有銀行の国有企業への貸し出しは補助金の交付のようなもので、最初から返済されるとは思っておらず、返済が滞ればその分人民銀行が穴埋めをする。
不良債権の山だが表面的には焦付きの形をとっていないため優良資産ばかりになっており、世界での屈指の優良会社だが実際は真っ黒焦げの赤字金融機関だ。

 またAIIBの融資がままならないのは職員がいないこともあり、「90人の職員でどうしろというんだ」という恨み節も聞こえる。
ADBの3000人に比較して大企業と中小企業ほどの格差がある。人材はおらず、募集しても低給与と世界最悪のスモッグ地帯の北京では優秀な応募者はほとんどいない。応募に応じるのは鳩山由紀夫氏のような人ばかりだから金総裁もげんなりしている。
「一体いつになったら日本のADBレベルのまともな国際金融機関になれるのだろうか」ため息ばかりが出る。

 ここにきて世界の景気は一気に減速を強め、インフラ投資を行ってもそれに見合う収支を期待することなど夢のまた夢になってしまった。返済など望むべくもないからODAのような実質返済無用の資金でないとどこも調達できない。
最貧国には融資をしても返済のめどはなく、結局は不良債権の山になるのだが、当初の目論見は「どうせ市場から調達した資金だからどうなってもいい」というものだった。
中国企業がインフラ開発を担当するから中国だけが儲かり、後は野となれ山となれだ。

 だが日本とアメリカが参加しない国際銀行などに市場が資金を提供することはない。中国政府だけが担保のようなものだが、中国の資金繰りは実際は火の車でライブドアのような様相だ。
結局一年たちAIIBは走らないバスであることが明確になってきたが、補助金以外は受け付けない最貧国に対する融資などありえないことが判明しただけだ。

 

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