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(29.1.30) トランプ教皇の宗教戦争 アメリカからイスラム教徒を追い出せ!!!

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 モノの動きが止まれば次に止まるのは人の動きだ。保護貿易の次はアメリカが鎖国体制に一歩進んだ。27日の大統領令シリアの難民の受け入れ停止と、イスラム国7か国からの入国を120日間停止する命令が出された。
これは物事の始まりに過ぎない。今はとりあえずの措置だが、日本の鎖国体制もキリスト教の布教が少しづつ制限され、最後に気が付いてみたら完全な鎖国体制になっていたように、トランプ氏のイスラム圏の人々の追い出し策は、キリスト教国によるイスラム教国の人々の完全追い出しになるだろう。

 イスラム教徒とキリスト教は十字軍の昔から敵対してきたが、産業革命に成功したキリスト教国が18世紀から20世紀を通じイスラム教国を完全に抑えてきた。
20世紀の後半になるとイスラム諸国は石油を武器に巻き返しを図ってきたが、イスラム教の復活とまでは言えなかった。独裁者が民衆の宗教的情熱を抑えていたからだ。
その抑えが完全に外れたのがアラブの春で、アラブの独裁権力者とキリスト教国のリーダとの裏取引によってイスラム原理主義を抑え込んでいたシステムが外れてしまった。
イスラム国は次々に原理主義勢力が席巻し始め、アメリカやヨーロッパといったキリスト教国と正面から敵対し始めた。
イスラム教によるレコンキスタが始まったのだ。

 シリアのアサド大統領が「我々がイスラム原理主義勢力を抑えてきたのに、私を打倒したらどうなるかわからないのか」と叫んでいたが、この訴えを真面目に聞いたのはプーチン氏だけで後のヨーロッパ諸国やアメリカは「アラブの春」と舞い上がっていた。
だが実際に独裁者を打倒してみると、残ったのはイスラム原理主義勢力で、アラブからイスラム教徒以外をすべて追い出し、逆らうと首を切ってSNSで世界中に配信している。

 アラブの独裁者は西欧諸国との協調路線をとっていたが、イスラム原理主義勢力は聖戦をはじめ、十字軍の昔に約1000年間先祖返りしている。
当初西欧諸国はこれを聖戦とはみなさずISやイラン等をテロ組織と呼んで、民主主義社会とテロ組織の戦いと認識していたが、ついに西欧に十字軍を呼びかけたローマ教皇ウルバヌス二世が現れ、聖戦を宣言した。アメリカ大統領トランプ氏のことである。

 トランプ氏は就任早々「イスラム教徒を一人残らずアメリカから追い出してやる」と次々に大統領令を発している。
トランプ氏の支持母体はプア・ホワイトだが同時に敬虔なキリスト教徒でキリスト教原理主義者といっていい。
アメリカの歴代の大統領は西欧とアラブの戦いが宗教戦争にならないように言葉も行動もきをつけてきたが、キリスト教原理主義をバックとするトランプ氏は宗教戦争に突入した。
シリア難民などイスラム教徒ではないか。なんでこうした連中を助けなくてはならないのだ。ただしキリスト教徒のシリア難民は保護する

 資本主義文明の精神はフランス革命で歌われた「自由・平等・博愛」で、資本主義文明の拡大につれて世界中でこの精神が鼓舞された。しかし21世紀になり資本主義文明の黄昏が訪れ、特にアメリカで富の偏在が起こりプア・ホワイトばかりになると、資本主義文明の精神も衰退期を迎えた。
特に博愛精神がはげ落ちいたるところで敵意が丸出しになり、トランプ氏にとって愛する対象はアメリカ人だけになっている。

 いまだに資本主義文明の自由・平等・博愛の精神を守ろうとしているのは、難民に手を差し伸べようと努力しているメルケル首相と、国連軍を支援し国連という組織をいまだに信じている安倍首相ぐらいになってしまった。
いたるところで敵意がむき出しになり、かつてのように人類みな平等でなく宗教による差別が始まり、キリスト教徒とイスラム教の宗教対立の嵐がアメリカとアラブで吹き荒れ、1000年の昔の十字軍の時代に戻りつつある。

 

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