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(28.12.26) オバマ政権の8年とパックスアメリカーナの終焉

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  今思えばオバマ政権の8年はアメリカが世界の秩序形成者から降りるための8年ではなかったかと思う。
Yes we can 」はオバマ大統領の標語だったが、実際は何もできなかった8年間だった。一枚看板だったオバマケアは共和党の反対で骨抜きにされ、中東ではシリア紛争介入の不手際で完全にプーチン大統領に主導権を奪われその後の世界秩序への関与がほとんどできなくなってしまった。

 特に問題なのは2013年にアサド政権がサリン等の化学兵器を使用したとして空爆の実施を決意したが、プーチン大統領にいさめられて中止をした行為だ。
パックスアメリカーナの守護神であるオバマ大統領のこの決定は、「アメリカは完全に弱腰で戦争をする意思がない」と見透かされてしまった。
プーチン大統領が2014年以降クリミアとウクライナ東部を併合したのはこのアメリカの弱腰を見透かしたからであり、習近平氏が南シナ海を自国の海にしたのも同様の判断による。

 オバマ氏は核兵器の廃絶を唱えてノーベル平和賞を授与されたり、国内で銃撃戦が起こり多くの児童が殺害されるたびに涙を流して銃の規制を訴えるほどやさしい心を持っているが、アメリカ大統領としては不適だったといわざるを得ない。
中国や北朝鮮といったならず者だらけの世界で世界の警察官のアメリカが武装を放棄したりすればそれこそ悪党どもの思うままの世界になってしまう。

 トランプ次期大統領はロシアに負けない核兵器の強化を訴えているがそちらのほうが世界の警察官としたらまともな態度で秩序形成者が武力を放棄したりすれば世界は混とんと混乱の世界に入ってしまう。
最もトランプ氏はアメリカの利益にならないことは一切するつもりはないから、核兵器の再強化はアメリカを守るためのもので世界の警察官になるつもりは全くない。

 21世紀にはいり世界はブロック化されそれぞれのブロックで支配的地位を持った国がその地域を支配し始めた。
ヨーロッパ東部とシリア周辺はロシアが仕切っており、南シナ海を含む中国に隣接する海域はすべて中国が仕切っている。
地域覇権国家の登場だがこれは日本史でいえば応仁の乱後の戦国時代に突入したようなもので、露骨な力の行使が地域覇権の前提条件だ。

 安倍首相はトランプ新大統領とすぐさま会談し、日米軍事同盟の必要性を確認しようとしたが、トランプ氏が無料で日本を守るつもりがないことは確かだ。
すべては傭兵料次第」というのがトランプ氏の回答だったはずで、日本は今後とも増大する傭兵料を支払い続けるか、独自の自衛策を講じるかの選択を迫られるだろう。

 日本の周りには中国や北朝鮮といった悪党と、それに悪乗りする韓国といったならず者国家がひしめき合っているから、日本の安全を守るのも並大抵のことではない。
トランプ政権が日本を核の傘で守る意思を放棄する時が来れば日本は新たな核の傘を探さなければならない。それがどのようなものになるか今は未知数だが、トランプ新政権の動向次第でその時期と内容が決まるだろう。

 

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コメント

日本人は昔から、誠実でまじめ、お人好しで騙されやすいという性質はずっと変わっていないように思います。
戦前は、列強の謀略にまんまと嵌められ、中韓の無秩序・無法なならず者どもに譲歩を重ねた挙句に裏切られるなど、我慢に我慢を重ねた最後に爆発してしまったという歴史的な事実があります。
日本人は、世界が如何に自国の利益だけを追求して他国を裏切り、虚偽を行う国々に満ちているかを理解するとともに、日本の近現代史をしっかり糧として他国と付き合って行く必要があるでしょう。

投稿: 小東洋 | 2016年12月26日 (月) 09時25分

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