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(28.12.20) 人道主義が敗北し、そしてアレッポが解放された。 プーチン氏の勝利

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 シリアの内戦
が始まって5年たつがどうやらその終局の方向が見えてきた。シリア内戦ではアサド政権を支持するロシア、自由シリア軍を支持するアメリカとEU、それにひそかにISを支持してきたサウジアラビアの三つ巴の戦いだったがその中の自由シリア軍がアサド政権に降伏した。
自由シリア軍の根拠地はシリア北部のアレッポでここはシリア最大の都市だから、アレッポと首都ダマスカスを抑えれば国を掌握できる構図になる。

 そのアレッポに対しロシア軍が地中海に展開した空母から猛烈な爆撃を行いアサド政権の地上軍との共同作戦でアレッポ全域を解放した。
アレッポの自由シリア軍は武器をすべておいて投降している。
自由シリア軍にはアメリカとEUが物資と資金を供給して支援してきたが、ロシア軍の猛攻の前にあえなくその最後の拠点を失ってしまった。
このシリアと自由シリア軍の戦いでプーチン大統領が勝利しオバマ大統領が敗北したのだ。

 今後はアサド政権とISとの直接対決になり、ロシア軍は相変わらず猛爆で対応するからシリア領内にいるISの運命はほぼ決まったようだ。ISの根拠地はシリア北部とイラク北部だがイラクではクルド人とイラク政府軍がISを追い詰めており、ISは今後はテロだけが武器になっていくだろう。トルコの駐在ロシア大使が暗殺され、またドイツではトラックによるテロが発生しているがそうした事件は今後とも起こるがISがイスラム国として国家を形成することはなくなった。

 アレッポの戦いを見てみるとISのような狂信的イスラム教集団をせん滅するには人道主義は無縁だということがわかる。アレッポには多くの市民がいたがロシア軍の猛爆は相手かまわずでありちょうど第二次世界大戦の日本の都市の爆撃のようなありさまだった。
ISに好意的な放送局のアルジャジーラは連日のように市民がX名死亡したと懸命に世界に訴えていたが、相手がロシアではこの作戦は全く効かない。
自由シリア軍を支援した有志連合の空爆では誤爆があると司令官は公開の席で陳謝し空爆を手控えるようになるが、それはアメリカやEUといった人道主義国家だからでロシアには人道主義はない。

 そして最も重要なことはISのような相手には、プーチン大統領の言う「ならず者にはおもいしらせてやる」ことが必要で「目には目を歯には歯を」が勝利するための唯一の手段であることがわかる。
プーチン大統領は市民が何人死のうがISをせん滅するためには「必要悪」と割り切っているが、これは歴代のアメリカ大統領が押し進めてきた人道主義とは異なる。


 現在の世界を動かしているのはプーチン大統領でオバマ大統領ではない。そしてオバマ氏の後継者のトランプ氏は世界のことに一切かかわりたくないとの態度であり、アメリカが世界の警察官を降りてしまえばあとはプーチン氏しか警察官になる人はいない。
しかもこの警察官はオバマ氏と違って躊躇は一切しないから、ISをせん滅するためには市民の犠牲をいとわない。

 ロシア国内のマスコミはすべてがプーチン氏支持といった状況だが、これはプーチン氏に反対したマスコミ関係者はほとんど暗殺されたからである。
何とも時代が野蛮な方向に逆戻りしているように見えるが、実はそれが21世紀の世界で人道主義の旗手だったアメリカが降りてしまえば人道主義もおしまいだ。
人道主義は特殊歴史的な思想であってそれはパックスアメリカーナの基本思想の一つだったが、パックスアメリカーナが終焉を迎えればまた新たな思想が世界を支配する。
それがどのようなものになっていくかまだ混とんとしているが人道主義でないことだけは確かなようだ。



 

 

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