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(28.11.26) ようやくオリンピック3競技場はきまるようだ。長沼ボート場不採用で他の競技場は観客席圧縮

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 オリンピックの会場新設問題
はどうやら今月末に開催される4者会談国、東京都、IOC、組織委員会)のTOP会談で決着が図られるらしい。
決着の方向性は以下の通りだという。

① ボート・カヌー会場は東京都に海の森水上競技場を仮設形式で経費を圧縮し新設する。小池知事が推奨している宮城県長沼ボート上は使用しない。
② 新たに建設する水泳競技場は観客席を2万席から1万5000席に縮小して建設する。
③ バレー会場は有明アリーナを新設するか、現有の横浜アリーナの観客席を1万5000席に増設する案の2案で採決をとる。


 上記3会場についてはいづれも小池東京都知事が建設費が高すぎるとして見直しを要求していたもので、小池氏の案は代替施設で実施する案ボートは宮城県の長沼ボート場、水泳競技場は辰巳国際水泳場、バレーは横浜アリーナを使用する案だった。

 小池氏は自身の権力を示すためにかなり強引に政策を進めており、代替案の中でも最も強引な案はボートの長沼開設案だった。この開設案に小躍りした村井宮城県知事は宿泊施設に災害時の仮設住宅を当てて建設費を圧縮すると言っていたが、この案ほどまったくオリンピック精神を理解していない案はなかった。
村井氏は「世界に災害の実情を見てもらうのに最適だ」といい長沼ボート場を視察に来た小池知事も同意していたが、二人はオリンピック選手が災害の視察に来るものと勘違いしているらしい。

 オリンピック選手はメダルを取るために自身と国家の名誉をかけて出場しているのであって、東日本大震災とは何ら関係がない。その選手をプレハブの仮設住宅に寝かせて震災体験をしてもらおうとはどういう了見なのだろうか。
隣の騒音がかまびすしく快適とは程遠い仮設住宅に選手を放り込んだりしたら世界の笑いものになり、送り込まれた選手団からクレームがつくのは確実だ。
日本は実に陰湿な方法で競技妨害行為を図った。もっとも悪質な住居環境で我が国の選手の睡眠妨害を図り、隣の部屋から騒音をまき散らしその結果我が国はメダルを失した。この妨害行為は明らかにオリンピック憲章違反だ
出場選手には最高の住居環境と食事環境を整えることがホスト国の義務になっているが、最悪の住居環境を経験させるとは頭の程度が疑われる。

 長沼案はひどすぎたが他の水泳場とバレー場の観客席の縮小は実はかなり妥当な案なのだ。組織委員会はどちらも2万席を要する競技場を建設する予定だったが、オリンピックといってもこのように多くの観客が押し掛けることはない。リオのオリンピックを見て特に気が付いたことはブラジル人の大好きなサッカー会場を除けばどこも競技場はがら空きだった。
ブラジルの人口は約2億でおおよそ日本の倍だがそれでも人気のない競技のオリンピック会場は閑古鳥が鳴いていた。

 私はかなりのスポーツオタクで現役のころは国立競技場に陸上の日本選手権を見に行ったり辰巳国際水泳場に水泳の日本選手権を見に行ったが、国立競技場などはいつも1万人程度の観客しかおらず5万人の収容人員の5分の1だった。
また辰巳の水泳場は5千席だったがこちらも3分の1程度で観客の多くは関係者で私のようなスポーツファンはごく少数だった。
スポーツで観客動員力があるのはサッカーや野球のように地元にファン組織が組織されており、そうしたファンが押し掛けるスポーツだけで、後はどの競技もガラガラなのだ。

 だからオリンピックだといっても水泳や陸上やボートに人が押し掛けるはずはなく、多くはテレビで観戦して満足するはずで、実際競技場に行っても陸上などはさっぱり面白みはなく、100mなどは10秒で終わってしまい興奮する間もない。一方テレビで見ていると有力選手の微妙な表情もわかり、またスタートの瞬間から最後まで何回もリプレイしてくれるので走っている人の呼吸さえ感じるほどだ。
だから競技場に出向く人は相当のスポーツオタクで特定の選手を応援していたり、また何とも間延びをした時間を絶えることができる一握りの人に過ぎない。

 確かに組織員会はオリンピックを誘致するためにかなりの大ぶろしきを広げそのための施設も過大になっている。そこを突いた小池知事はなかなかの政治センスだが、ただ経費を縮小しろというのでは限界がある。特に参加選手に災害体験をさせるなどはもってのほかでオリンピックと被災者救援をとりちがえているといわざるを得ない。

 結局競技施設は妥当な規模に縮小して建設することになるだろうが、長沼案だけはオリンピック史上に汚名を残す案なので小池知事がいかに推奨しても賛成できない。

 


 


 

 

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