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(28.11.13)「黒い猫でも白い猫でもアメリカに金を払う猫がいい猫だ」 トランプ氏の経済軍事戦略

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 トランプ氏
鄧小平氏に酷似している。
黒い猫でも白い猫でもアメリカに金を払う猫がいい猫だ」と言ってはばからない。イデオロギッシュでないから中国やロシアに対しても先入観を持たない。
ロシアがクリミアやウクライナを編入しても中国が南シナ海や東シナ海を内海にしてもアメリカにかかわりがない限り特別な関心を示さない。
もちろん人道主義とは無縁だから北アフリカの難民が地中海で海の藻屑になっても「それがどうしたの」という態度だ。
ISが棟梁跋扈するするイラク北部での戦闘にも関心はない。イラクがどうなろうともアメリカ経済には全く影響がないからだ。

 トランプ氏はビジネスマンであり政治家でないからすべてはビジネスライクに考察する。
それで我が国はいくら儲かるのかね?」
トランプ氏の経済政策は明白で国内経済を守るためには関税障壁を鉄壁にし、自由貿易と戦うことだ。
国内の製造業を守り、プア・ホワイトを再就職させ彼らに再び誇りを持たせるのが俺の仕事だ。国内市場はすべてアメリカのものだからアホンダラの外国になんか渡さんぞ
世界で最も自由といわれていたアメリカ市場が閉鎖され、今後アメリカとの貿易は激減する。
世界全体でみると輸出入が年を追って減少していくが、「それがどうした。アメリカとは何ら関係ない」とトランプ氏はいうだろう。

 経済以外のチェンジでは軍事政策が大幅に変更される。
黒い猫でも白い猫でもアメリカに傭兵料を支払う猫がいい猫だ」というのがトランプ氏の軍事政策だ。
今アメリカはアフガン、ドイツ、日本、韓国、イタリアといった地域に多くのアメリカ兵を駐屯させているが、こうした場所には「傭兵料を払わない限りお前の国を守ってやらない」と通告してくるだろう。
日米安保も金次第だ。我が国は日本を守る義務はあるが日本は我が国を守る義務がないような片務的条約はこりごりだ。守ってほしければ金を払え

  トランプ氏は誤解しているが日米安保条約が片務的なのは締結された1951年時には日本に軍隊がなかったからだ。自衛隊ができたのは1954年で、それまでアメリカは日本に軍隊を持たせる気持ちはなかった。
すべての日本防衛はアメリカが面倒を見る。お前の国はアメリカの植民地なのだからただアメリカに従っていればいい。憲法第9条はお前の国が植民地だということを明確に規定したものだから、間違っても憲法改正などしたら許さないぞ

 それから65年、日本は延々とアメリカの属国でありつづけたがその見返りにアメリカが日本の防衛を引き受けてくれた。最近では約2000億円の思いやり予算という傭兵料を支払っているがとても米軍の経費すべてをまかなうわけにはいかない。
現在日本の防衛費はGDPの1%以内をめどとしており約5兆円規模だが、これほど安価な防衛が可能なのは駐留米軍が日本を核で守っているからだ。
あんた、日本の防衛も金次第だよ。2000億などはした金じゃないか。米軍4万人の駐留経費を全額払ってもらいましょう
それがいくらになるかわからないが数兆円規模になることだけは確かだ。

 日本以外ではドイツに5万人、イタリアに1万人が駐留しているが、こうした国に駐留している本当の意味は第二次世界大戦の戦勝国が敗戦国を実質支配している構造を維持してきたからだ。
だがトランプ氏には歴史もイデオロギーもないからすべては金次第ということになる。
ドイツやイタリアはNATOという集団防衛組織がありアメリカ軍抜きでも防衛が可能だ。両国は傭兵料を支払うつもりはないからここからアメリカが撤退するのは時間の問題だろう。

 隣の韓国には約3万人の米兵が駐留していて38度線を守っているが、これも朝鮮戦争という20世紀の遺物だからトランプ氏には全く関心がない。
韓国が北朝鮮に支配されようがアメリカにはかかわりのないことでござんす」木枯し紋次郎のセリフが聞こえる。
現在韓国も数百億円の駐留経費を支払っているが、「こんなはした金では米軍は撤退しますよ」とトランプ氏に脅されるのも時間の問題だろう。

 トランプ氏の傭兵ビジネスは特にトランプ氏の大統領就任に力を貸した2000万人以上の退役軍人に対する恩給費に回されることは明白だ。
君たちのおかげで世界平和が守られてきた。その正当な代価を世界中から徴収し君たちの生活を守ってやる
イデオロギーを捨象したトランプ氏の軍事政策は完全に傭兵ビジネスになり、「黒い猫でも白い猫でも傭兵料を支払ってくれる猫がいい猫」になることは確実だ。


 


 

 

 

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