« (28.11.6) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオを掲載しています。 「ハバロフスク(第四回 ) | トップページ | (28.11.8) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオを掲載しています。 「ハバロフスク(第五回 ) »

(28.11.7) アメリカ大統領選挙と世界帝国の終焉 中世が始まる

21118_042 

 アメリカ大統領選挙がここにきて大混戦になってきた。3回の大統領候補者同士の討論会では圧倒的にヒラリー氏が優位だったので、大勢は決したかに見えたがトランプ氏の思わぬ反撃にあっている。
もっとも反撃に手助けをしたのはFBIのコミー長官で「クリントン氏のメール問題を再調査する」といったものだから、トランプ氏が勢いづいた。
俺が大統領になったらヒラリーを監獄に送ってやる

 現在世論調査の差は1%程度になってしまい、激戦州を制したほうが勝利するといった鼻の差の戦いになっている。
だが今回のアメリカ大統領選挙ほど質が低下した選挙はなく、その責任はもっぱらトランプ氏にあるが、ヒラリー氏も過去の国務長官時代にリビア大使を見殺しにしたり、公的なメールを私的なメールアドレスで発信したり、中国からの献金で選挙を戦ったりしているからあまり褒められたものではない。

 これほど大統領候補の質が落ちたのは、実はアメリカの国家としての質が落ちているからだが、簡単に言えばアメリカの世界国家からローカル国家への転落を象徴しているだけだ。
すでにオバマ大統領は「アメリカは世界の警察官ではない」と明言してアラブ問題から実質的に手を引いており、怒ったイスラエルとサウジアラビアがアメリカと絶縁状態に陥った。
クリミアもウクライナもロシアが思うがままにふるまい、南シナ海や東シナ海では中国が自国領だとベトナムやフィリピンや日本を戦艦や巡視艇で脅しまくっている。

 アメリカが世界の警察官を降りたとたんに世界中で紛争が勃発したが、警察官のいない街がアウトローの街になるのは当然だ。
ちょうどローマ帝国崩壊後のヨーロッパやアフリカで、ローマ帝国の崩壊がその後の約1000年にも及ぶ中世の始まりだったが、いま世界は再びこの中世世界に突入しつつある。

 アメリカではヒラリー氏が勝とうがトランプ氏が勝とうが、グローバリズムが終焉することは確かでTPPは批准されず、世界各地から米軍は撤退をはじめ、地域の紛争はとどまるところを知らず、その結果世界貿易は縮小し、人々は自国の中での安全を確保しようとハリネズミのように防衛を強化するだろう。

 そして国連やその他の世界機関は全く機能することなく、分担金をアメリカや日本が支払いを拒否するために存立そのものが危うくなり「かつては確かにここに国連本部があったのだが、今は廃墟か」などという状況になるだろう。
21世紀に入り突然と言っていいほどの速度で世界からグローバリズムが失われつつあるが、アメリカの大統領選挙もその一環だとしてみれば理解できる。

|

« (28.11.6) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオを掲載しています。 「ハバロフスク(第四回 ) | トップページ | (28.11.8) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオを掲載しています。 「ハバロフスク(第五回 ) »

評論 世界経済 アメリカ経済 社会問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (28.11.6) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオを掲載しています。 「ハバロフスク(第四回 ) | トップページ | (28.11.8) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオを掲載しています。 「ハバロフスク(第五回 ) »