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(28.10.23) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオを掲載しています。 「桃ノ木 栗の木 左遷の木(第十四回)」

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 シナリオ「桃の木 栗の木 左遷の木」(その14)

この作品は私が喜劇に挑戦しようとして作成したシナリオです。第一回目からの続きです。
 

〇 支店長室(続き)

 下村人事部長が慌てふためいて東京に帰った後、山崎に向かって和んだ様子で話す大川。

大川「ところで山崎君、あっちの方はうまくいったかね」
山崎「いえ全然。こんな夢ならば起きているのと同じですよ」
大川「いつもムスコは起きているがうまくいかんか。まあ、こればかりは生まれつきの才能がいるからな」
山崎「もう時間もないし、あきらめることにします」
大川「いやいや、そんなに諦めが早いと人間大成せんぞ。うむ、そうだ、こうしよう。今日夜8時に我が家にきたまえ。家の場所はわかってるね」
山崎「ええ、一度伺いましたので」
大川「ああ、そうだったな、手ぶらで一度来たな」
山崎「ははは、いつまでも覚えているもんですね」
大川「政治家は実弾のことはいつも忘れないものだ。が、今日はそのことは言うまい。今日は君を驚かしてやる。いいか、8時だぞ。遅れるなよ」
山崎「はあ・・」

〇大川大作の屋敷(その夜8時)

 座敷に通されて待っている山崎。食事の支度がしてある。大川が着物姿でおもむろに出てくる。立って挨拶する山崎。

大川「山崎君、君らしくもない丁重な挨拶だな。まあ、座りたまえ」

 煙草に火をつける大川。

大川「ところで君に来てもらったのは折り入っての頼みがあるからだ。だが、その前にまえに、さあ、飲もう」

 酒を山崎につく大川。

大川「君も知っていると思うがわしには子供がない。いや昔いたのだが海外青年協力隊に志願してイラクに行って戦争に巻き込まれ25歳の若さで死んでしまった。実に悔しい話だ」

 目頭を押さえろ大川。

大川「わしも年をとった。若いつもりではあるが油断すると畳の端につまずいては転んでいる。目も見えず特に若いころの不摂生がたたって肝臓が痛んでいる」
山崎「そうはみえませんが」
大川「いやいや世辞いらん。自分のことは自分が一番よく知っておる。政治家は体力が何よりだ。それにお前のとこの磯田との確執もあってマスコミからも狙われておるからな。そこでいい潮時だから次回の選挙には自分は立たんつもりだ。しかし後継者がいない」
山崎「秘書とか、適当な後継者がいるでしょう」
大川「出たいものは山ほどいる。しかしどいつもこいつも目先のことしか考えておらず、君のように夢を持っていない」
山崎「私の夢はほんのささやかなもので・・」
大川「いやいや謙遜せんでもいい。わしは君の金に対する執着のなさが気に入ったのだ。わしも執着さえなければ総理になれたのに実に残念に思って居る」

 そこに久子が料理を持って入ってくる。にっこり笑う久子。びっくりしてく口もきけない山崎。

大川「はははは、だいぶ驚いているようだな。いや驚かしてすまなかった。実を言えばこの久子はわしの隠し子なんじゃよ。信じられんじゃろうが、他言できん話だ。特に死んだ女房には絶対秘密だった」

 横に座って山崎に酌をする久子。桃のにおいがする。においをかぐ大川。

大川「久子、お前は恋をすると桃のにおいが一層きつくなるぞ」
久子「お父様、からかわないでください」
大川「ははは、いやいい。(山崎のほうを向きなおして)実はこの子は君の支店でスパイのような仕事をずっとさせてきたのだ。君のところの動静を探っておかんとな。磯田がいつわしの寝首を搔くとも限らんからな。この子を君に接近させたのもわしの指示でな、いやスマン。
ところがこの久子が君に恋をしてしまったのだ。わしが惚れるくらいだから久子が惚れるのもむりはない。
そこでわしも決心した。久子と結婚したまえ。そしてわしの後継者になるのだ」
山崎「(驚いて)しかし私にはれっきとした女房がいます」
大川「君の奥さんがいることは十分承知している。しかし決心したまえ。政治には決断が必要なのだ」
山崎「では時間の許す限り頑張りましょう」
大川「また、不思議な答え方をするものだな。君には十分な時間があるはずだ」
山崎「いやせいぜい朝の7時ごろまでが限度です」
大川「朝の7時までやっていたら腰が抜けるだろう、なあ、久子」
久子「山崎さんとならわたしは大丈夫です」
大川「はは、ま、そういうことだ。今日は奥の間に君たち二人の寝室を用意した。いわば君たちの初夜だ。せいぜい頑張りたまえ」

(続く)

 

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