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(28.10.7) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオ等を掲載しています。 「桃ノ木 栗の木 左遷の木(第六回)」

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シナリオ「桃の木 栗の木 左遷の木」(その6)

この作品は私が喜劇に挑戦しようとして作成したシナリオです。第一回目からの続きです。


〇 島根県A町駅(夕方)

 A町の目抜き通り。低い閑散とした街並み。少ない自動車。空気が澄んでいて夕日だけがキラキラと輝いている。出迎えの総務課長の神鳥(40)と運転手の田村(50)。神鳥はなかなか山崎が改札に現れないのでイライラして時計を見ている。軽い柔軟体操をして時間つぶしをしている田村。神鳥が田村に声をかける。

神鳥「田村君は年に似合わず体がやわらかいね。青年並みだよ」
田村「ええ、厳しく運動をして、食事制限もしているんです。ボクシング選手並みだといわれますよ。おかげで年齢より20歳も若く見られるんです」
神鳥「僕も見習いたいもんだね」

 ようやく駅の改札に出てきた山崎。町を見まわしている。駆け寄る神崎。

山崎「(独り言)やはりくだらない町だ。何も変わっていない。時間が止まっている。20年前と同じじゃないか」

 たった一つの地方のスーパーが汚らしい外壁をとおりにさらしている。そのスーパーに軽蔑の視線を送る山崎。

山崎「ここの人は町を飾ろうとする意識がないんだ」

 神鳥が声をかける。

神鳥「支店長、お疲れさまでした。新幹線から乗り継いでさぞお疲れでしょう」
山崎「いや、緊張していたので、あっという間だった」
神鳥「そうですか。自動車をあそこにまたしてあります。すぐに支店に参りますか、それとも食事を先にいたしますか」
山崎「すぐに支店を見てみたい。確認したいことがあるんだ」

 自動車に乗り込む山崎と神鳥。山崎のためにドアーを開ける運転手の田村。田村を見て一瞬ぎょっとする山崎。

田村「支店長、お久しぶりです。田村です。20年ぶりですね
山崎
「いや、田村君、君は本当に昔のままだね、いや驚いたよ」
田村「はは、この体形のことですか、理由を教えましょうか」
山崎「いやいや、何も言わなくていい。理由は十分わかっているよ」

 陽気に運転している田村。その横顔をまじまじと見ている山崎。

山崎「(独白)やはり夢だ。この田村の顔は20年前のそれだ。しかしよくできた夢だ・・・・」

田村「はは、支店長どうしましたか。私の顔に何かついていますか」
山崎「あ、、いや」

〇 A町支店(夕刻)

 支店の前に横付けされる支店長車。すぐに降りずに車窓からしみじみと支店を眺めている山崎。

山崎「(独白)思っていた通りだ。ここは俺が20年前にいた支店の建物じゃないか。確か支店は5年前に駅前に新築されたはずだ。夢の中では時間と空間がめちゃくちゃになるんだ」
神鳥「支店長つきました。どうされたのですか。ああ、この支店の建物のことですか、それは・・」
山崎「(言葉をさえぎって)いや、いや、ちょっと懐かしかったものでね」

 10年前に退職したはずの秘書係の田中真理子(60)が飛んで出てくる。
びっくりして真理子のかををしみじみとみている山崎。

真理子「びっくりされたでしょう。退職した私がなぜいるか」
山崎「あ、いや、あまりによく出来すぎているんでね。まさか、君まで出てくるとは思わなかった」
真理子「おばあちゃんになったでしょう」
山崎「昔からそれほど若くはなかったはずだ」
真理子「まあ、支店長ったら!!」

 神鳥が中に入るように促す。

神鳥「では、支店長、どうぞ」
山崎「うむ」

 木造の古い壊れがかったような支店に足を踏み入れる山崎。しばらくあたりを見回している。職員が数人山崎を見て会釈をする。軽く会釈をかえしながら入る山崎。

山崎「(独り言)ふん、実によくできた夢だ」
神鳥「何か言われましたか」
山崎「あ、いや、何でもない」

〇 支店長室(続き)

 どっかりとソファーに腰を下ろす山崎。前に立っている神鳥課長。

神鳥「ところで支店長、ここに支店が移ってきたいきさつについてはご存知でしょうか?」
山崎「うん、それについてはあえて聞く必要はない。(独白)どうせ夢じゃないか」

 そこに斉藤久子(23)がお茶を持って入ってくる。恥じらいと桃のようなにおいを発散させている。山崎の顔を見るとあどけないほどの笑みを浮かべる。あまりに美しい顔立ちに山崎がびっくりする。

山崎「ほう、君の名は?」
久子「真知子・・・」
山崎「君、昔のNHKのラジオドラマを聞いているんじゃない、自分の名前を言いなさい」
久子「(にっこりと)ひ・さ・こ。斉藤久子」
山崎「そう、斎藤君ね。久子とはいい名だ。桃のようないいにおいがするけどそれも君か」

 再びにっこり笑う。山崎もつられてにっこり笑う。踊るようなスキップで支店長室を出ていく久子。後姿を眺めている山崎。

山崎「実に面白い子だ、妖精のようだ」
神鳥「(恐縮しながら)実は彼女にはここ(頭を指す)に軽い障害がありまして・・・それでも当行で採用したのはある筋の強い要請がありまして・・・・・」
山崎「私にはそうは見えんがね」
神鳥「はあ、それならいいんですが・・・」
山崎「(独白)夢なんだからそんなことはどうでもいいだろ。しかしそれにしてもなんて素晴らしいほほえみだ。桃のにおいまでしてもしかしたら桃源郷じゃないだろうか・・」

〇 支店長住宅(夜半)

 布団に入り天井を見上げている。

山崎「(独白)これが夢だということは間違いない。支店は昔の支店で新築されたそれではないし、運転手の田村は20年前と全く変わらない。退職したはずの秘書係の田中まで出てきた。しかし、総務課長の神鳥は今の人間だ。うーん、時間が錯綜している。夢か現実かわからない。これが夢だという絶対的な証拠がほしい。もしそうでないと俺は左遷されたことになる!!!」

 急に布団から飛び起きる。寝汗がひどい。

(続く)




 

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