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(28.10.21) 病気療養中のため二日に1回の割で過去のシナリオを掲載しています。 「桃ノ木 栗の木 左遷の木(第十三回)」

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 シナリオ「桃の木 栗の木 左遷の木」(その12)

この作品は私が喜劇に挑戦しようとして作成したシナリオです。第一回目からの続きです。
 

〇 ホテルのテーブル(続き)


 テーブルに戻ると久子が下を向いてすすり泣いている。

久子「わたし、いけない子?」
山崎「いやそんなことはない。女房といえども人の夢にまでしゃしゃり出る権利はない」
久子「でも、私、本当にいけない子なのよ」
山崎「目が覚めるまでのひと時なんだからそんなに深刻に考えなくてもいいよ」
久子「でも、目が覚めたら私の本当の姿が見えてしまうわ」
山崎「はは、何を悩んでいるの。それよりもっと踊ろう。僕に身を預けてね」
久子「ダメ、奥さん見た以上、私、これ以上できない。帰ります」

 踵を返してホテルから出ていく久子。呆然と見送る山崎。

山崎「(独り言)くそ、もう時間がないじゃないか。女房のやつ、夢の中まで干渉しやがって。今度あいつがいびきをかいたら鼻の穴に指を突っ込んでやる」

〇 A支店長室(翌日、朝)

 翌朝山崎が出社すると、下村人事部長がいらいらしながら待っている。手に新聞を握っている。平然と下村を見る山崎。

下村「ほう、私がわざわざ東京から来たのに、別段驚かんようだな」
山崎「どうせ、時間と空間を超越しているんですから」
下村「これはまたアインシュタイン並みだね。ところでアインシュタイン君、この記事は何だね」

 江島大橋から大量の一万円札がばらまかれた記事が写真入りで出ている。

下村「この仕業は君だろう。なぜ大川大作に渡す金を橋からばらまいた。君はそんなに正義派だったかね」
山崎「一夜の余興ですよ」
下村「(あきれて)ほうほう、余興だと!!では君の仕業だと認めるんだな。ではこれも君の仕業だろう」

 さらにもう一つの新聞をテーブルにたたきつける。K都銀(山崎が務めている都銀)に金融庁の特別査察が入った記事がでかでかと出ている。

記事の内容「K都銀に金融庁特別査察。多額の裏金が民自党の大川大作の後援会に。
また、ヒサコーの株が大川大作に渡された


 記事をじっと読む山崎

下村「山崎君、はっきり言ってもらおう。大川大作と君の間にどんな密約が交わされたんだ」
山崎「はは、そんなものはありませんよ。ただ私的なことでサジェスチョンを得ただけです」
下村「そのサジェスチョンをいいたまえ」
山崎「駄目ですよ、昨日もそのことで女房とケンカになったんだから」
下村「では君は奥さんにも言えないようなことをしているんだな」
山崎「部長までなんですか。どうせ夢の中だけの話じゃないですか」
下村「(気色ばむ)何を言うか、お前の夢のおかげでわが社は存亡の危機に立っているんだ。すでに東京地検から頭取に呼び出しがかかっている。大川大作が今回限りで引退し、地盤を世界的視野を持ったユニークな男に引き継ぐと言っているが、それがお前だということはすでに割れているんだ」
山崎「いや、私の夢はもっと小さいことで」
下村「小さいだと、大川と組んで頭取を失脚させることが小さいことか」
山崎「失脚だなんて大袈裟ですよ。まさか頭取も久子に目をつけていたわけではないでしょう」
下村「ヒサコーの株をひそかに大川に渡したのが、なぜ新聞にでかでかと載っているんだ」
山崎「ヒサコーではなく久子ですよ」
下村「馬鹿、今君とそんな言葉の遊びをしている時間はない。君がはっきりとわが社の利益に反する行為をとったことが明確になればそれでいい。しかるべき措置をとるからそのつもりでいたまえ」
山崎「しかしあまり時間がないはずです。もうすぐ朝が来ます。それまでの一夜の夢にすぎません」
下村「『一夜の夢』だと!! 君は千夜一夜のつもりかもしれんが実に子供じみた行為だ。こちらには幹事長がついているからもみ消して見せる」

 そこに大川大作が意気揚々と支店長室に入ってくる。

大川「おやおや、これは下村人事部長じゃないかね。いつもは東京でふんぞり返っているのに、わざわざA町まで出張かね」
下村「(大川をにらんで)先生、先生のやり方は大変悪辣です。先生とわが社の関係をあえて週刊誌や新聞に流したのは先生だとわれています。しかしこちらにも幹事長がついているのでそうやすやすとは負けませんからね」
大川「ははは、幹事長だと。わしを誰だと思っているんだ。あいつを幹事長にしたのはこのわしだ」
下村「先生、もう先生の時代ではありません。幹事長派の時代です」
大川「ふん、政治の素人が何がわかる。お前は知らんだろうが今回の東京都知事選でわが党の推薦した候補者が負けたので幹事長が辞任するのは時間の問題だ」
下村「まさか・・・・」
大川「まさかじゃない。政治は一瞬先は闇ということを君は知らんようだな。ついでに教えておくが次の内閣改造でわしの腹心の伊藤が法務大臣になる。わしは無罪放免、お前のとこは徹底的に調べることになっている」
山崎「先生、そこまですることはないんじゃないですか、もう目覚めますから」
大川「いやだめだ。いったん飼い主の手を噛んだ犬は保健所送りだ」

 慌てて東京に帰ろうとする下村。真っ青な顔になっている。その後姿を見送る大川と山崎。

大川「ふん、磯田の犬め」

(続く)

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