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(28.9.16) サムスンのスマートフォンの爆発と韓国経済の炎上

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 韓国経済の背骨が砕けそうになっている。韓国経済はサムスングループで成り立っているが、その中での中核中の中核はサムスン電子である。
何しろサムスングループ全体で韓国のGDPの約2割から2割5分を稼ぎ出し、さらにそのその半分をサムスン電子が稼ぎ出している。
だから韓国経済とサムスングループサムスン電子)は表裏一体でありサムスンがこければ韓国経済もこけるという構造になっている。

 現在韓国経済は絶不調になっており、大げさに言えばサムスン電子以外は赤字のゾンビ企業だらけといっていい。サムスンだけが約3兆円前後の営業利益を出して頑張ってきており、これはトヨタの2兆円の営業利益を上回っている。
韓国の経済記事を見ていると「サムスンありがとう。サムスンだけが韓国経済の救世主だ」といった記事ばかりで、韓国最後のアンカーがサムスンであることがよくわかる。 

 だがそのサムスンに激震が走った。サムスン電子の売り上げの約半分がギャラクシーシリーズのスマートフォンの売り上げで、サムスン電子はギャラクシーで世界を席巻してきた。
しかしここ1~2年は中国市場で中国のファーウェイとアメリカのアップルに追い上げられ大苦戦を強いられており、統計が出るたびに順位を落としていた。
そこで起死回生の商品としてこの8月からギャラクシーノート7をアメリカをはじめとする全世界に向けて発売したが、9月に入り全世界的規模で発火事故が発生し特にアメリカで大々的にとりあげられている。

 正式に認識されている発火事故は40件弱だが、インターネットで子供が遊んでいるときに発火した映像が流れたりして、騒ぎは拡大の一途をたどっている。
当初サムスンは一部の例外として個別に対応しようとしたが、アメリカの連邦航空局や安全委員会がギャラクシーノートの使用について、「安全性が全くなくすぐさまコンセントを抜いてその場を離れるように」との勧告を出したので、爆発物みたいな取り扱いになってしまった。

 数年前にトヨタのレクサスがほとんど難癖と思われるようなバッシングをされたが、今サムスンがそのまな板の俎上に載せられている。
アメリカにはトヨタやサムスンを苦々しく思っているグループがいて、事故が起こるとそれを120%以上利用して反トヨタ、反サムスンのキャンペーンが繰り広げられる。
簡単に言えばGMとアップルのためにプロパガンダが炸裂するのだ。

 サムスンはアップルと中国市場や先進国市場で激突しており、この事故は最大限にアメリカで取り上げられ、サムスンは俎板の鯉だ。
ギャラクシーノート7はアップルがこの秋に発売する新アイフォーンの対抗機種だったが出足でひっ転んでしまった。
販売予定台数は1200万台だったが8月に売り出した製品の交換で大わらわになっており、とても販売促進に移るというような体制ではない。

 顧客から苦情が殺到し特に交換が販売した販売店でないと受け付けないのが最大の苦情になっている。イギリス人などは香港で購入するのが安いためインターネットや出かけて行って購入したのだが、商品を航空便で送り返したりまた香港まで出向かなければならずひどいブーイングだ。
今は日本人でもインターネットを利用して海外から商品を購入しているが、返送となると電子部品など相応の箱等を用意しなければならず素人はうんざりするような作業だ。

 損害規模は2000億円から4000億円規模と見積もられており、3兆円の営業利益を稼ぎ出すサムスンの許容範囲だが、今回の事故でサムスン商品のイメージが大幅に悪化したことと、これを機会にファーウェイやアップルがサムスンの追い落としにかかっているので、この事故はボデーブローのように効きそうだ。

 サムスンが日本の電機産業や液晶産業や携帯産業を追い落としたのが1990年代だったが、あれからほぼ15年たって今度はサムスンが世界市場から追い落とされる番になった。
栄枯盛衰は世の習いだが、韓国の屋台骨といわれるサムスンの衰退は同時に韓国経済の衰退であり、韓国が経済で世界のプレーヤーだった時代が終焉しつつある。

 

 

 

 

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