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(28.9.6) 子供の教育コーチが最後の仕事   山ちゃん 頑張る

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 私の本当の適性が教育者のそれだったとわかっても、70歳になって気づくのでは後の祭りだ。
大学生のころにそのことに気が付いていれば私は中学か高校の教員になっていたのだろうが、当時は大学の教員以外になるのは嫌だった。
やはり教員になるなら学者として大成したい。できればケインズやサムエルソンを凌駕したいものだ」と思っていたが、私が銀行員になったのはあるとき大学の事務所でたまたまた教員の給与表を見てしまったからだ。

 今から50年前のことだが当時教授の給与が12万円程度、助教授で8万円程度、そして助手で5万円程度だった。私はこの給与表を見て信じられない思いがしたものだ(ただし金額の記憶は少しあいまいになっている)。
教授になってもこの程度の給与しか得られないのか・・・・・・
私は少なくともこの2~3倍程度はもらっていると勝手に思っていたのでその少なさに愕然とした。
教授になるには何年かかるかわからない。助手などは下積みの演歌歌手のようなものだ。そこまで苦労して得る給与が、私の父親の給与とほとんど同じではないか・・・・」
父はある建築会社の外務員をしていたが、常に社会的敗北者だったもののそれでも教授程度の給与は得ていた。
こんなに低給与では教員になるのはやめたほうがよさそうだ・・・・・・・・

 しかしその結果、私は銀行員を36年間したがさしたる功績もなく可もなく不可もない平凡な人生をおくってしまった。時々こんな人生をおくっていいのだろうかと呻吟し国連の職員になろうとしたりシナリオライターを目指したりしたが、いづれも成功せずある金融機関の最年長の職員として退職した。
いやはやつまらない人生だった。今後は自分のしたいことだけして生きよう。人との上下関係はこりごりだ・・・・

 60歳で退職後、私が住んでいるおゆみ野にある四季の道の清掃をしたり、ベンチに防腐剤を塗ったり、朽ちたベンチの板を取り替えたりしていたが、その中で一番しっくりしているボランティアは子供に勉強を教えることだった
私には複雑な物事をやさしくして教えることができるという才能があり、現役時代も「山崎さんの説明を聞くとすぐわかる。あんたの説明はそのまま文章にしてもいいほど明晰だ」とよくいわれたものだ。

 今我が家には中学生3名、高校生1名が通っているが、私が教えると成績向上が著しく自分でも驚くほどだ。特に高校一年生の子供はある高校をやっとのことで入学したのだが、半年間数学と英語と化学と生物の指導をしたところ学年で300番中50番になってしまい、特に化学と生物などはクラスでトップになってしまった。
これがこの高校をやっとのことで入学した子供の成績かい!!!」
この子は実にまじめにコツコツと勉強をする子だが、それにしても驚くべき程の成績向上だ。  

 今一番真剣に対応している案件は高校受験を控えているある子供の指導だ。この子は中学入学時はとても成績が良かったのだが、幼児期からクラッシクバレーを習っていて中学生になったとたんバレー漬けになってしまった。
その結果学年が上がるにしたがって成績が低下していたが、今年の夏休みから本格的に勉強に取り組みだした。
わたし、A高に入りたいのです
A高は千葉県でもトップクラスの高校で、現在のこの子の学力ではとても及ばない。
ここを受験するなら徹底的な特訓が必要だ。それでも受かるかどうかわからないだろう。ついてこれるかい

 現在特訓につく特訓を行っている。幸いまじめについてくるので私も真剣に対応しているが、本音を言えば眼病を患いながらの指導はかなりきつい。
おそらくこれが私の最後の社会に対するご奉公になるような予感がする。
だが、頑張るのだ。何としてもこの子をA高に入れさせてやろう。俺は教育コーチとしては優秀じゃないか!!!」

 人生の最後になって教育者というよりは、教育コーチとして目覚めてしまった。来年この子をA高に入学させることができれば、自分で自分をほめることにしようと思っている。

 

 

 

 

 

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ボランティア 教育指導 数学・理科・英語」カテゴリの記事

コメント

鉄人 お疲れさまです、やはりあなたは鉄人です。
ほとんどの人は家族を養い、家庭を維持し、子供を育てる事で満足します。
この為に必要なものがお給料で、私は給料は我慢賃だと思っております。
たいした業績もなく云々と書かれておられですが、鉄人の経済分析の基礎には勤めていた時の銀行の知識が大いに役に立っていると感じております。
そして、その経済分析は判りやすく大変参考になります。
鉄人は幼いころの体験と正義感よりボランティア活動を行い、この事が同時期に辞められた仕事仲間の方から称賛されておられました。
人は病気になると弱気になります、体を動かすのが何よりも好きな鉄人にとって大変辛い時間とお察しいたします。
今は自愛の時です、長い人生でこんな時もあります。
一日も早く酷使したところの病が治りますようにお祈り申し上げます。

(山崎)お気遣い、いつもありがとう御座います。

投稿: ぽんぽこ狸 | 2016年9月 6日 (火) 13時03分

山崎さん、ご無沙汰しております。子供の教育コーチのお話、興味深く拝見致しました。小生も目下中学生1人、高校生2人(うち1人は大学受験生)、社会人1人(大学受験生)を教えているので、山崎さんのお気持ちはよくわかります。教育コーチ。私にとっても確かに「天職」かも知れません(笑)25日は、読書会でまたお会いしましょう!正確には、「近況報告会」ですが(笑)

投稿: 同好の士 | 2016年9月 6日 (火) 20時21分

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