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(28.0.18) 小池都知事のビギナーズラック 「ほれ見てみろ、豊洲移転は問題山済みだ!!」

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(トシムネさん撮影)

 どうやら築地市場の豊洲への移転は不可能な状況になってきた。5900億円かけた都の一大プロジェクトは大失敗に終わるようだ。
小池都知事がこのプロジェクトにクレームを付けた理由の一つに汚染対策の検証がまだ十分に済んでいないことを挙げていたが、その汚染対策が火を噴いた。

 汚染対策の決め手は盛土で、都は4.5mの盛土を実施してきたので汚染問題はクリアーできたと主張してきたが、主要な3つある建物の地下は盛土でなく、空洞であることが判明したからだ。
空洞化することによって汚染土は除去されるということのようだが、これは豊洲がベンゼンに汚染されていたことが判明した後に設立された専門家会議の提案とは異なる。  
外部の有識者で組織された専門家会議では4.5mの盛土が提案され、外部にはこれが完全に実施されたとアナウンスメントされていた。

 だが実際は一部盛土されていなかったのだが、なぜ専門家会議の提案が修正されたかは、専門家会議の下に実務者による技術会議というものがあり、そこで主要な建物の地下は盛土でなく空洞にする案が決定されたからだ。
盛り土はしなければならず、一方空調設備のような建物のインフラを設置する場所も確保しなければならずその妥協案だ」ということのようだ。
だがそれを専門家会議には報告せず技術会議という内部の実務者による会議で決定し、外部にアナウンスメントしてこなかったことが今回の問題に発展した。
専門家会議に言うとまたもめるからこれは極秘にしましょう

  私も過去にシステム開発という大きなプロジェクトのリーダーをしてきた経験があるから知っているのだが、期間と予算が決められている場合そのプロジェクトを成功させるために切らなければならない機能というようなものがいくらでもあった。
ユーザーの要望をすべて聞いていたらとても予算が足らなくなることが分かった段階でそうした要望を切り捨てるのだが、ユーザーが了承してくれることはほとんどない。
そうしたときにプロジェクトリーダーが行う判断は表面的にはユーザーの要望を聞いたふりをして実質的に棚上げしてしまう方法で、そうでもしないとプロジェクトは前に一歩も進めなくなる。そしてこの方法は判明すれば責任問題になるが、一方うまく隠しおおせば大成功のプロジェクトとなる。

そうかその方法で都は専門家会議と都民を出し抜いてきたんだな」思わず笑ってしまったが判明してしまえばこれはアウトだ。
小池都知事はそこまで問題が深かったとは思わず、権力の誇示のために伝家の宝刀を抜いて見せたのだが思わぬビギナーズラックになった。
ほれ見てみろ。豊洲問題は問題含みだ」小池都知事の高笑いが聞こえる。

 だが、問題はこれで豊洲移転が白紙に戻ってしまったことで、専門家会議は「だまされた」と怒っているので、この地下空間問題が解決するまでは豊洲移転は不可能になった。
地下空間を埋めると今度は空調施設等をどこに設置するかとの問題が新たに発生するので、これはどうにもならない堂々巡りになりそうだ。

  結局5900億円の巨費をかけた一大プロジェクトは都知事が次々と変わる間にその暗部が暴かれてしまい大失敗になるプロジェクトになったようだ。
やれやれ猪瀬さんが都知事であったらこんな問題は発生しなかったはずなのに・・・・」都の幹部の恨み節が聞こえる。

 あらゆるプロジェクトには暗部があり、それを外にさらさずに成功裏に収めるのがプロジェクトリーダーの役割だが、小池都知事の登場でそれがばれてしまってはこの移転は不可能というほかない。

 
  

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コメント

この件で、豊洲エリアは大きくイメージダウンですね~。
残念ながら汚染&危険って風評は続くんじゃないでしょうか・・・。
豊洲で卸した魚~って言われても・・・わー新鮮そう~食べたーいって良い印象わかないかもね。
今回の件で食はイメージ、想像の部分ってとっても重要なことがわかりました。

投稿: sophie | 2016年9月18日 (日) 10時53分

何の問題もないものを、移設反対派による移設反対のための屁理屈を、マスコミが何の検証もせずに鵜吞みにし、大騒ぎをしているだけとしか思えません。
大型の建物には配管等のために地下ピットは常識であり、また、周囲を壁て囲んで盛り土をしたのですから、雨水などの排水をスムーズにするためにどこかに空洞を作る必要があります。
さらに、万が一、地下水が上昇してきたときにもそれが地上に上がることを防ぐ手立てもしなければいけません。
報道されているようなすべてを盛り土し、その上に建物を建てるとなると、強固な地盤まで杭打ちを行っていますから、その杭と土とで毛細管現象により水が上昇してきます。
空間を全く設けない場合は、上昇してきた水を排出することが難しくなりますし、いくら対策をしたとしても、地震の時の液状化現象の懸念が残ります。
工事に携わった土木とか建築関係者は「こんな当たり前のことに何でとやかく言われなければならないのか」という気持ちではないでしょうか。
地下ピットにたまっていた水の分析結果は水道水並みの砒素濃度であったし、ベンゼンなどは全く検出されませんでした。
当然のことですが、たまっていた水を排出するポンプは設置されています。つまり、考えられることに対してできうる限りの設計がなされているということです。
共産党議員団は当初、水の強アルカリをもって問題ありとしたり、猛毒の砒素は雨水には含まれないはずだから地下水であると断定したり、まともな科学知識があるとは思えないようなことを言っています。
コンクリートに接している水が強アルカリになるのは当たり前ですし、仮に、雨水に砒素が含まれていなくても土、コンクリートに接したわけですから、砒素が検出されるのは不思議なことではありません。
万全の設計と施工がされているものに非科学的ないちゃもんをつけて大騒ぎし、それを抑えるために税金が使われるなどということは以ての外です。
地下ピット部分を取り去り、盛り土にするなどという最悪の結果にならないことを祈ります。

投稿: 荻原春雄 | 2016年9月18日 (日) 13時03分

技術的なことは、日建設計が設計して、大手ゼネコンが施工したのだから、まず大きな問題はないはず…
もともと盛り土がない条件で設計しているだろうし、地下ピットの漏水などおそらく想定内のことで、マスコミや都議がこの状況ばかりを騒ぐのは無知を露呈していて恥ずかしい限りだ。
この移転の問題は、そんなことではなく、この計画自体が適切なものだったのか!?
計画性、安全性、費用、そして必要な事業だったのか、であるはず。
そして、だれが計画して、だれが承認したのか、議会はどう判断したのか、会計監査はきちんと行ったのかである。
それでなくても、総事業費の算出が出鱈目だったという疑念は深まるばかりで、事業発注の際の談合は報道を見る限り間違いない状況である。
これだけ掛けた費用がドブに捨てることの無いように、ウミを出し切って、安全で使い勝手の良い新しい市場をオープンする手立てを考えて欲しい。


投稿: takezo! | 2016年9月20日 (火) 00時14分

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