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(28.8.10) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。 「ロドリゴ 北アルプス縦断記その8」

病気療養中のため新しい記事は二日に一回の割合で掲載し、その間は過去の探訪記を再掲しております。

(25.9.13) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その8 キレット越え

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大キレットの岸壁。危険な場所にははしごや鎖が設置されている)

 ロドリゴは若い時から登山をしてきましたが、なんとなく行くのが嫌な場所というものがあるのでございます。それが本日(8月27日)通過しようとしている南岳(3032m)北穂高岳3106m)の間の大キレット北穂高岳奥穂高岳3190m)の間にある小キレットでございました。
ここは上からこのキレットを覘くと何とも空恐ろしい断崖絶壁になっており、どこに底があるのかと思われるほど深く、到底人が通れるような場所と思われないような場所でございました。
こんな所は鳥以外は近寄ることはできまい」そう思って避けてきたのでございます。

 ただしこうした場所でも対処方法はあるもので、それは絶対に上や下を見ないことで、上や下を見るとそれだけでめまいがしますが、一方目の前の1m程度の範囲に視界を固定しその岩だけを見ていれば、たった1mの岩登りに過ぎないのでございます。
特に一般の登山道は危険な場所には鎖と梯子が設置されていますので、この方法は非常に有効でございました。

注)登山道でない場所のクライミングにはルートファインディングの能力が要求されますので上下左右を見渡さなくてはならず、視界1m固定方法は役立ちません

 「見まいぞ、見まいぞ、断崖絶壁」呪文を唱えながら南岳から大キレットに降り始めたのは5時半ごろでございました(ロドリゴは本当は絶壁が怖いのでございます)。
実はロドリゴが出発する1時間程度前に、老人グループインストラクターに引率されてこの大キレット越えを始めておりました。
このグループは総勢20名程度で、三つのグループに分けられ互いにロープで結ばれヘルメットを着用しておりました。

 登山経験のない方はこのローピングについてお分かりにならないでしょうが、ロドリゴが生まれたヨーロッパ・アルプスでは通常の方式で危険な岩場に向かう時の安全対策でございます。
ただしそれには条件があり、たとえば素人が登山するときは専門のガイドと1対1でローピングして、素人の滑落を防ぐのでございます。
ところが信じられないことにこの大キレット越えをしているグループはインストラクター一人に素人の老人5名程度がローピングをしておりました。

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(私の前にいた老人グループ。ナメクジの歩みのように遅かった)

これがローピングと言えるのだろうか、これでは一人が滑落したら全員が谷底に落ちてしまうじゃないか。助ける人が一人で滑落する人が5名では一蓮托生だ!!!」
ロドリゴはあきれ返ってしまいました。
しかし滑落するのは自身の責任としても、問題はこのグループのキレット越えは亀の歩みというよりはナメクジ並みのスピードで、1時間前に出発したグループにすぐに追いついてしまったのでございます。

注)なおこのようなローピングはとても危険で、いつか集団で滑落する事故が起こるとロドリゴは予測しておきます。

 この登山道は人一人がやっと通れる程度ですのでどのように努力しても追い抜くことは不可能で、無理して一般道を外れると奈落の底に落ちてしまうことは確実でございました。
いつまでも岩にかじりついてないで早く通ってくれ!!!」祈るような気持ちでしたが、この老人たちは岸壁を登るには腕に力がなく、一方岸壁を下るときは足が震えているといった有様で、本来こうした場所に来るのは絶対にふさわしくない人々の集団でございました。

注)老人登山が盛んになるにつれて安全な登山に飽きた老人が、インストラクター(登山家がバイトで行っている)に付き添われて素人が近寄らなかったキレット越えのような場所に集中するようになっております。

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(滝谷。見ると恐ろしいのでできるだけ見ないようにしていた)

 大キレットで唯一追い抜きが可能な場所はこのキレットのもっとも低い部分(鞍部)だけで、そこに行くまでロドリゴはただただひたすら岩を抱えて待つしか方法はなかったのでございます。
岩登りにはリズムが大事で、反対にこのリズムが失われると思わぬところで事故になるのですが、この時はリズムなんてものでなく高速道路の大渋滞といった有様でございました。
いいから、みんな滝谷に落ちてしまえ!!!」悪魔のささやきに思わず心が動かされそうになりました。

 結果的にこの大キレット越えには1時間半近く遅れてしまい、次の小キレット越えは慌てふためきながら突破し、奥穂高岳から前穂高岳3090m)を経由し、岳沢を下って上高地のバス停にたどり着いたのは6時少し前で、6時の最終バスにようやくのことで間に合ったのでございます。
正直に申しますと1週間以上山にこもっていたため、体は塩まみれになりあまつさえ自分でも分かるほど臭気を発しておりました。
ロドリゴが大キレット越えでイライラしたのも、本日中に下山し温泉に入りたかったからでございます。

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