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(28.7.4) 経済進歩の時代が終わり宗教の時代に入ってきた。 新しい中世の始まり

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 なにをやってもさっぱり効果があがらず、かえって状況が悪化したときに人間はどうするかというと神に祈るようになる。
全能の神よ、我らを助けたまえ!!」
これは冗談でいっているのではなく今世界経済が遭遇している状況なのだ。

 現在世界経済は奈落の底に落ちようとしているが、これに対処する手段はすべて使い切ってしまった。日本は停滞の20年間、ケインズが提唱した財政金融政策をただひたすら実施しその費用は約1000兆円に達したが、全く効果がなかった。
ケインズ政策を諦め安倍首相は黒田氏を日銀総裁にしてマネタリストの政策、簡単に言えばお金を無尽蔵に印刷したが、その効果も約3年で終わってしまった。
もう後がない、サプライズで金利をマイナス金利に下げてみたが、それでも借り手があらわれない。一体世界はどうしてしまったのか・・・・・・・・・」

 現代人は成長が当たり前で経済も進化すると思っているが、これはひどい誤解だ。
経済は時として停滞しそして後退する。
世界史を見ると成長の古代ローマの世紀が終わると、その後約1000年に及ぶ中世という宗教以外は何も存在しないような社会があらわれた。
日本でも成長の奈良時代の後は平安という400年にわたる低成長時代が続いた。
かつて私が始めて世界史を学んだ時、この中世という世紀は歴史の間違いではないかと思ったものだ。

 現代でいうGDPは毎年のように低下し、人々は働くよりも神に祈ることを重要視し西洋では教会以外ははまともな建物がなくなってしまった。
それ以前の古代ローマが当時の世界全体に石畳の道路網を張り巡らし川に は現在でも残っている 橋をかけ、競技場や大浴場を兼ね備えた近代に通ずる大都市まで築いていたのと雲泥の差だ。
中世とは簡単に言うと経済成長が終わり経済が委縮し宗教だけが残った時代といっていい。

 今や日本もEUもアメリカもほぼ1%前後の成長しかできないが、これがゼロになりマイナスになるのは時間の問題だ。
何度も言って恐縮だが先進国の市民はこれ以上物財やサービスが増えてもただ当惑するほど物財やサービスにあふれかえっている。
現在言われている先進的な技術で現代人が飛びつきそうなものは何もない。
4Kテレビなど1kで十分だし、リニア新幹線など新幹線があるのに何で必要なのかと悩んでしまう。
自動車も自動運転が次の目標だそうだが、何もしないで車に乗っている方が苦痛だろう。
携帯など機能が多すぎて使用の仕方がわからない。
人型ロボットもはっきり言えばろくなものではない。
もはや技術が進歩しても何の役にもたたない時代に入ってしまった。

 新興国や後進国に はまだ伸びしろはあるが、先進国の技術が停滞してくると新興国などは盗むべき技術がなくなり自前で技術開発をしなければならないので成長速度が鈍る。
中国や韓国やブラジルといった新興国グループがさっぱりなのは、盗まないと経済成長ができない経済の宿命といっていい。
こうしたグループももはや成長の時代は終わったといっていいだろう。

 そして今世界中ではやりだしたものは原理主義的な宗教である。アメリカはティーパーティと称する原理主義的宗教団体がトランプ氏を担ぎ出して宗教改革を行おうとしているし、EU はイギリスをはじめとした国粋団体が「自国中心主義」という宗教に酔いしれ始めた。これは約80年前にヒットラーが「ゲルマン民族の優位性」という宗教を説いたがその現代版で、第二次世界大戦までしてこの国粋主義を葬り去ったのに今や世界の潮流になってきた。
そしてイラクやシリアやバングラディシュではISと称するイスラム原理主義者が棟梁跋扈している。

 経済が停滞すると人々は宗教以外に救いを求めることができない。
我らは貧しい、しかし心は豊かだ」というのが宗教だから停滞の時代に宗教が心の支えになるのは当然だ。
21世紀、経済状況はますます悪化し、それに比例するように人々の宗教心は厚くなる。
神よ我らを救いたまえ
こうして21世紀は過去1000年も続いた中世世界に再び入ってきた。

 

 

 

 

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評論 世界経済」カテゴリの記事

コメント

>>現在言われている先進的な技術で現代人が飛びつきそうなものは何もない。4Kテレビなど1kで十分だし、リニア新幹線など新幹線があるのに何で必要なのかと悩んでしまう。自動車も自動運転が次の目標だそうだが、何もしないで車に乗っている方が苦痛だろう。携帯など機能が多すぎて使用の仕方がわからない。人型ロボットもはっきり言えばろくなものではない。もはや技術が進歩しても何の役にもたたない時代に入ってしまった。

僭越ながら、我々にはどうでも良くても、若者には初めての経験なのです。イノベーションはイノベーションですごいものです。90年代後半の携帯電話の広がりもそうでしたし、人工知能なんてこれからの世界を背負う技術です。バカにはできないと思います。リニアも凄いと思います。
書かれておられるように日本は脇が甘くて、せっかくの開発技術をかけた技術を簡単にとられる、また長期展望もない。外務省の接待係は技術の集積した潜水艦を豪州へ売ろうとした。ばかじゃなかろか。わたしはトランプやEU分裂は戦後ずっと続いてきたグローバル化への反発と定義しています。移民ばかりになると治安が悪くなるという事実をメディアは放送しない。いえば、人種差別だとののしられることへの反発です。ナチスの躍進は外国勢力への反発が原因となりましたが、たしかにやはり共通点はありうますよねえ。いま、縦歩きをする共産党がでてきたら結構の票を取るのではないでしょうか。ISはもともとがイラクでしょ。しかも支援しているのは米国。モサドのスパイや中央アジアからの兵士も入っているようだし、カオスそのものです。宗教はこれからはやると同意します。ついでに麻薬も、5年後では日本でもマリハナ解禁でしょうね、


投稿: NINJA300 | 2016年7月 4日 (月) 11時47分

お邪魔します。
 確かに中世は「停滞」した時代でしたが、同時に「昨日と同じ明日を生きられる安定した時代」でした。西洋中世は兎も角平安時代は安定した時代だったからこそ女流文学が花開いたのでしょう。しかしその「安定」はもはやありません。「安定」を捨てて「進歩・発展」を手に入れたのですが、「進歩・発展」が行き詰った(地球環境がもたない?)今、我々には「安定」すらありません。「明日どうなるか分からない。昨日正しいとされた事が明日は誤りとされかねない」時代になるでしょう。例えば中世なら農民は戦乱や著しい気象変動でもない限り田畑を耕せば生きていけましたが、「外国から農産物を買った方が安いからお前達(農民)など不要」と言われ、田畑は潰されるでしょう(建つのは投機用の不動産?)。宗教も「静かに祈る」のではなく「聖戦を戦う」が「完全に俗世(生産活動)を放棄」になるのではないかと思われます。

投稿: ブロガー(志望) | 2016年7月 5日 (火) 23時27分

>>確かに中世は「停滞」した時代でしたが、同時に「昨日と同じ明日を生きられる安定した時代」でした。

わたしも中世は次の時代へのステップになったと評価します。プラトーの時代です。中世を経験したのは西欧と日本だけですが、それが近代文明開化の基盤となりました。
古代だけのシナはいまだに国という概念はないし、忠誠心という概念もない。騎士道も武士道もない。中世を経験した文化とそうではない文化は近代でかなりの差がつきました。
また、中世というのは「安定した時代」だったというのも事実でしょう。血なまぐさいことも多かったようですが、全体としてみれば戦争も少なかったと思います。
また修道院では修行僧は内省的な良い生活を送っていたと思います。中世の道。院というのはもっと評価されていいと思います。ゆっくりと内省的気分に浸れるのは知的人間として最高の場を提供したとおもいます。参考、渡辺昇一ですが、わたしもそう思います。
いまの文明のプロパガンダばかりやっているいつもうるさいテレビ。あれはいらないですね、特にNHKはなんで歌番組やお笑い番組までやって視聴料をとるのでしょう?ニュースだけ報道しておけばいいのです。毎年8・15が近づくと、思想教育番組ばかりになりますし、あれは世の中に有害なテレビ局です。つぶしたいですね、

投稿: NINJA300 | 2016年7月 6日 (水) 10時31分

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