(28.7.25) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。 「ロドリゴ自転車周遊記 その12」
(26.9.8) ロドリゴ自転車周遊記 その12(最終回) 神栖市 旭市 東金市 そしておゆみ野
(利根川大橋のたもと)
ロドリゴの自転車周遊記も最終回になりました。思えば御老中水野忠邦様に命じられて関八州の見回りに出立致したのですが、関八州は地獄の暑さで50年に一度の猛暑になっており、とても人間の住める場所ではありませんでした。
「これでは死んでしまう。どうせ死ぬのなら好きな蝦夷地を見て死のう」と決心し、大洗の港より北前船に乗り蝦夷地の苫小牧の港に降り立ったのが天明7年8月7日でしたが、それが昨日のように思われます。
蝦夷地は期待通りの涼しく快適な気候風土でございましたし、ロドリゴが今回尋ねた支笏湖、積丹半島、洞爺湖は期待通りの風光明媚な土地柄でございました。
「夏は絶対に蝦夷地が一番」というロドリゴの確信は今回も証明されたことになります。
だが残念なことに蝦夷地はだんだんと見捨てられた土地になっており、大都市を除くと人口減少に歯止めがかからず、特に農村部では今住んでいる人の寿命がその集落の寿命になっておりました。
苫小牧の港には大きな工場団地が造成されておりますが、ここを拠点とする王子製紙がわずかに関連会社の工場を建設しているだけで、広大な造成地にはぺんぺん草が生えているのでございます。
ジパングが世界の工場であった時代は今から約20年前に終焉し、その後唐(から)が世界の工場になりましたがそれも賃金の高騰により終焉し、次は天竺かというような状況になっております。
したがって蝦夷地で工業を起こすなどは夢のまた夢で、工業以外の新たな産業の開発が急がれていますが、残念なことにそうした取り組みは遅々として進んでおりません。
蝦夷地には北方領土問題があって熊のミーシャとは不仲でございますが、その原因の北方領土の実質的価値はほとんどなく、単に象徴的な問題に過ぎません。
蝦夷地は太古の昔から北に開かれた土地ですのでミーシャとの関係改善が進めば大いに発展性はありますが、今ミーシャはウクライナで吠えまくっておりますので、その可能性もほとんどなくなっております。
工業は不振で人口が極端に少ない地方の残された資源は自然そのもので、観光産業だけが発展の余地はありますが、相変わらず自動車主体の観光行政では蝦夷地の特異性はありません。はっきり言って美しい自然の残された土地は世界にいくらでもあり、私の好きなニュージーランドやカナダなどはその双璧です。
昨日も提案した通り特異性を発揮させて蝦夷地を世界の自転車ツアーのメッカにするのが自転車好きのロドリゴの希望でございます。
(利根川大橋 有料道路だが人と自転車は無料)
そのようなことを考えながら今日も極端に暑さの増した国道124号線から126号線を南下いたしました。
この道は銚子の中心を通るのですが利根川大橋を渡って銚子市はバイパスいたしました。できるだけ早く故郷おゆみ野村に帰りつきたかったからでございます。
東金村近在まで来たときこの周辺はロドリゴがかつて見知った場所ですので「ああ、ようやく故郷に戻った」と感無量になりました。
特に昭和の森からは日常的に自転車を乗り回している場所ですので、完全に故郷という雰囲気でございました。
故郷には老いた母親が1人このロドリゴの帰郷を待ち望んでおりましたが、最近は目がかすむらしく真っ黒に日焼けした私を見て「おや、どこの外人さんですかの?」と尋ねたほどでございます。
こうして天明7年8月15日は終わり、ロドリゴの今年の夏の自転車周遊も終わったのでございます。
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