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(28.7.15) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。 「ロドリゴ自転車周遊記 その7」

病気療養中のため新しい記事は二日に一回の割合で掲載し、その間は過去の探訪記を再掲しております。

(26.8.29) ロドリゴ自転車周遊記 その7 余市、積丹半島そして岩内町

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(積丹半島の夜明け)

 怨霊などというものは主の教えのどこにも記載されておりませんが、ここジパングにおいてはそれがいかなる神や仏より恐れられているとは実に驚きでございました。
ロドリゴは昨夜は余市部落の共同墓地でキャンプを張ったのでございますが、周りにはホタルのような人魂が飛び交い、何とも薄気味悪い場所でございました。

 夜半、おそらく丑三つ時と思われますが、ロドリゴのテントをゆする人影が現れたのでございます。
もしや、そこなる吾人は義経様ではございませんか、静でございます、義経様・・・
ロドリゴにとってもこのような状況は初めてであり、かつてキタキツネが唸り声を上げてテントを揺らしたのをヒグマと間違えて大騒ぎしましたが、それ以来の恐怖でございました。
「ドドリゴであってドシツネではない、ないぞ!!」舌がもつれてまともに回らなかったのでございます。
あなた様は間違いなくドシツネ様、おなつかしゅうございます。静は800年間もドシツネ様をお待ち申しておりました

 ここ余市部落の共同墓地には義経を慕う静の怨霊が出るとは後で聞いた話ですが、静御前も年を取り認知症を患ってすっかり義経の顔かたちや名前を忘れてしまい、この墓地に夜半居ればすべて義経と見間違えているようでございました。
いくら説明しても「ドシツネ様」というばかりなので致し方なくロドリゴは静御前をテントに招き入れました。
だが話す内容は800年間のたまった愚痴で、頼朝公が如何にスケベーで、鎌倉に拉致された後は義経様以上のいやらしさで迫ってきて、おかげで北条政子様の嫉妬の炎で鶴岡八幡宮が焼け落ちたというような話を延々と繰り返すのでございます。

 ロドリゴは倶知安からの山越えですっかり疲れていたので早く寝たかったのですが、怨霊を怒らすことは祟り神になるので、致し方なく静御前の愚痴を明け方まで聞いてやったのでございます。
そうか、よく分かったぞ、頼朝はそんなにスケベーか、このドシツネの方がまだましじゃと申すのじゃな
ようやく怨霊が退散したのはカッコーが朝を告げた後でしたので、せっかくの積丹半島一周もひどい寝不足の中で出立したのでございます。

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(積丹岬の突端)

 積丹半島の先端には積丹岬があり、それ以外にカムイ岬というような魅力あふれるスポットが存在しロドリゴはぜひともその美しさを確認したいと思っておりました。
しかし途中にトンネルが多く存在し、特に古いトンネルの場合は歩道がほとんどなく自転車を降りて押していくにも、またそのまま乗っていくにも何とも危険極まりない場所でございました。
当初は押していたのですが2kmあまりのトンネルは歩くと30分程度かかり、空気が澱んだなかでとても耐えられなかったのでございます。

 幸い朝方は交通量は少なかったので、自動車の騒音が聞こえない間は懸命にトンネル内を自転車で飛ばすことにしました。この時が今回の旅で最も懸命に自転車をこいだことになります。
頑張れ、ツール・ド・フランスだ。荷駄が来るまでにこのトンネルを抜けろ!!」
命を懸けた戦いでございました。

 着いた積丹岬は駐車場からさらに急斜面を10分程度歩いた場所にありましたが、かつてここに一度訪れたはずなのに全く記憶がありませんでした。
積丹半島の海岸線は予想した通り美しく余市側より反対の岩内側の方が山が海岸線に迫って迫力があり、ちょうど先年伊能忠敬様と測量した襟裳岬の先の日高山脈が海に落ち込む海岸線に酷似しておりました。

 地図ではいくつかの「ゆ」マークがあってロドリゴは温泉に入るのを楽しみにしていたのですが、いづれも11時ごろからではないと開かなかったためようやく泊村の国民宿舎もいわ荘で温泉につかった時は実にほっとしたものでございます。
昨夜は夜半中静御前の愚痴を聞かされ疲れ切っていたのですが、この海岸べりの温泉でようやく疲れをいやすことができました。

 本日の宿舎は岩内町という場所に決めておりました。ここは古くからの漁港で江戸期にはニシン漁でにぎわった場所でございます。しかしニシンが取れなくなってからはさびれる一方になっており、1970年に26千人いた人口も、2010年には14千人と約半分に落ち込んでおりました。蝦夷地にはこうしたさびれる一方の集落が実に多いのでございます。

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(岩内町側の海岸道路)

 昨日は墓地で寝たことから思わぬ不覚をとったため今回は民宿に泊まることにいたしました。だが今夜も静御前に押し掛けられて800年の愚痴を聞かされるのはたまらないので、近所の寺院から般若心境を記載した護符をいただき、それを体中に張って寝ることにいたしました。
ロドリゴはかつてラフカディオ・ハーンの「耳なし芳一」の話を読んでいたのでこれが効果があることを知っていたのでございます。

 果たして丑三つ時になると例の静御前の怨霊が現れ「ドシツネ様、ドシツネ様」と大声を張り上げておりましたが、ロドリゴは護符のおかげでようやく快眠することができました。
天明7年8月10日の夜はこうして過ぎたのでございます。

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コメント

私は霊の類はまったく見たことも体験したこともありませんが、怨霊の話は一体どこまでが本当なのか気になります。

投稿: たぬき | 2016年7月15日 (金) 23時02分

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