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(28.6.14) もう財務省や日銀には協力せん!! 三菱UFJの反乱

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 どうやら三菱UFJ銀行は国債の購入に嫌気がさしてきたらしい。
現在財務省は借り換えを含めると毎年150兆円規模の国債を発行している。そしてこの国債の販売をスムーズに行う仕組みとして国債入札特別資格制度があり、平成16年から運用が始まり日本の大手金融機関や証券会社それに外国証券等22社が参加している。

 この資格があれば優先的に国債の購入ができるが、一方で発行額の4%を下回らない国債購入をしなければならない。
金融機関にとってのメリットは、国債が高利回りで販売されていた時期はプレミアム国債が購入できるのだから黙っていても収益が上げられる構造になっていた。
しかし時代が変わり黒田日銀が異次元緩和と称して毎年80兆円規模で市場に資金を投入し始めると、すっかり国債の利回りは低下して現在ではマイナス金利になってしまった。

 金融機関の立場からいうと財務省からお仕着せで国債購入を迫られ、購入したとたんに含み損が発生することになる。毎回損失が発生することにとうとう三菱UFJが切れてしまった。
もう我慢ならん。購入すればするほど購入者が金利を支払わなくてはならない馬鹿な商品があっていいものか。特別資格を返上して経営に支障がない範囲内で国債購入をすることにしよう

 現在日本国債が順調に販売できている根幹的仕組みがこの国債入札特別資格制度で財務省としては何の苦労もせずに発行額の約9割程度は完売できる。
日本国債の約9割が日本の金融機関や証券会社が購入しているという本当の理由はこの制度のおかげだ。
その制度に風穴があきかねない三菱UFJの反乱に財務省と日銀が腰を抜かした。
あんた、日本を代表する金融機関ともあろうものが、日本経済安定のかなめといえる国債消化に支障が発生する態度をとっていいのかね。ほかの金融機関が追随して国債が売れなくなったらどうするの!!」

 現在の国債発行には国債入札資格制度以外にもう一つの安全装置が働いていて、それは金融機関が購入した国債のほとんどを即日銀が買い取る仕組みがあることだ
日銀の異次元緩和80兆円がこれで、毎年日銀は80兆円規模の国債を市場で購入しその残高が全量の約3割、300兆円を越えてきた。
金融機関はかつては7割程度のシェアだったが現在は5割程度で金融機関の減少部分を日銀が懸命に買い支えている。
三菱さん、あんた国債の購入が嫌だなんて言っているが、購入したらすぐさま日銀におしつけているじゃないか。確かに日銀へ販売すると損失を出しているがたいした金額じゃないのだから、大人の判断で協力してくれなきゃ!!」
いやいや財務省さん、今までもずいぶん協力してきましたが、最初から損失が出ることが明白な国債をこのまま購入し続けると株主に対して説明できません。ですから今後は4%枠の制限を取り払った範囲での協力にさせていただきます

 今や世界中が不況に突入してきて金融機関の経営環境は日増しに悪化している。そんな時に日本国への協力と称して常にマイナス金利の国債を購入し続けるには限界がある。
とうとう金融機関が日本国債のマイナス金利政策に異議を唱えたのだ。
マイナス金利政策を続けるなら金融機関は政府に協力しない!!!」

 黒田日銀としては思わぬ身内の反乱に蒼白なった。
マイナス金利政策を継続したいが三菱が反対している。一体どうすればいいんだ・・・・・・
金融政策の幅が段々と狭められ黒田日銀のバズーカはすっかり湿ってしまった。

 

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評論 日本の経済 安倍内閣 金融政策」カテゴリの記事

コメント

長期の低金利政策によって、もうインフレには日本経済は絶対に対応できない体質になっている。マイナス金利は異常だがゼロ金利は低金利とデフレに日本経済が順応した証拠である。ゼロ金利によって、金融が衰退するのは必然である。

債務の清算を先送りして資本が有り余って、現在の労働価値に比べて資本の希少性がなくなり、資本の相対的価値が減価するときは金融という商売は休業同然に追いやられる時代もある。資本が不足して、高金利とインフレが当たり前の時代があったように、対照的な現在のこの流れも自然な経済循環だ。

世界は無風状態だが、経済が好転するきっかけがどこにあるというのだ。原油価格でなく投資需要の激減が課題だ。不動産バブルが世界規模ではじければ、そこでしかたなく、世界規模で構造改革が始まる。

経済は常に均衡していることを理解しなければならない。量的緩和は最終的に不動産市場を活性化させた。新興国も、他の先進国もマネーが行き着くところは不労所得が比較的簡単に手に入る産業だった。金融政策を出し切った後で、身を正しても、世界規模で不動産バブルが崩壊する最悪の事態を想定しておくべきだ。

いざというとき現金を持つことは重要だ。賃金が暴騰すれば、マネーは大きく減価するが、賃金が暴騰することは景気後退期に起こらないからである。

投稿: pij | 2016年6月14日 (火) 22時56分

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