« (28.6.23) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。「ネパール 布教日誌 その6」 | トップページ | (28.6.25) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。「ネパール 布教日誌 その7」 »

(28.6.24) 中国と韓国の漁業紛争 「韓国沿岸の漁業資源を枯渇化せよ」中国政府の狙い

Dscf7244


 現在韓国と北朝鮮の中国側の海(黄海)の境界線付近で、中国漁船と韓国軍とが対峙している。
ここはいわゆる北方限界線NLL)といわれ、朝鮮戦争の休戦のため国連軍がここを境界線に定めたものだが、北朝鮮はこれを認めていない。
したがっていつも国境紛争の種になるのだが、今回はここに中国漁船が大挙して押し寄せ網目の小さな底引き網でカニや貝類やマナガツオといった漁業資源を根こそぎとっていったので韓国漁民が切れてしまった。
ここは韓国の漁場でわれわれは協定を守って資源保護を図ってきたのに、中国漁船は一網打尽に稚魚までとってしまう。どうにかしてくれ
パク政権に泣きついた。

注)正確に言えば韓国漁船はNLLの韓国側の海域で漁業をおこなっているが、中国漁船は境界線を無視して漁業を行っている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/23129-e95b.html

 実はここでは従来から中国漁船の違法操業があり、時々韓国もジェスチャーとして取り締まりをしてきたが、中国漁船の方は鉄パイプで武装しており、日本でいえばヤクザの闘士みたいなものだから、韓国の海洋警察は反対に蹴散らされていた。
中国では漁船団がいわば人民解放軍の別部隊として行動し、日本でも尖閣諸島周辺や小笠原諸島周辺で暴れまわっていたのでイメージがわくだろう。
軍隊が直接出張ってこられない場合にこの中国漁船団が大活躍する。

注)漁船団が中国人民軍の海軍の支配下にあることは前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-831a.html

 なぜこの時期に中国漁船団がNLL周辺の海域に現れたかというと、韓国政府に対するいやがらせで、韓国がアメリカから導入を決定したTHAAD高高度ミサイル防衛システム)にあくまで反対するとの意思表示だ。
韓国は長く中国メカケ政策をとってきたためこの防衛システムの導入をサボタージュしてきたが、アメリカからの強い要請を断れなくなってきた。
あんた、北朝鮮が着々とミサイルの能力向上を図り、いつでもグァム島を攻撃できる体制になったのに、なんで韓国はミサイル防衛を放棄するんだ。あんた、韓国とアメリカは同盟国なのに、北朝鮮に肩入れするのはどうしてだ。中国が反対しているのが理由というが、中国とアメリカとあんたはどちらだ大事なんだ

 つめよられてパククネ大統領も観念した。
オバマさん、あんたの方が好き!!」
従来韓国は習近平政権に最大限の媚びを売って「私は習さんのお妾さんになっていい」などといってきたが、ここにきて情勢が様変わりしてきた。
中国経済はバブル崩壊によって他国の経済を見てやる余裕が全くなくなり、自身の経済運営だけでアップアップし始めたため、韓国との間が疎遠になった。
「習さんたら、”俺にまかせればオバマも安倍もこわくない。韓国からはなんでも買ってやる”、なんていってたのにこのところ全くのご無沙汰で、おかげで韓国経済は干からびてしまったわ。お妾のお手当てもくれないし、これならオバマや安倍の方がましだわ!!」

  NLL周辺海域で韓国軍、海洋警察、国連軍(実際はアメリカ軍)が合同で中国漁船の掃討作戦を展開したのは、中国の嫌がらせに対しても「韓国は断固THAADを導入する」との意思表示だ。
くそ。パククネのやつ、こっちが調子のいい時は”私は習さんのお妾さんよ、鼻毛ぬいちゃう”なんて言ってたくせに、こっちが落ち目になった途端にオバマと安倍にくら替えか、トンでもないアマだ!!!」
習近平氏はいきどおっているが、国内経済の失速と党内闘争の激化でこれ以上韓国にかまけているわけにいかない。
今は漁船団で韓国近海の海から漁業資源をかっさらうことぐらいしかできないが、経済と政治が安定したら落とし前をつけてやる!!」

 こうして今黄海側のNLLでは中国と韓国との間で漁業資源の名を借りた紛争が行われている。

 

|

« (28.6.23) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。「ネパール 布教日誌 その6」 | トップページ | (28.6.25) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。「ネパール 布教日誌 その7」 »

評論 世界経済 韓国経済 社会問題」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。