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(28.6.1) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。「蝦夷地探訪記 その11」

(22.9.15) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その11

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 ロドリゴは今回の探訪によって、アイヌの人々を完全に誤解していたことに気づいたのでございます。
オロチョンの火祭りのイメージから、アイヌは常時熊狩りをしていた山の民だと思っていたのですが、実際にアイヌの人々が住んでいたのは、川や湖が海と接する河口であり、こうした場所は海獣や魚介類や海草の捕獲が容易で、かつ当時の交通手段カヌーで自由に移動が可能だったからのようです。

 一方山塊は当時も今も国の道蝦夷の道と言った道路が整備されていない場所は、ブッシュが生い茂り、アブや蜂の住処となってとても人が入り込めるような場所ではございません。
こうした場所に入り込めるのは春先の雪が地面を覆い、冬眠から目覚めた熊の足跡をたどって狩が容易にできる時だけだと言うことを知りました。

 狩は春先の一時的な出稼ぎのような仕事で、本来は海や川の民海から遡れる様な川の場合)と言えそうです。

  今日(元禄3年8月18日)は古番屋のキャンプ地を出発し、厚岸あっけし)に向かって歩き始めましたが、ここは厚岸湖という大きな湖が海に面した場所で、まさにアイヌが最も好んで住んだような場所でございました。

 厚岸はアイヌ語でアッケウシといい「オショウの皮をはぐところ」と言う意味だそうで、かつてここでオヒョウの捕獲がされていたことが分かります。
またここ厚岸も人口低下に悩まされており、80年代に1万6千人いた人口が今では1万1千人になり、とても静かな寂しさを漂わせる集落でございました。

 この厚岸の集落の外れに愛冠岬あいかっぷみさき)と言う場所がございましたので是非とも探査の必要を感じました。
ここは第2次世界大戦の北方戦線千島列島防御)の艦船や輸送船の通り道の一つで、ここに大きな砲台が築かれ本土防衛のための守備隊が駐屯していたのだそうでございます。

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愛冠岬の眼下

 愛冠岬は厚岸の集落から約4km程度離れた岬で、現在は緑のふるさと公園として整備され、近くに北大の臨海実験場がございました。

 私は当初愛冠岬の場所が分からず、地元の和人に場所を聞いたところ、「自動の車に乗りねえ、案内しよう」と言って緑のふるさと公園まで簡単に連れて行ってくれたのでございます。

 ロドリゴはどこに行くにも歩いていくつもりでしたので、一瞬驚きましたが、和人の親切心に答えるべくこの自動の車に乗せてもらいました。
おそらく70歳をはるかに越しているこの和人は、「戦争中は愛冠岬の下に防空壕を掘るために狩り出されたが、ありゃ何の役にもたたなかった」と述懐しておりました。

 愛冠岬は公園からさらに1kmほど海側に入ったところにありましたが、訪れる人もまばらなとても静かな、眼下に大海原が広がっているとても気持ちのいい場所でございました。

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テント場としては最高のロケーションだった

よし、今日はここでテントを張ろう」歩いた距離は25km程度で少し早かったのですが、ロケーションが気に入ったのでここで一夜を過ごすことにしたのでございます。

 この場所は夕方になると野生の鹿がいるだけで、人の気配がまったくしない場所でございましたのでいつものヒグマ見切りの法で見切ったのでございます。
鹿が安心して草を食べている ヨーシ。そばに厚岸の部落がある ヨーシ。愛冠岬は常時人が観光に訪れる ヨーシ。ヒグマの心配なし ヨーシ

 こうしてその日は蝦夷鹿が夕餉に鳴く「ピー、ピー」という鳴き声を聞きながら安眠することができたのですが、この愛冠岬は今回キャンプを張った場所としては最高のロケーションでございました。

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(野生の鹿がそばで草を食べている。人になれていて逃げない)

注)実は後で気がついたのですが、この愛冠岬はキャンプ禁止になっておりました。近くにキャンプ場があったのですが、ここの案内係の人に聞くと「自分は行ったことがないので知らない。道はあるが行けるかどうか分からない」などというので、仕方なしに愛冠岬にキャンプを張ることにしたのでございます。

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