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(28.5.24) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。「蝦夷地探訪記 その7」

 病気療養中のため新しい記事は二日に一回の割合で掲載し、その間は過去の探訪記を再掲しております。

(22.9.7) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その7

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 ロドリゴが本当にアブという生き物が恐ろしいものだと知ったのはこの日でございます。すでに腕を数箇所刺されて夜中のかゆみに耐えかねておりましたので、もうそれ以上刺されないために上半身にヤッケを着ることにいたしました。

 そうした装備で今日(元禄3年8月14日)は十勝川をさかのぼり、浦幌集落方面に向かったのでございます。
十勝川流域は広く開けた場所で、牧草地や農耕地がどこまでも続いておりましたが、こうした場所はアブの結界テリトリー)なのでした。

 アブは気温が高くなると活発に活動をはじめるのですが、ちょうどこの日は蝦夷地ではまれに見るような高温に見舞われました。
ロドリゴはヤッケで腕をガードしておりましたものの、手のひらは素肌のままでした。
手のひら位なら出しておいても大丈夫だろう

 ところがこの素肌の手をめがけ一斉にウシアブ細長の小さなアブ)が襲い掛かったのでございます。
左手にアブがとまれば右手で叩き落すのですが、その間に右手を刺され、それを左手でたたき落とすと、その間に左手を刺されるという具合で、アメリカの艦載機に襲われた戦艦大和という状況になってしまいました。

 しかも止まると攻撃が激しくなるので、猛烈な暑さの中を休むこともできず、両手で絶えずアブを振り払い、傍から見るとまるで阿波の男踊りを踊っているようなしぐさだったと思います。

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誰も通らない農道を歩いたためアブのえさになってしまった

  和人やアイヌはこうした場所は自動の車なるものに乗り、決して歩くことがないためアブの襲来とは無縁でございますが、最初にこの地に入植した開拓農民の本当の敵はヒグマではなくこのアブだったことは間違いございません。

 ようやくのことでアブの結界を突破し、浦幌の集落に逃げ込んだのは昼ごろでございました。手の甲を見ると左手に8箇所、右手に4箇所かまれた跡があり、ムヒを目一杯つけては見たものの夜中は煉獄の苦しみが予想されました。

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お岩さんのようになった手の甲。ひどくはれて痒い

 ロドリゴは決心したのでございます。

アブはメスしか血を吸わない。このようにメスアブに襲われるのは、ロドリゴが石川遼君のようにあまりに美しい男だからで、坊主になれば小椋ケイと思って襲わなくなるのではなかろうか
この案はまったく名案と思われ、浦幌の集落で床屋に飛び込み坊主になった時は心底ホットいたしました。

 浦幌とはアイヌの言葉でオーラポロと言い「川尻に大きな葉の生育するところ」と言う意味だそうです。そしてここ浦幌も人口減に悩まされておりました。
1980年に約1万人いた人口が今は約6千人であり、集落はとても静かで人の影を見ることはまれでございました。

 そして蝦夷地の集落は多くがそうであるように、近くにうらほろ森林公園と言う実に快適な公園が整備されておりました。
こんなにアブにかまれたのだから、気持ちを整理するためにここで休息するのがよさそうだ
この日歩いた距離は約20kmあまりで少し早かったものの、この森林公園にキャンプを張ることにしたのでございます。

 ここには近在の和人が多くキャンプを張っており、とてもにぎやかでヒグマの襲来をまったく恐れる必要な有りませんでした。
一方、アブに噛まれた手のひらは赤くはれ上がり、夜中そのかゆさに耐えかねて掻くと、さらにかゆくなり、一晩中このかゆみとの戦いが続きました。
もうやだ。俺は苦しい!!」

 しかも朝起きてみるとノミに右足を噛まれた跡まで有ったのでございます。

 こうして芭蕉翁が歌った「のみしらみ 馬の尿(しと)する 枕元」に近い状況になってきたのでございます。

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(うらほろ森林公園のキャンプ場

注)アブの研究
① アブはメスしか吸血しない。したがって美男の男が多く襲われる。
② 温度が高くなると活発になる。これはアブが熱をあげている為。
③ 止まると集団で襲ってくるので、相手にせず無視するのがいい。
④ 農道や山道にはこのメスアブが多く、普段は牛や蝦夷鹿を相手にしている。人間の男はこうした場所に近寄らないため、たまたま近づくと大歓待をしてくれる。

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コメント

あぶすごいんですね。防虫スぷれも効かないんでしょうね。
また、北海道の夏はすずしいのかと思いましたが、熱いんですね。農道だからいいですが、アスファルトなら靴がだめになりますね。
やっぱり、わたしは歩くより、バイク。北海道に移住するなら冬の雪もあるし、車は必需品でしょう。といっても北海道はシャケやこんぶや山菜や渓流釣りやエゾシカとる位で仕事はないでしょう。ユーチューバーなど専門職がやれば別ですが。ただ、広いのはいいですね。いちばんは引退して北海道移住ですね。すっむなら小樽、苫小牧の三日月地帯のどこかでしょう。
夏から秋の羅臼でシャケ解体のバイトとか人気のようです。冬はエゾシカ解体があるそうですが、北海道は本州より賃金が激安そう。興味がないとできません。正直、解体は興味がありますが、数ヶ月もやれば飽きるとおもいます。

投稿: NINJA300 | 2016年5月24日 (火) 08時42分

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