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(28.5.22) 病気療養中のため二日に1回の割で過去の旅行記を掲載しています。「蝦夷地探訪記 その6」

 病気療養中のため新しい記事は二日に一回の割合で掲載し、その間は過去の探訪記を再掲しております。

(22.9.5) ロドリゴ 蝦夷地探訪記 その6

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 蝦夷地を歩いてつくづく思ったのは、自動の車という象やさいやライオンやチーターが疾駆する国の道を避け、明らかに裏通りと思われる蝦夷の道を歩くのが良いということでした。

 蝦夷地は鈴木宗男大酋長のおかげで、わき道といえども江戸の幹線道路のような立派な道が整備されており、行きかう象やサイはほとんどなく、実に快適な歩行ができるのでございました。

 前日は台風を避け、オテルなるものに宿泊しましたが、今日(元禄3年8月13日)は台風一過の雲ひとつない快晴でございました。
広尾国道は大変だからナウマン国道をたどったほうがよさそうだ
忠類から山道を抜けて、海に面したナウマン国道に向かったのでございます。

 この山道を通過中に台風の大雨で崩れた崖から、象の牙が露出していることに気がつきました。私ロドリゴは故郷エスパニアからマラカに来る途中の天竺シャムにおいて、この象なる動物を見知っており、その象牙が(から)において高価な値段で取引されているのを知っておりました。

 このことをさっそく松前藩藩士亀権乃助殿に手紙をしたためました。亀権乃助殿から何事についてもキット報告するように言われていたからでございます。

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ロドリゴが発見した象牙。その後1969年に再発見された

一筆啓上 亀権乃助殿
忠類よりナウマン国道に向かう土手に、多量の象牙なるものを発見せり。
象牙は江戸表や大阪においては飾り物として高価に取引されており、松前藩の財政に資すること大なるものと思料いたします。 ロドリゴ

 しかしこの報告は残念ながら亀権乃助殿が握りつぶし、江戸幕府に対し報告されませんでした。このような財宝が蝦夷地に眠っていることが分かれば、幕府がこの蝦夷の東半分を松前藩から召し上げ、天領にしてしまうことを恐れたためと思われます。

注)その後この象牙は1969年に再発見され、京都大学の横山博士により日本地質学の貢献者だったプロイセンのナウマン博士の名前を冠してナウマン象と呼ばれることになりました。
しかし、この蝦夷地探訪記にあるように、実際の第一発見者は私ロドリゴで、栄光あるエスパニアのロドリゴ象と命名されなかったのは、横山博士が蝦夷地探訪記を読んでいなかったからでございます


 裏道は誠に快適でしたが、唯一の欠点は食料調達地のコンビニがないことと、途中に集落がなく、次の集落に到着する前に野宿が必要になることでございました。
なんという静かな場所なんだ。しかも何もない

 もう一つの問題は前日からいためている小指の水豆はいくら水抜きをしても拡大し、悲鳴をあげるような痛さになり、生花という場所まではきたものの、とうとう本当に歩けなくなってしまったのでございます。
もうだめだ。俺は野垂れ死にする

 この水豆に対する唯一の対処方法は、靴に穴をあけ、小指の痛い部分が靴に接触しないようにすることでございました。
本当は水豆ができ始めたらすぐにでも穴を開ける必要があったのですが、この靴はマラカの大主教サンチアーノ様からいただいた私の宝物でとても切り裂くことができかねていたのでございます。

 だがしかしロドリゴは何としても根室のノサップ岬までは歩き通さねばなりません。
意を決して靴に穴を開け、小指が当たらないようにすると痛さがなくなり、ようやく歩く勇気がわいてまいりました。

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小指があたるところをくり貫いてしまう。ただし靴は高価なのでこのようにするまでかなり逡巡する

 この日はことの他暑く、アブには追い回され、さらに数箇所を食われながらもようやくワッカリベツ川の橋の袂の、道路がそこだけやや広くなった場所にテントを張ることができたのでございます。

 この場所はテントを張る場所としては最悪で、路面は太陽に照らされて灼熱のフライパンのようであり、さらに象やサイが通るたびにその轟音に悩まされるのですが、唯一の利点はこうした場所にはヒグマが出没しないことでございました。

 歩いた距離はおよそ30km程度でしたが、暑さと痛さで疲労が重なっておりました。
このため3時頃からテントを張ったのですがテントの中はあまりに暑く、テントの外でお尻に靴をひき(直接座るとお尻が火傷をしそうでした)、雨傘を日よけにして6時ごろまで日暮をひたすら待っていたのでございます。
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このように道路の横にテントを張ったのは、自動車が通る場所にはヒグマが出没しないため。これ以上行くと山道に入りヒグマの結界に入ってしまう

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