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(28.4.28)病気療養中のため過去の旅行記を再掲しています。「ロドリゴ巡礼日誌 その10」

「眼病が悪化してブログの記載をするのが非常な負担になっております。しばらく療養しますので過去の旅行記を再掲しております」

(21.7.25) ロドリゴ巡礼日誌 その10

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キリスト暦2009年6月28日


 コンクという村をご存知でしょうか。世界遺産に登録されている聖地の一つで、ここのサント・フォア教会は3世紀の末、迫害に屈せず斬首されて殉教した聖少女フォアに捧げられた教会だそうでございます。

 この教会がル・ピュイの巡礼道の中で特に聖地の一つになったのは11~12世紀のことで、現在残っているロマネスク様式の教会の神々しさと扉の上部に彫られた「最後の審判」の彫刻(タンパンと言います)を一目拝もうと、巡礼者が必ず訪れるようになったからでございます。

 この村は谷の急斜面に建設された人口300人程度の村ですが、サント・フォア教会ロマネスク様式の傑作といわれており、南フランス観光の一つの目玉になっているらしく、我ら二人がこの村に到着した時にも多くの観光客がバスを連ねてやってきておりました。

 その中に何とジャポンからの観光ツアー客もおり、このツアーは「世界遺産をスケッチして回るツアー」だそうでございます。
40歳ぐらいの男性ツアーガイドに話をうかがったのですが、「イヤー、ジャポンは金持ちだ。何やかや言われても、こうして集団でスケッチ旅行ができるんだから・・・・。おかげでこっちは商売になるんですがね」といたって正直な感想を述べておりました。

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 我ら2人はこのコンクで宿泊することにし、インフォーメーションで公共ジットを紹介してもらいましたが、あとでドイツ人ピーターに聞くと「ここの教会ジットはとても評判がよく、巡礼者は教会ジットに泊まりたがる」のだそうでした。
そういえば公共ジットは我ら二人しか宿泊者がおらず、このジットを管理していたマダムがとても暇そうなのが印象的でございました。

 私が感心したのは11~12世紀、コンクの修道僧がこの地を聖都にするため聖女フォアの聖遺物を懸命に集め、それを巡礼者に開放していたことでございます。
今風の言葉で言えば営業努力を惜しまなかったということで、おかげで巡礼者が必ず訪れ、それに応じて寄進も多く集まるようになり、現在に残るサント・フォア教会が建設される基になりました。
教会の入口の門の上に飾られたタンパンと称する「最後の晩餐」を描いた彫刻はこの時代の最高傑作のひとつといわれております。

 私はいつものようにジットに着くとすぐ、着ていた衣類を洗濯し、シャワーを浴びて休んでいたのですが、ムッシュ タムはこれもいつものようにコンクの村を歩き回っておりました。

 ムッシュ タムは私と同じ金融機関に勤めていたのですが、この金融機関の総合研究所の主任研究員を長く努めていたことから、新規なものに対する好奇心が強く、ありとあらゆる資料集めに奔走するのでございました。
フランス国の夏は夜は10時ごろまで明るいのですが、その間ムッシュ タムは村を歩き回り、写真を撮り、レストランでたっぷり食事をしておりました。

 一方私ロドリゴは、肉体的鍛錬を日課としていた関係で体のケヤを第一に考え、シャワーで汚れを落とした後は、もっぱらストレッチをおこなって明日に備え、7時ごろには寝て体力の温存を図るのが常なのでございました。

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 こうした生活習慣の差は、普段はまったく問題がないのでございますが、一緒に巡礼の旅を続けますと、どうしても体力差となって現れるのでございます。
私はますます快調に歩けるようになり、一方ムッシュ タムには疲労が蓄積されて、歩みがだんだんと遅くなっていくのでございました。
昼間1~2時間昼寝をすれば、いくらでも歩ける」休むこともなく歩き続ける私に対し、これがムッシュ タムの口癖になっていったのでございます。

 これがサンチャゴ巡礼フランス道の10日目の報告でございます。

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