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(28.3.12) 高浜原発訴訟 絶対に安全でないと稼働は認められないと裁判官はいう

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 世に原理主義者ほど厄介な集団はない。原理主義者とはある一つの価値を至上のものとしてそれ以外の価値を認めない人々だ。
たとえばイスラム原理主義者はイスラム教徒以外はすべて人間でないから簡単に首をはねるし、イスラム以外の遺跡などは文化的な価値を認めないから片っ端から爆破してしまう。
シーシェパードはクジラ以外の生物の価値を認めないから水産庁の漁船乗組員に硫酸などを平気で投げつける。
クジラの代わりに人間は死ね」ということだ。

 現在日本でこの原理主義が跳梁跋扈しているのが原発反対運動で、原発と聞くと全く聞く耳を持たず、すべて反対を唱える。
絶対の安全が保障されない限り原発を認めるわけにはいかない
しかし絶対の安全などというものは世の中に は存在せず、たとえば生きていればいつ交通事故にあったり、上から飛行機が落ちてきたり、道路が突然陥没して落ちたり、あるいは見知らぬ人に急に襲われたりする危険性はいつでも存在する。
生きるということはこうした危険性の海の中でなんとかそれをさけて生き延びるということで絶対の安全が確保されているから生き伸びるということではない。

 だから原発についても現在世界で最高水準の安全基準を設定してそれを守っていれば常識人は、「まあここまでやったならいいだろう。それでも事故が起きたら運命としよう」と思うものだが、高浜原発周辺の29名の住民はそうは思わなかったし、大津地裁の山本裁判長もそう思わなかった。
その程度では駄目だ。安全性が確保されていることに対して関電は完全に説明責任をはたしていない」というのが判決理由で「だから稼働は停止しなさい」ということになったが、関電にすれば「一体どのように説明すれば説明責任を果たしたことになるのか」と天を仰いでいる。

 実際はこうした原理主義者に対してはいくら説明しても説明したことにならないから、何を言っても無駄なのだ。
私は住民の一部に原理主義者がいることは当然と思っているが、問題は裁判所の裁判官に原理主義者と思える人物がいることだ。
裁判所は日本の三権分立の一翼を担う重要な国家組織で、こうした組織にいる裁判官は当然のこととしてコモンセンスの持ち主と想定されている。
裁判において法律でなく自己の信念で裁判をされてはかなわず、特に原発行政のような国の根幹を担うものについて原理主義的判断をされると国の安定が損なわれてしまう。

 日本の基礎組織の中でこの裁判所というものはどこか問題があると私は長い間思ってきたが、今回も山本裁判長の判断に は愕然としてしまった。
言っていることは「原子力規制委員会がどのように厳格な規制を制定しても原発事故の可能性は皆無でないから稼働は認められず、即刻停止しろ」というもので、絶対的基準で判断している。

 こうした極端な判断をする裁判官は地方のあまりぱっとしない裁判所の裁判官でいることが多いが、本人は当然そうした地位に不満で「俺のような優秀な裁判官を地方に飛ばすなどとはけしからん。今にみておれ」と復讐の機会を虎視眈々と待っている。
今回の原発訴訟などは東京のような都会では絶対に起こらず、もっぱら地方のそれも思いきり不便な場所で起こる訴訟だから、こうした裁判官が大活躍してしまう。

 論理とばんそうこうはどこにでも張り付くから、「原子力規制行政がどのように変化し、原発の設計がどのように強化されたかを関電は説明すべきだ」などといっていればいいから論理など最初からあったものではない。
しかし裁判所が裁判官によって原発の稼働と差し止めを交互に繰り返すのでは現場はたまったものではない。
一方の裁判官は説明責任は十分に果たしたといい、一方の裁判官は全く駄目だという。
同じことを説明しいるのになぜこうも判断が分かれるのだ!!!」

注)高浜原発の稼働については福井地裁の最初の裁判官が稼働を停止させ、次の裁判官が稼働を認めた。今回の裁判は3回目。

 裁判所は国家の重要な組織体であり国家の安全と存続を図る組織である以上コモンセンスによって運営されなければ困る。個人的主張を優先させる原理主義裁判官の跳梁跋扈に はうんざりする。

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評論 日本の政治 原子力行政」カテゴリの記事

コメント


恐縮ですが私は今原発再開は不安です。原発事故が 取り返しがつかないからです。
福島原発事故は地震に起因し 津波の前に事故は発生していた可能性大です。津波に起因したとしても、給水途絶でメルトダウンなど初期対応が全くなってませんし今も対策は出来てないと思います。冷却が命の 給水管破損が起きても(大地震では想定できます)、あの超高温超高圧蒸気管がはずれても事故は、何が何でも放射能漏れ事故は起きないとの対策説明をすべきです。気を付けて聞いていますがどう質問者が問い正しても直接の言及を避けており、私は事故対策は出来ていないし不可能ではと思います。地震国の日本であの巨大な原発タンクと燃料プール、水と蒸気のあの配管を見ただけで私が管理者なら前にも申しましたが心配で気が狂いそうです。

物事に絶対の安全など勿論あり得ません。そんな要求など致しませんがあの福島の事故の対策が、そして原因 説明が全く不十分です。原発事故はどんな他の事故と比べても影響の深刻さのレベルが、深刻度のレベルが違いすぎます。もっともっと丁寧な説明を願いたいものです。(非常用発電機で電源は ポンプは動く大丈夫、対策済みなど当たり前すぎて論外です 為念)

 

投稿: 絶望人 | 2016年3月12日 (土) 10時12分

資産バブル崩壊は巨額の不良債権がすべてだ。バブルの後始末の中央銀行の買い入れの国債も不良債権がすべて、不良債権がインフレを抑制してしまう。マネーは収支が均衡する宿命だから、不良債権は過去の正常債権と同一で、両者が打ち消しあってマネーが消えて行くのだ。これが、資産バブルの後のバブル崩壊で起こる。こうして、先送りした日本の正真正銘のバブル崩壊は増税によって起こる。

どんなに経済学や科学技術が進歩して企業の生産性が向上しても、人々はマネーのゼロサム競争で苦しむ通貨制度の宿命を背負っていて、ケインズもマルクスも到達できなかった絶対的真実だ。

バブル形成と崩壊はマネーの時間的なゼロサムゲームだ。債務再編とともに貯蓄を取り崩す損失処理なしに先には進めないことは明らかだろう。

預ければ目減りし、利子をなくした通貨は通貨の保有者に、少しでも収益力のある既存の業種を見つけて、さらなる拡大投資を暗黙的にかつ必然的に強要する効果がある。

長期のマイナス金利は低収益性しかない業界でも投資が活性化することで、日本や欧州のデフレを新たな次元に深化させて行く。

投稿: pij | 2016年3月13日 (日) 06時45分

今回の判決理由・裁判官の良し悪しはともかくとしてですが。
今までの日本の原子力村の馴れ合い体質を考えると、やはり福島の事故原因の徹底究明と、体制責任を明確にするべきです。

とかく日本の行政・企業組織では、権利と責任があいまいで、「皆善意で議論の上合意した結果なので...」とか「当組織の担当外なので...」と言って誰も責任を取らない。手続き(プロセス)を重視して、結果責任をあまり問わない傾向があり、結局「皆で頑張ろう」となるだけで済んでしまう。

原発事故は、国全体の大問題となり、長期に渡って人命を脅かし、国際的にも影響・風評被害・信用失墜しかねないものです。
従って国が安全保障・危機管理の立場から、365日24時間全ての原発を常時監視・監督すべきで、電力会社に任せっ放しというのではダメです。
司法は、立法府に対してこのような国の問題点を鋭く指摘して改善を促すべきと考えます。

青山繁晴氏は、危機管理の立場から「炉が停止後のリスクを考えないのはおかしい」と原子力村における観点の欠如を以前から指摘してましたが、全く無視されていたそうです。
「世界最高水準の安全基準なので...」で思考停止してしまうのでなく、きちんと福島の検証と反省をふまえた上で特に日本で起こり得る自然災害(地震・津波・噴火)に対してあらゆるシミュレーションして日本独自の安全基準をさらに加える位の徹底さが必要ではないでしょうか?

日本では、貞観地震以来1000年ぶりの東日本大地震が起きて、福島の原発が取り返しの付かない大事故を起こしてしまいました。
地殻変動が活発期に入ったとも言われている中で今後、次の大地震・津波が起きたときに、また他の原発が事故を起こしたりすれば、それこそ日本全体が崩壊的なダメージを受けてしまうでしょう。

歴史からみても今後、南海トラフ大地震や関東大地震は必ず起こります。また富士山が噴火して大量の火山灰が降りそそぐかも知れません。私たちは、そういう国土に住んでいるということを再認識して、普段から減災と復興に備えておく必要があります。

投稿: 小東洋 | 2016年3月13日 (日) 14時10分

私は、放射能を無効化にする技術ないかぎり、原発はやめるべきと考えます。
他のエネルギーにもっと力をいれるべきだと思う日本は。

投稿: chaichanpapa | 2016年3月13日 (日) 22時42分

原発は原理的に安全です。水で冷やせばいいだけですから。
これはある意味、空を飛ぶ飛行機より安全な技術です。

この水冷という単純なことが何故できなかった。
地震や津波は理由になりません。
電源だ、ポンプだ、なんていざと言う時故障して当然です。
ヘリコプターで水を掛けたなんて江戸時代の人でも笑っちゃうこと。
要するに関係者の備えが余りに無さすぎたんでしょう。
そんな馬鹿々々しいことで国家存亡にかかわるこの重大技術を放棄してはなりません。

全電源喪失など当然のことと、何重にも故障に備え、そのうえで
いざとなったら落水、水没。
こんなことは簡単な土木工事の追加で可能でしょう。
水さえ用意すればいい。なんて「三国志」時代でも可能な技術です。
最悪時の広範な汚染も暴発穴を事前に用意して水中で洗浄浄化するなどの技術で防げるでしょう。

反原発の原理主義者たちの巨大雑音にとらわれず、若い技術者さんたち、志してください。
誇り高き技術者がゼロ戦を設計したように、すばらしい原発を設計して、今ある原発を改造して下さい。
そして 「これなら大丈夫」 と誰でもが納得するストーリーを用意してください。

ある日突然人類がいなくなっても原発の数だけの毒沼が存在するだけ。地上の放射能汚染は極微量。
これなら福井の原発銀座でも問題ないでしょう。


投稿: jomonjin | 2016年3月15日 (火) 02時28分

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