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(28.3.28) 原油価格は長期低迷時代に入った。 中国が爆買いしなければ誰も買わない

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 原油価格
が微妙に上下して現在は40ドル前後に張り付いている。
しばらく前までは30ドル前後の推移だったが、ここに来て40ドルまで値を戻したのはサウジアラビアとロシアが手打ちをしたからだ。
いくら何でもこのままでは両国とも倒産してしまう。せめて増産だけはしない約束をしよう

 石油輸出国のNO1とNO2が同意したわけだから一定の効果が現れたのだが、イランのように増産をにおわす国やアメリカのシェールオイルのように減産がままならない国があるので40ドル以上の高値に はならない。
今回の約束が減産でなく増産をしないということになったのは両国とも減産できない理由があるからだ。
理由は両国とも戦争経済にあり、ロシアはシリアの空爆は中止することにしたが陸上部隊はシリア内にとどまっているし、またサウジはイエメンでの完全勝利がなければ体制そのものが危うくなるからここで引くわけにはいかない。

注)サウジアラビアがイエメンでの戦争を止められない理由は以下のとおり
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/pppp-4.html

 だから供給者側の減産については当初からかなり無理がありとても同意にいたりそうもない。
一方需要者側の立場からいうとすっかり中国経済が凋落し爆買いが終了したため、需要は今後とも低下トレンドに入っている。
最終需要がないのだからいくら投資資金が入りこんでも最後は強気筋の負けだ。

 2008年に1バーレル150ドル前後にまで高騰したのはひとえに中国による爆買いで、これが14年の夏まで続いていた。
中国は体制に欠点があって各省が一種の独立国であり、省ごとの競争が激しく全体統制がきかない。
理由はその省間競争に勝利したものが次の中国の支配者になれるので後に引くわけにいかないからだ。
日本では千葉県と埼玉県が競争して一方の鉄鋼生産が増えても、「だから何なの」という世界だが、中国では共産党というレールが一本しかないからこの省間競争に勝利しなければ明日はない。
だから中国全体がどうなろうとも省の生産量が増大することが必要になる。
なんでもいいから買って買って買いまくれ。そして増産だ!!」

 中国では経済原則が機能せずすべて政治原則でことが決まるため、経済的バランスが取れない。
現在原油価格は中国が爆買いをはじめた2004年の30ドル前後まで落ちてしまったが爆買いが一斉に終了したからだ。
爆買いを止める時も一斉になるのはそれをすれば逮捕すると脅されているからだ。
習近平氏の汚職撲滅運動とは経済的視点で見れば制御不可能になった中国経済を鎮静化させる方式といえる。

 中国経済が日本の失われた20年と同様の状況に入ってしまい、GDPは現状維持か減少に転じているため中国が主要な経済プレイヤーだった時代は終わってしまった。
中国の次のプレーヤー候補はインドだが果たしてインドがかつての中国のように経済成長の波に乗るのはいつのことだろうか。
ここ10年程度のタームではGDPが伸びたとしても爆買いのイメージからは遠い。
原油価格は1980年頃から2000年頃まで30ドル以下で低迷したがそうした時代に再び入ってきた。

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