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(28.2.4) 黒田バズーカが不発に終わり資源国経済が崩壊に向かっている!!

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 「これはまずい!」という状況になってきた。世界経済の動向である。1月29日に黒田日銀のマイナス金利のバズーカが炸裂し、2日間にわたって日経平均は約800円程度上昇したのだが、3日目に約600円程度急落してまた元の水準に近づいた。
バズーカの効果がたった二日間で終わろうとしている

 黒田日銀マイナス金利を世界が好感したもののそれだけでは十分でなかったようだ。
先月末あたりから原油価格が1バーレル33ドル程度に上昇していたが、これはロシアとオペックが協調減産する話し合いに入ったというニュースを市場が好感していたからだ。
黒田バズーカと原油の協調減産で、世界の株式市場は「ようやく底入れになった」という安堵感がただよっていたが、協調減産の話し合いは決裂になったらしいという報道を受けて再び株式市場は値下がりに転じた。

 今問題なのはこの先原油価格がどこまで値下がりするかだが、協調減産がなければ20ドルを目指すのは確実だ。
この水準で生産を行ってもなお黒字なのは中東の石油国ぐらいで、シェールオイル海底油田などはとてもコストを賄えない。
ロシア、カザフスタン、ベネズエラ、ブラジルといった資源産出国の収入が激減しており、いつまで持つかといった状況になっている。

注)ロシア経済の現況についての詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44368795/index.html

 ロシアあたりはそれでも原油価格が高かった時に基金を設置して貯蓄がそれなりにあるが、ベネズエラやブラジルといったポピュリスト政権はあった金をほとんどばらまいてしまったのでここに来て国家財政が破たんの危機に陥っている。
そのため投資ファンドはこうした国から資金を引き上げているのでブラジルのペテロブラスなどはいつ倒産してもおかしくないような状況になっている。

 また日本でも資源開発を熱心に行ってきた商社が16年3月期の決算見込みを下方修正しているし、資源関連企業も減収減益になりそうだ。
もっとも日本全体では原油をはじめとする資源価格の低下は福音で、特に電力業界などは泣いて喜んでいる。

 消費国にとっては原油価格の低下はプラスだが、資源国は国の存立問題に発展しており、また資源国に対する輸出や投資で潤っていた中国や韓国といった国の経済もがたがたになっている。
今回の資源国ショックは前のリーマンショックに匹敵するかそれ以上の影響を世界経済に与えそうだ。

 ただリーマンショックと異なるのはじわじわと資源国とそこに依存してきた経済を痛めつけることで、長期にわたって景気の後退局面が現れそうだ。
リーマンショックが世界の経済の中心であるアメリカとサブプライムローンを買いまくっていた欧州経済に襲い掛かったのに対し、今回の資源国ショックはロシアやサウジアラビヤやブラジルといった資源国の経済とそれに深く相互依存していた中国や韓国の経済を襲っているところが違う。
新興国の中国と資源国への輸出で持っていた韓国は昨年から日本が経験した停滞の20年に突入したので、20年程度は世界経済の病人なるだろう。

  中国は国有会社の過剰な生産設備の淘汰と不動産バブルの清算と地方財政の立て直しが必要だし、韓国は異様には膨れ上がった民間借り入れの整理と不動産市場のバブルの整理が終わらない限り復活はあり得ない。またパク・クネ政権が懸命に支えてきたゾンビ企業の整理も待ったなしだ。

 日本がなぜ20年も苦しんだかといえば、無価値な不動産在庫の整理ができるまで何をしても景気が回復しなかったからだが、それと同じ事が中国と韓国経済に襲い掛かっている。
資源国は中国だのみだったが、中国が停滞の20年に突入してしまったので資源価格も新たなプレーヤーが現れるまで は停滞のままだ。
消費国にとってはまずまずの状況だが世界経済全体としては停滞局面に入ってきた。

 

 

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評論 日本の経済 財政金融政策」カテゴリの記事

コメント

>>新興国の中国と資源国輸出で持っていた韓国は昨年から日本が経験した停滞の20年に突入したので、20年程度は世界経済の病人なるだろう。

たしかにそうですね。しかし、私は2020年までに第二次朝鮮戦争の勃発を予想します。自国ならtoo large to failで大企業は助けますが、他国では「だめなものは潰そう」と考えるでしょう。。彼らの狙いは北の資源と半島の低賃金労働力です。戦争後は数年で大回復するんじゃないかな?需要回復で日米は儲かりますが、アメリカはできるだけ日本側には朝鮮半島に投資させないように画策することでしょう。道具になるのは、半分以上の株式を握っているサムスングループなどの大企業だと想定します。韓国が危機になれば裏でもっと株式購入するでしょうね。年末の日韓合意はその準備段階と見立てます。日本を抑えて、韓国には敵を指示したわけです。誰が得をしたか?アメリカでしょ。w

シナの共産党の約300家族(シナ実権を握っている)はグローバリストなので、祖国でも簡単に売ります。19世紀後半から20世紀は、祖国を列強に切り売りしながら、最終的には白人側に付きました。またやりますよ(きっと)。かれらにとっては同国人とは自分の血族だけですから。「グローバリストの金融大資本家がいかにして、シナを乗っ取るか?」・・・シナリオとしては、これを念頭においておこうと勝手に思っています。朝鮮半島を支配したら次はシナですからね。

投稿: NINJA300 | 2016年2月 4日 (木) 12時54分

黒田総裁は間違った舵を切っている。
日本のデフレ経済は年金生活者や低所得賃金で生活している大部分の国民にはむしろ有難い経済状態である。国民を見ず輸出型大企業の従業員と株をやってる富裕層だけの利益を追求しているとしか思えなくなった。 恐らく古い経済理論に固執しているからだろう。彼は失敗する、アベノミクスも勿論破綻する。
円安に、120円に戻ることはもうないと思う。 各アンケートでもこの3年間国民の八割の人は生活が一段と苦しくなっている。 マスコミを抱き込んで国民を愚弄しているが「天網恢恢疎にして漏らさず」、神はあるものかな!、円高基調に。あるべき線に、円は105円~110円ラインになるだろう。
日米購買力比較で当然の円の価値、日本企業も耐えられるライン。この原油資源安が国民生活を潤し所謂デフレ経済で日本は十分やっていける。 考えるといいアメリカはここ数年ずっとインフレ傾向、日本はデフレ。 何で一ドル120円になるの?。 馬鹿馬鹿しいにもほどがある。

インフレが経済成長の目安、インフレが国民生活向上とは絶対に言えない。 黒田は永遠に札束を切り続けなければならない。そんな日銀は、そんな日銀総裁はいらない。 第一不可能だ。

投稿: 絶望人 | 2016年2月 4日 (木) 13時36分

歴代日銀総裁は、三重野をはじめとして、○○○○ばかりでしょ。笑
それに比べれば、黒田総裁はまだましだと私は評価しています。問題は、いまは需要がないのだから、需要を造らないといけないのに、財政を投入しないことです。
マイナス金利は、メガバンクから利益を吸い取ります。潰れる銀行はつぶれていんじゃないですか?
財務省が日本のガンなんです。

投稿: NINJA300 | 2016年2月 4日 (木) 15時41分

甘利氏の失脚は、財務省の罠にはまったからだそう。なんでも某シンクタンクの裏をとったそう(青山氏の話)。
財投をやらないで、甘利失脚に謀略をする財務省。まさに日本のガンであります。
青山さん、財務省を退治してください。
山崎所長もお願いします。W

投稿: NINJA300 | 2016年2月 5日 (金) 10時17分

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