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(28.2.15) 今度はアメリカ経済がきな臭くなってきた。 シェールガス・オイル革命の終焉

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 従来順調な経済成長をしていると思われていたアメリカ経済が、特にシェールガスシェールオイル関連企業の業績悪化により先行きが怪しくなってきた。

シェールオイルについていえばアメリカの生産コストは1バーレル当たり50ドル前後といわれており、現状は26ドルから30ドルの間のため完全に採算割れしている。
すでにWBHエナジェーサムソン・リソーシーズといった企業がそれぞれ60億円程度の負債を抱えて倒産したが、これがこれから起こる倒産劇の始まりではないかと市場がおびえている。

 この業界は金融機関から資金を調達する場合、ほりだした原油の現物で返済するといった契約を取り交わしている場合が多く、原油価格が低下すると弁済のためにより多くの原油の生産をしなければならなくなる。
アメリカのシェールガスやシェールオイルの減産がなかなか進まないことの理由の一つがこの現物による弁済方法があり、価格が下がると増産しなければやっていけない。

 一体どのくらいの借金をしているかというと業界全体で約48兆円規模といわれており、その中で社債は約24兆円だが、この社債は高利回りのジャンク債だ。
それでもガスや原油が高かった14年夏までは全く問題なくいくらでも消化できたが、原油価格がピーク時の4分の1にまで落ちてしまうと利息の支払いすら困難になってくる。

 今年中に油田を止めるか倒産する業者の数は現在の約半分程度と想定されていて、アメリカがシェールガス・オイル革命で世界をりードすると言っていたのが反対に企業倒産の山を築きそうだ。
原油価格が戻らない最大の原因は協調減産を産油国ができないからだが、サウジアラビアが協調減産しないのはサウジが戦争経済に入っていて金がいくらあっても足りないのと、もう一つはこの際アメリカのシェールガスやオイル産業をたたきつぶしてしまおうとの意図があるからだ。

注)サウジアラビアの戦争経済については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/11/pppp-4.html

 サウジとアメリカは長い間同盟国だったが、アメリカがイランとの関係改善に乗り出し実質的に宿敵イランの核開発を認めたことからサウジが切れてしまった。
そうかい、ならアメリカのシェールガスやシェールオイル産業をたたきつぶしてやる。それでも平気かい!!」
何しろサウジの石油生産原価はせいぜい5ドル程度だ。

 アメリカ経済はこのシェールガスやオイル産業の隆盛で持っていたところがあったが、その産業基盤が崩壊し始めた。
金融機関の融資金の回収が危うくなり、社債は紙くずになる可能性があるが、さらに問題はこうしたジャンク債がディリバティブに組み込まれていることだ。
規模はサブプライムローンの4分の1程度と想定されていて前回のリーマンショック時よりは影響は限定的といわれているもののこうしたものは開けてみないと本当の影響は分からない。

 アメリカ経済がきな臭くなってきて、世界経済に完全に暗雲が漂っている。

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評論 世界経済 アメリカ経済 シェールガス・シェールオイル」カテゴリの記事

コメント

わたしはオイル安の本質は、アメリカのロシア潰しだと思っています。
なんといっても世界を支配しているのは、アメリカと衰えたりとはいえロシアです。その諜報能力、軍隊は侮れません。正直なところ、シナなんてあんなものは軍機は甘いは武器は売り流しているわ、兵器維持能力はない、技術はないでチョロイのです。戦闘機さえ、まともに飛ばせない国なのです。
アメリカが怖いのは、戦後ずっと日本でした。だから、シナ・韓国と挟み撃ちで日本を抑えてきました。日本の経済力が地に墜ちた今は、アメリカの第一仮想敵国は、シナのようにみえて実はロシアです。ドイツはVWと難民移民で抑えました。あの地中海の妙に綺麗な身体の少年死体の写真はアメリカの陰謀でしょう。あの写真をみた瞬間わたしは、湾岸戦争での油にまみれた水鳥の写真を思い出しました。マスコミでは叩かれるのでだれもいいませんが、わたしと同じく感じた人は多かったはずです。あれは、難民でドイツを潰す戦略でした。
いまアメリカの課題は、設備過剰の世の中をぶっつぶすことです。それには、シナの機械を奪い、破壊し、朝鮮半島かウクライナ辺り(ウクライナはロシアが勝利したので可能性は遠のいた)で戦乱を起こすことでしょう。もし、これをしないと、世界的なバランスシート調整に10年かかります。
北がイランに核兵器とミサイルを売却しようとしています。昨年末、アメリカは日本をレイプ国にして抑え、韓国には「敵は北」だと示しました。そろそろ第二次朝鮮戦争のタイミングが近づいたとみています。金一族40名を排除すれば、北が勝ったほうがアメリカにとってはやりやすいでしょう。
中東においては、アメリカは混乱を望んでいます。中東の混乱は、イスラエルも大歓迎です。現に、ISISにモサドはもぐりこんでいますし、ISISは決してイスラエルへの敵意を示しません。ISISによる中東混乱で誰がとくをしたか?イスラエルでしょ。ただし、アメリカがイスラエルを射程距離にもつ、小型核とミサイルをイランに保有させるとは思いませんし、中東唯一の核保有国イスラエルはそれを許さないでしょう。今後5年は混乱の乱世となると見立てます。

投稿: NINJA300 | 2016年2月15日 (月) 11時40分

ロシアについては、ロシア人の辛抱強さに驚いています。旧ソ連人は残酷でしたが、ロシア人はなかなか大した国民だと感じました。
仮に、ロシアとシナが結べばロシアとシナの勝ちなのです。日本人にはロシア嫌いが多いし、アメリカやシナの妨害が多いですが、日本人はそこを考えないといけない。
日本・米国とロシアが結べば、世界は安定するでしょう。
シナ人には悪いが、シナの14億人が全員、飽食し、自動車を持ってしまうと、世界は終わってしまうのですから。シナはパンドラの箱であり、封じ込めておかねばなりません。
旧ソ連人とロシア人は違うと思ったほうが日本人は幸せになれると思います。ロシア、インド、ベトナム、台湾、英米、トルコは第一級の友好国とする外交を望みます。

投稿: NINJA300 | 2016年2月15日 (月) 11時46分

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