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(28.1.23) シャープの再建は産業革新機構のもとで!!  ようやく大枠が決まった

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 シャープの支援
についてどうやら決着がついたようだ。日本の産業革新機構と台湾のホンハイがつばぜり合いをしていたが、産業再生機構の支援のもとに再生を図ることになったという。
産業革新機構が提示した条件は革新機構が3000億円の出資を行い、他に銀行団が3500億円の支援をするというもので、一方ホンハイの提案はホンハイが6500億円相当の金額でシャープを買収すると言うものだった。
革新機構はシャープの再生であり、一方ホンハイはM&Aである。

 メイン銀行の三菱UFJみずほからすると、ホンハイの提案の方がはるかに魅力的なのだが、こちらは融資した資金の回収が図れるからだ。
革新機構の提案では優先株の2000億円の放棄と新たに1500億円の融資が依頼されている。
金融機関の担当者が「純経済的な面だけを考えるとホンハイの提案の方が優れている」といっていたが、ホンハイの提案では資金の回収が可能なのに、革新機構の提案では債権放棄と新たな融資だからいわば踏んだり蹴ったりの状況だ。

 それでも三菱UFJやみずほが革新機構の提案を飲んだのはかなり政治的な判断がされたからだろう。
経済産業省は日本の先端技術が海外に流れることを非常に危惧しており、特にシャープの液晶技術が台湾の企業のものになることをなんとか阻止しようとしていた。
そこで政府と官庁が一体となって三菱UFJみずほを説得したのだろう。
ホンハイに売却してしまっては日本の産業基盤が崩壊する。あなた方は大銀行なのだから日本経済復活のために努力する義務があるはずだ。金融庁もそのような支援をしてほしいと言っている」ぐらいなことは言っているだろう。

注)正確に言うと銀行団が革新機構の提案に最終的にOKを出したわけではないが毎日新聞等のマスコミは銀行団が決断したと報じている。

 三菱UFJもみずほも本心では革新機構よりホンハイの提案を受諾したかったが、監督官庁等に攻められては受諾せざる得ない。
この提案が通れば革新機構がシャープの最大の株主になるので経営者を一掃し、さらに技術はあるが販売力がない液晶部分を分離して2018年をメドにJDIジャパンディスプレー)と合併させるのだという。
液晶会社をJDIに一本化して韓国と中国の液晶会社と対抗できるだけの体力を作ろうという案だ。

注)この産業再生機構の意図については前にも記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/pppppp-1.html

 また白物家電については落ち目の東芝の白物家電部門と統合してなんとか生き残りをはかろうという案が提示されている。
シャープと東芝といった日本のお荷物企業をリストラさせて生き残りを図ろうという苦肉の策だ。

 私は個人的には台湾の企業に買収されるのはいいことで、間違っても中国や韓国の企業に買収されなければ良しと思っている。
台湾に関しては中国派の馬英九政権が崩壊したばかりだが、ホンハイの提案は日本と台湾の連携の切り札になれそうだったからだ。

注)このことは前にも記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/ppp-990f.html

 しかし経済産業省はシャープをなんとか日本の企業として再生させたいらしくホンハイと競って、日本企業として存続させることに成功した。
今はM&Aばやりでアサヒやサントリーといった飲料メーカーが盛んに海外企業を買収しているが、一方で日本企業の買収は相ならんといっては互恵性の原則に外れる。
日本企業が買収されたり、反対に外国企業を買収したりし合うのが最も健全な姿だと思うが、経済産業省はそうは思っていないようだ。
駄目だ、シャープの技術は日本の技術で外国に渡すなど絶対に許さない

 しかしそれにしてもシャープの迷走はひどかった。当初は液晶部門こそがシャープの屋台骨だといっていたのに15年度はその液晶部門が赤字を垂れ流している。
シャープは技術的にはとても優れたものを持っているのだが、販売においてはいつも競業他社に競り負けてしまう
革新機構は資金の支援ができても販売の支援はできないから、こればかりはシャープの病巣といってもよさそうだ。

 

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評論 日本の経済 シャープの経営問題」カテゴリの記事

コメント

シャープを希望退職?させられた従弟57歳、4ヶ月経ちましたが再就職はなかなか・・・です。
求人率は近年になく高いとマスコミ報道にありますが、真実はハローワークが求人する気もない企業に求人票を無理に出させている、言わば虚偽の求人が作っているデタラメだとのウワサがありますがどうでしょうか。 65歳まではまだまだ遠い先、心配です。

東芝さん、川崎駅前の工場は大型ショッピングモールに、柳町工場はキャノンに、何度かお伺いした両工場はもう跡形もありません。そして今やデタラメ会計で会社の存続まで心配される事態とは。一流企業も崩壊は一瞬にして始まり終わる感じですね。

台湾人は世界一好感の持てる人達ですがいつ何時また国民党政権になるやも知れず、そこがポイントでは・・・・。 ビールごときと一緒にしないで下さい。 曲がりなりにも最先端技術です。何もかも全てを差し出す訳にはいかないと思います。 いい人達ですが他人をそこまで信用していいですか。

投稿: 絶望人 | 2016年1月23日 (土) 08時53分

10年ほど前に、三重県亀山市のシャープにかかわる仕事をしたことがあります。ブランド名にもなった亀山モデルの製品を生み出す当時の世界最先端の工場で、たくさんの外国人労働者が何台も連なる送迎バスに乗っていたのを思い出します。

投稿: たぬき | 2016年1月23日 (土) 12時42分

なにはともあれ、シャープのブランドが残りそうで良かった。
我が家のテレビ三台とも亀山モデル、昔からのファンです。

投稿: 油ヶ池 | 2016年1月23日 (土) 19時06分

経産省は、ほんとうに時勢が見えていない役人が多い。
シャープには、もはや国家機密と言えるほどのノウハウはない。
経済合理性からいってもホンハイとくむのがベスト。
でなければ、このままつぶすべき

国内組は、これまでの不実なふるまいから、
シャープと組んでくれるメーカーは存在しない。
シャープのホントの問題は、実はここ。

投稿: たすく | 2016年1月24日 (日) 10時19分

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