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(28.1.19) AIIBは作ったぞ、だが金が集まらん、どうしたらいいんだ!!

2023_012 

 AIIB
(アジアインフラ投資銀行)が15年12月25日に発足し、この1月16日に開業式典を中国で開催していた。習近平国家主席が代表して基調演説をしていたが、1年前の熱気はすっかり冷めてしまった。
参加国は57か国だが12月25日までに批准したのは17か国で、出資金500億ドルの50%を越えたのでめでたく発足できたことになっている。
中国が全体の30%の出資比率を持っているのだから後の20%はなんとかかき集めたのだろう。

 しかしこの組織が前途多難の船出になったのは、AIIBにアメリカや日本といった金持ち国が参加しなかったからで、中国とヨーロッパを除いては貧乏国ばかりの組織になってしまった。
このためアメリカの格付会社はAIIBの格付をすることを拒否しているが、もし格付をするとジャンク債になってしまう。
中国がわざわざAIIBという国際的な金融機関を立ち上げたのは、高格付を取得し債券を発行して世界中から低利の資金をかき集められると踏んだからだが、これでは何ために国際機関を作ったか分からなくなってしまった。

 市場ではジャンク債では全く売れないから、いま中国が考えていることは奉加帳を各国にまわすことだが、さっそく回されてきた韓国などは慌てふためいている。
なんで出資金以外に債券を購入しなければならないんだい・・・ブツブツ
また中国国内での人民元債券の販売も検討しているが、民間人が低利回りの債券など購入するはずはないから結局国有銀行に押し付けることになる。
最も国有銀行も国営企業の不良債権を抱えて青息吐息だから、購入資金は中国人民銀行がファイナンスすることになり、中国政府の出資と何ら変わらなくなる。
何と言うことだ、これでは今までの人民元借款と何も変わらないじゃないか。リスクを世界に分散しようとしたのに誰も相手をしてくれない・・・・・・

 中国が当初考えたシナリオは国際金融機関として世界に認知してもらって、世界中の投資家から資金を集め、それをインフラ資金として貸し出すがそのインフラ事業は中国企業が主として担当するというシナリオだった。
当たり前のことだが貧困国に対するインフラ融資はほとんどが回収できない。それは当然でインフラが効果を生むためには何十年という期間が必要でとても返済になど応ずることができない。
だからこうした資金はかならず期限が来たら借換資金をだして半永久的に融資を行うことになる。借り入れ側は利息だけを払っていればいいというシステムだ。

 さらに低開発国のインフラ資金には問題が山積しており、アフリカや中央アジアの諸国はほとんどが独裁国家で、本音としてはインフラ整備などするつもりはない。インフラ資金の名目で融資をえてその上前をはねることしか考えていいないから、こうした国に融資した場合はほぼ半分がワイロ等に消えると思わなければならない。
半分がワイロのインフラ資金ではもともと返済など不可能なのだ。

 AIIBは本部を中国において関係国の理事は常駐していないから中国の実務者が好きなように融資先や条件を決めることができる。もし気に入らない決定を各国から強いられたら拒否権で拒否できるので中国の思いのままのシステムになっている。
中国は従来ワイロも奮発して独裁者に払っていたので、AIIBにおいてもその手でだまくらかすつもりでいたので今回もAIIBを密室で決定できるようにシステムを作った。

 だが金が全く集まらない。仕方がないので実質中国政府持ちにするが、これでは何のためにAIIBを作ったのか分からなくなってきた。
世界の投資家から資金を集めて独裁国家にワイロ込みで貸出し、建設を中国企業が請け負って後は野となれ山となれと思っていたが、世界をだますのはなかなか骨が折れる。
チクショ、だませたのは人のいい日本の朝日新聞と日経新聞ぐらいか・・・・・・・

こうしてAIIBは多難な船出をはじめた。

 

 

 
 

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評論 世界経済 中国経済」カテゴリの記事

コメント

シナ政府も勿論後進国が、いや失礼 発展途上国のほとんどが全く信用ならない国々と思ってる。
そこで考えたAIIB、自国だけはの自国産業売り込みテク。 損は出資国にとの単純馬鹿レベルの計画、騙された国は馬鹿。
振り込み凶悪詐欺犯シナ。 参加被害国家は約束を迫られ脅迫され、なかば強制的に約束の出資を払わされるること自明。

大宅映子 「シナ人は誠実。シナ人ほど信用できる人はいない」。 この大宅レベルが指導者とは、そんな西欧諸国ばかりとは知らなかった。
国民もどうかと思っていたが、英仏独伊どの政府もびっくりする程低レベル。 この程度で指導者面していたか、人間アホばかり。

投稿: 絶望人 | 2016年1月19日 (火) 15時17分

学校現場でやっている、「世界の人々と仲良くしよう」なんてスローガンは小学生で終わりにしていただきたい。大人になってもそれを信じて疑わない人が多すぎる。それはともかく、本当に世界と言うのは島国の単一民族の日本人の想像を超えた存在です。いま、世間で騒がれている「ツアーバス死亡事故」で責任やら業界体質やらいろいろ問題になっていますが、これがAIIBの主要参加国で同様の事故が起きたらどういう解釈がなされるのか、見てみたいものです。youtubeなどで基幹バスでさえ交通ルール無視や暴走などが当たり前のようにUPされていますが、貸切バスなんかだったらもっとひどいのでしょうね。飲酒、無免許、暴走が珍しくないから誰も貸切バスなど恐ろしくて乗らないとか?

投稿: たぬき | 2016年1月19日 (火) 20時06分

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